コラム

89.家づくりの前に整理すべき項目

家を建てるにあたり 住宅ローンを借りると、 必然的に名義人には 掛け捨ての生命保険が掛けられます。
つまり、名義人にもしものことがあった時は、 その生命保険が実行され ローン残額が「0」になるため、 残された家族はローン返済という 重い負担を引き継ぐ必要はないということですね。
それゆえ、家を建てる時は、 出来るだけご主人だけの名義だけで 家を建てていただくことをオススメしています。

おはようございます。
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言い換えると、 家を建てるということは 家族に資産が残せるということなので、 ここから言えることは、 ずっと賃貸で暮らしていくよりは、 家を持った方がいいということです。
歳をとるに連れて間違いなく 賃貸物件を借りにくくなってきますしね。
収入に対するリスクや 死亡リスクが高くなるからです。

そんなこんなで一般論としては、 家を持った方がいいとなるのですが、 とはいえ、ここで重要になってくるのが どのように家を持つのかということです。
つまり、重要なのは お金の掛け方だということですね。

✔︎ここで頭を整理していきましょう!

では、ここからは これから家を建てるにあたって、 費用面に直結することで、 考えておくべき材料を 思い浮かぶだけ書き出していっていますね。
・けっこう高い確率で100歳まで生きるかもしれない
・ということは(100年−現在の年齢)を この家で過ごすことになる
・死ぬまでずっと使いやすい間取りとは?
・やがて夫婦だけで暮らすようになる
・一体何歳まで働けるのだろうか?
・退職後は年金だけでやっていけるのか?
・やっていけないとしたら、 その不足費用をどうつくっていくか?
・子供たちはやがて家を出て行く
・ということは、 その後その部屋をどう使うか?
・大学の進学資金はどうするかと 県外に行った場合、 追加でかかる家賃や生活費をどうするか?
・家の外壁の塗り替えは どれくらいの周期で必要となるのか?
・そして、その費用にどれくらいかかるのか?
・固定資産税がどれくらい必要なのか?
・火災保険料がどれくらい必要なのか?
・家電の買い替え周期はどれくらいなのか?
・そして、その費用にどれくらいかかるのか?
・老朽化した住宅設備入れ替えに伴う 数十年後の家の中の改修工事費用は どのように捻出するのか? ・そして、その際 出来るだけ余分な出費が出ないように 今のうちからしておくべきことがあるか?
・年3%の割合で上がっていっている 電気料金の負担をどう軽減していくか?
・そしてその電気料金は生涯コストとなること ざっとこんなもんですかね。

もっと考えてみると、 他にもあるかもしれませんが。
あまり住宅会社では こういったことを言ってくれないかもしれませんが、 これらは家づくりをする時に考えておかないといけない とっても重要なことばかりです。

なので、耐震や温熱や 設備機器や材料や仕上がりなども 家づくりのとっても重要なことですが、 それに並行して、そこには予算があり そのバランスをとることが重要だということ、 そして、その予算はこういったことを考慮した上で 決めなければいけないということも覚えておいてください。
まずは、これらについて夫婦で話し合った上で 家づくりを進めるようにすれば、 生涯、豊かな暮らしが保証された 家づくりが出来るのではないでしょうか?

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87.家づくりと資産形成の両立

いま巷では資産形成が必要だと言われていますが、 その理由は、大きく分けると以下の2つに集約されています。
まず1つ目の理由が、 勤労収入が減る一方で私たちの負担は増えていること。
そしてもう1つの理由が、 銀行に預金していても全くお金が増えないことです。
そんなわけで、 これから家を建てる方はもちろん、 誰もがコツコツと資産形成をしていく 必要があるというわけですね。 「銀行への預金」ではなく 「積立投資」という手段を使って、です。

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では今回は、この2つの理由について もう少し深くお伝えした上で、 具体的にどうすべきかについて 考えていきたいと思いますので、 どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。

✔️可処分所得が減っているという現実

資本主義国家であるにもかかわらず、 残念ながら日本はアメリカのように 右肩上がりで経済が成長しておらず、 結果、給料が全くと言っていいほど上がっていません。

実際、国税庁が発表している 「民間給与実態統計調査書」によると、 サラリーマンの平均給与は、 1997年の467万円をピークに下降の一途をたどり、 2018年では441万円まで下がっています。
一方で昨年財務省が発表した国民負担率は、 (税金、年金、健康保険などの社会保険料の負担の割合) 44.6%と過去最高水準となっており、 かつ、恐ろしいことにこの数値は年々更新されていっています。

その上、消費税も増税されたため、 社会保険に加えて日々の生活の負担も 確実に重くなってきていますしね。
このように、 家計の収支バランスは年々悪化していっており、 可処分所得(自分たちが自由に使えるお金)が どんどん減っていっているという状況が現在の日本です。

✔️どん底状態に沈んだ金利

そして、経済が成長していないことで 引き起こっていることが銀行の預金金利の低下です。
おそらく銀行にお金を預けていても 全く増えないことは周知の事実かと思いますが、 その数値たるや絶望的な状況です。

具体的な話をすれば、 リーマンショック前の2007年12月の 定期預金金利は0.4%、 普通預金金利は0.198% だったのに対し、 現在の定期預金金利は0.002%、 普通預金金利は0.001%となっており、 現在、銀行に1000万円貯金したとしても、 金利が高い方の定期預金でさえ、 年間でわずか200円しかお金が増えない (そこから税金が引かれるので実際は160円) という状況ですね。

しかし、分かっていながらその手段を選択しているのは、 「貯蓄=銀行」という選択肢しか知らないから, あるいは「増えないけど減りもしないからいいや」 というマインドではないでしょうか?

✔︎預金一択では資金がもたない

そんなこんなで、私たちは生活していくために 共働きをし続けるという選択肢を取るしかないわけですが、 この考え方には、仮に健康や介護などを理由に どちらか一方が労働から離脱するようなことになれば、 その状況は一変してしまうという脆弱性が潜んでいます。

それゆえ、銀行への預金一択ではなく、 保険というリスクヘッジもうまく使いつつ、 同時に「積立投資」をしていくべきだというのが 個人的な意見です。

そして「積立投資」をするにあたり その手段として選ぶべきことが2つ。
1つは「個人型確定拠出年金iDeCo」です。 奥さんも扶養の範囲をはみ出して働いているとしたら、 夫婦そろって加入していただくといいと思います。

理由は、積立によって年金の上乗せ分が貯まっていくため、 間違いなく老後資金の足しになること、 そして、積立資金が全額所得控除の対象になることです。
つまり、年末調整で返ってくるお金が増えるということですね。

もう1つは「つみたてNISA」です。
これには問答無用で夫婦そろって加入すべだと思っています。
出来れば夫婦それぞれ毎月33,333円ずつ、です。 理由は、ドルコスト平均法による積立投資は、 年度によるものの毎年平均8%ずつお金が増えていっており、 その結果「つみたてNISA」が満期になる20年後には 預けたお金が2倍〜3倍ほどになっている可能性が高いからです。
つまり、20年間で満額800万円を預けることが出来れば、 その資金が1600万円〜2400万円に なるかもしれないというわけですね。

そう考えると、銀行預金並みに全くお金が増えない 「学資保険」にお金を預けることも馬鹿らしいと思いませんか?
奨学金というローンを子供たちに背負わせる 必要だってなくなるかもしれないですしね。

いかがですか? 結論を申し上げると、 まずは可能な限り夫婦そろって働き続けること。
そして、その上で先程お伝えした 2つの積立投資を夫婦そろってやり続けること。

この2つがこれからの時代には 必要不可欠だというのが個人的な意見です。
そして、これを実現するために、 無駄な保険は見直すべきだし、 保険以外の固定費も可能な限り抑えるべきです。
車や家にかけるお金ですね。
車も家も 豊かな暮らしには欠かせない大切なものですが、 その費用の掛け方までよく考えた上で、 買い物をしなければいけないということもまた 覚えておいていただければと思います。

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86.電気料金の今後と家づくりと

東日本大震災をきっかけに 原発が停止となったことで さらに火力発電比率が高まり、 発電に必要なLNG(液化天然ガス)や 石炭などの燃料費が増大しました。
また、それと同時に、 太陽光発電を代表とする 再生可能エネルギーの普及が進み、 再エネ賦課金が導入されたことで、 電気料金が上昇しました。
そして今後、 脱炭素の流れが進むことで、 さらに再生可能エネルギー比率が 高まることが予想されることから、 電気料金は引き続き値上がりの一途をたどる と言われています。
その上昇率たるや年間3%ずつだとか・・

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つまり、この上昇率を維持したままだと、 電気料金は、24年後には ざっと現在の2倍になるということです。
仮に現在の電気代が約10,000円だとしたら、 24年後は、同じ条件で電気を使った場合、 電気代が約20,000円になるということですね。
以下、計算結果です↓
10,000円×1.03=10,300円(1年後)
10,300円×1.03=10,609円(2年後)
10,609円×1.03=10,927円(3年後)
10,927円×1.03=11,255円(4年後)
11,255円×1.03=11,593円(5年後)
11,593円×1.03=11,940円(6年後)
11,940円×1.03=12,299円(7年後)
12,299円×1.03=12,668円(8年後)
12,668円×1.03=13,048円(9年後)
13,048円×1.03=13,439円(10年後)
〜途中(11年後〜20年後)省略〜
18,061円×1.03=18,603円(21年後)
18,603円×1.03=19,161円(22年後)
19,161円×1.03=19,736円(23年後)
19,736円×1.03=20,328円(24年後)
もし、ホントにこうなるんだとしたら、 この積み重ねは将来の暮らしを かなり圧迫しかねないので、 家づくりをする時には、 そうなる将来に対して 何らかの対策をしなくてはいけません。

✔︎太陽光発電の賛否両論

高騰する電気料金への対策として、 もっとも争点となるのが、 太陽光発電を設置するか否か ということです。
ネガティブな意見にフォーカスすると、 買取金額が下がって 元が取れないからダメだとか、 パワコンが途中で壊れて その交換代がいるからダメだとか、 産業廃棄物だから廃棄処分に 莫大な費用がかかるからダメだとか、 言われていますからね。

また、四季があり雨も多い日本は、 そもそも太陽光発電に適した国じゃない という意見もあるし、 発電しない夜の電気料金を賄うには、 蓄電池が必要なのですが、 それも、まだまだ費用が高く、 かつスペックも発展途上状態なので、 そういったことも 設置に後ろ向きになってしまう 確固たる意見であることも事実です。

✔︎で、どっちがいいの???

というわけで、ここからは 僕の意見をお伝えしていきたいと思います。
僕自身は、建てる方にも 太陽光発電の設置をオススメしているし、 実際、自分の家にも設置しています。
人に薦めるからには、 まず自分で試すことが大切ですからね。

これは太陽光発電だけに限らず、 iDeCoやつみたてNISAに関してもですけどね。
太陽光発電設置に賛成である理由は、 メチャクチャ単純で、 冒頭でお伝えさせていただいた通り、 確実に電気料金が上がっていくからです。

つまり、太陽光発電設置に投資した費用を 買取金額の収入で回収していくという考えじゃなく、 高騰していく電気を買わないようにするために 太陽光発電の設置をオススメしている というわけですね。
蓄電池に関しては、 僕も設置していないので、 現在はまだなんとも言えませんが、 遅かれ早かれ将来的には設置すると思います。
太陽光発電は夜100%発電しないので、 蓄電池が必要なのは明らかですからね。

昼も夜も、 自給自足で暮らしていければ 生涯ずっとランニングコストとなる 電気料金に一喜一憂する必要もなくなるし、 地震や災害などで停電になった時も、 あたふたする必要もなくなるというわけですね。

ということで、 近年、多発している自然災害や 今後の電気料金の高騰に備えるため、 そして大地震が起こった時の ライフライン停止による 混乱に備えるためにも、 ぜひ前向きに太陽光発電の設置を 検討いただければと思います。

現在は初期費用なしで設置出来るので、 廃棄問題や気候的な問題に対する賛否両論、 様々な意見はあるとは思いますが、 個人的には設置しておいた方がいいと思っているので 一つの意見として参考にしてもらえたらと思います。

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85.家を建てることによる節税効果

家を建てると 年末時点の借入残高の0.7%を上限に 13年間納めた所得税を還付してくれます。 かつ、所得税だけで控除しきれなかった分は、 住民税から控除してくれます。
この制度のことを 「住宅ローン控除」と呼ぶのですが、 この制度は非常に大きな節税効果があるので、 今回は、その概要について 簡単にお伝えさせていただくと同時に、 その効果について、 数字を当てはめて考えていきたいと思います。 おはようございます。
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まず、住宅ローン控除を利用するためには、 10年以上住宅ローンを組まないといけません。
そして、基本的には金融機関にて 住宅ローンを借りなければいけません。 (親からの借り入れは❌) (会社からの借り入れは金利が0.2%以上必要) また、この制度は別荘や貸家などには適用されず、 自宅であることが必須条件となっており、 かつ、床面積が50㎡(約15坪)以上で、 店舗併用住宅にする場合は、 住居部分の床面積が全体の半分以上ないといけません。
簡単に言ってしまうと、 銀行からお金を借りて家を建てる人は ほぼほぼみんなこの制度が適用になる ということですね。

✔︎実際の節税効果はどんなものなのか?

では、ここからは実際の節税効果を 数字を当てはめてお伝えしていきたいと思います。
では年収500万円の方が、 (手取り金額だと毎月27万円で ボーナスが71万円ぐらいのイメージです) 銀行にて35年返済で2800万円借りた と仮定して考えていきたいと思います。

分かりやすく、 13年間ずっと所得金額が同じであり、 初年度の年末時点の借入残高が2720万円で、 毎年80万円ずつ借入残高が減っていくと仮定し、 数字を当てはめて考えていきたいと思います。
この試算をするにあたって、 まず知っておくべきことは、 納めている所得税と住民税の額です。

年収500万円の方の場合だと、 所得税が年間約15万円で、 住民税が年間約26万円 といった感じですね。 所得税にせよ、住民税にせよ、 給与明細書に金額が 記載されているはずなので、 一度ご確認いただけたらと思います。 (所得税の額は年末か年始に会社から渡される 源泉徴収書にも記載されています) では、いざ計算してみましょう!

1年目は、年末借入残高が 2720万円なので、 その0.7%である19.04万円が 控除の上限ということになります。 なので、まずは19.04万円から 納めた所得税15万円を差し引きます。 となると、控除枠として残っている金額が 4.04万円となるのですが、 続いてこれが住民税から差し引かれます。 つまり、上限いっぱいの19.04万円を 全て使い切ったというわけですね。 (住民税は上限が13.65万円と決まっており、 これを超える金額は控除対象にならないので、 その点も覚えておいてください)

では、2年目はどうでしょうか? 2年目の借入残高は80万円減って、 2640万円となるので、 その0.7%である18.48万円が控除の 上限いっぱいということですね。
なので、18.48万円から 納めた所得税15万円を差し引き、 残りの3.48万円を住民税から差し引きます。 そして、3年目以降も 同じように計算していってみると、
19.04万円+18.48万円+17.92万円 +17.36万円+16.8万円+16.24万円 +15.68万円+15.12万円+14.56万円 +14万円+13.44万円+12.88万円 +12.32万円=203.84万となり、
要するに、家を建てたことによって 203.84万円も節税出来たということになります。

もちろん、銀行からお金を借りていて その分利息がかかっているので、 単純にそれだけお金が増えたという わけでもないんですけどね。
でも、このお金を 貯蓄や投資に回すことが出来る と考えるとかなり大きいですよね。

✔︎お金のことも勉強することが大事

ただ、この住宅ローン控除によって 納めた所得税はほぼほぼ全額返ってきているものの、 ぶっちゃけ住民税からの控除は それほど受けられていません。
ゆえ、個人的には、 iDeCoと呼ばれる私的年金をかけつつ、 ふるさと納税も積極的に行うことをオススメしています。
理由は、この2つも 住宅ローンほどではないにせよ、 なかなかな節税効果があるからです。

つまり、この2つに取り組むことによって 節税効果があまり及んでいなかった住民税の 控除枠ももっと使いましょう、ということですね。

これらに関しての詳しい話は、 会社にお越しいただいたときにお話しするとして、 要は、家づくりをするタイミングでは、 家のことだけじゃなくお金のことも しっかり勉強しておくことが大切だということなので、 こういった制度はもちろん、 現在の固定費の無駄などもしっかり見直しながら 家づくりを行なっていただければと思います。

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84.固定資産税について

土地・建物を所有すると、 管轄の市町村に「固定資産税」を 納付しなければいけません。 (毎年4〜5月に納付書が届き、 一括で支払うか分割で支払うかを選択出来ます)
ゆえ、たとえ家賃と同じ金額で 住宅ローンの返済を組めたとしても、 それは決して家賃並みの支払いで 家を持てたわけではないので、 まずはその点に注意しなければいけません。

これに加えて、火災保険の金額も 賃貸の時よりも高くなるし、 家を所有すれば維持管理費用も必要になるわけですしね。

おはようございます。
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今回は固定資産税について、 お伝えしていきたいと思います。
結論から申し上げると、 土地も家も必要以上に大きくすると、 固定資産税が高くなるだけなので、 なるべく小さくすることを心がけながら 家を建てるようにしてください。 面積が広くなれば その分高くなるのはもちろんのこと、 軽減措置の幅も小さくなり、 その分、税額が割高になってしまうからです。 トイレや洗面といった 設備品が増えただけでも、 固定資産税は高くなってしまいますしね。

✔︎基本的な内容

では、まずは固定資産税の基本的な内容から お伝えしていきたいと思います。
固定資産税の税率は、 各市町村によって若干異なる場合はあるものの、 基本的には1.4%となっており、 国が定める評価基準に基づいて 算出した評価額から課税標準額を算出し、 これに1.4%を乗じた金額が固定資産税となります。
そして、この評価額は土地・建物それぞれ 3年に一度見直されるのですが、 土地に関しては、経年変化によって 価値が減少するものではないため、 地価の上下によって価格が修正されるのに対し、 建物に関しては、経年変化によって 価値が減少していくため、 固定資産税も下がっていくものだと 把握しておいていただくといいと思います。

✔︎新築住宅の特例制度

土地の評価額は、 国税庁が発表している「路線価」に 土地の面積を乗じた金額なんですが、 土地に関しては、建物が建っていれば、 200㎡(=約60坪)以下の部分に関しては、 課税基準額が評価額の6分の1になり、 200㎡(=約60坪)を超える部分に関しては、 課税標準額が評価額の3分の1になる という特例措置があります。 (*注:建物が建っている限りずっと、です)

また、新築住宅の建物に関しては、 当初の3年間(長期優良住宅は5年間)に限り、 課税標準額が評価額の2分の1になると いう特例措置があります。 (*注:当初年度以降はありません)
とはいえ、建物の軽減措置に関しては、 120㎡以内の部分に限るため、 これを超える部分に関しては、 通常通りの評価額で計算されるので、 この点にも注意しながら 家を建てることも1つのポイントとなります。
では、具体的に計算していってみますね。
例えば、300㎡の土地を購入したとしましょう。
となると、200㎡までは 課税標準額が評価額の6分の1となり、 残りの100㎡が3分の1になります。
そして、課税標準額が 1㎡あたり3万円だと仮定すると、 200㎡までに関しては、 3万円×200㎡×6分の1=100万円となり、 残りの100㎡に関しては、 3万円×100㎡×3分の1=100万円となり、 これらに1.4%を乗じた、 28,000円が固定資産税ということになります。
一方、同じ場所で 購入する土地の面積を200㎡にすると、 固定資産税の金額が半分となります。 それゆえ、購入する土地の面積は 200㎡以下にすることが、 ランニングコストとなる 固定資産税の負担を減らすためには、 欠かせない要素となります。

建物に関しても、 120㎡以下に抑えておくことを 意識していただくといいと思います。
当初3年間の税額を 少しでも抑えることが出来ると同時に、 家が小さくなれば その分固定資産税も確実に安くなるからです。
では、建物の固定資産税を ざっと計算してみますが、 建物の課税標準額に関しては、 計算方法がけっこう複雑なので、 ざっと購入価格の70%ぐらいで 計算するといいと言われています。 購入価格が2000万円だとしたら、 2000万円×70%×2分の1×1.4%=98,000円 が当初3年間の建物の固定資産税という感じで、 数年後、建物の課税標準額が20%減になったとしたら、 2000万円×70%×80%×1.4%=123,300円 が、その時の建物の固定資産税になるという感じですね。 (建てると分かりますが実際はもっと安いと思います) いかがでしたか?

固定資産税は、土地・建物を所有している限り ずっとかかり続けるランニングコストです。
なので、この費用も考慮した上で 毎月の返済額を算出すること、 そして、この支払いの負担を少しでも小さくするために、 購入する土地と建物を出来るだけ小さくすることを 心がけていただければと思います。

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83.家づくりの税金について

家を所有すると2つの税金が掛かります。 1つは「不動産取得税」で、 もう1つが「固定資産税」です。 (固定資産税に加えて都市計画税もかかる都市がかかります) いずれも地方税と呼ばれる税金で、 不動産取得税は、土地・建物を 取得した時だけに掛かる その県に払う税金であり、 固定資産税は、土地・建物を 所有している限りずっと掛かり続ける 各市町村に払う税金ですね。

おはようございます。
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では今回は、 あまり存在を知られていないというか、 いきなり納付書が届いて驚いてしまうことが多い 不動産取得税についてお伝えしたいと思います。
結論から先に申し上げると、 この税金は、新築マイホームの場合、 よほど広い土地を買うとか、 よほど大きな家を建てない限りは、 ゼロ円かあるいは微々たる金額です。

そんなこんなで、ついつい 僕も説明し忘れてしまうんですが、 土地を買った数ヶ月後に、 自宅に届いた身に覚えのない 税金の納付書を見て焦って連絡があるので、 これからも説明し忘れてもいけるように、 ぜひこの税金のことを 覚えておいていただければと思います。

✔︎不動産取得税について

まず、この税金は 土地・建物それぞれの 固定資産税評価額に対して、 3%の税金が掛かると言われています。 (本来は4%のようなのですが、 2024年3月31日の取得までは 特例で3%のようです)

固定資産税評価額とは、 各市町村が算定する 固定資産税の基準となる価格のことで、 実際の売買金額ではなく、 土地の場合、時価の7割程度で、 建物の場合、時価の5〜6割程度 が目安だとされています。 つまり、実際の土地の価格が 1000万円だとしたら 評価額は約700万円であり、 実際の建築費が2000万円だとしたら、 評価額は1000万円〜1200万円 だということですね。

でも、この不動産取得税は、 新築マイホームを購入するにあたっては、 単純にこの評価額に先程の税率を掛けるのではなく、 土地・建物いずれにも軽減措置があり、 それらを控除して計算するようになります。
土地の場合は、 そもそも評価額の2分の1が 課税標準額になっている上に、
A:45,000円 B:土地1㎡あたりの価格×2分の1 ×住宅の床面積の2倍×税率(3%) (*住宅の床面積は200㎡が限界)
A・Bのいずれか高い方が税額から控除されるし、 建物の場合は、 評価額から1200万円が控除される感じですね。

こうやって文字で見ると、 もう嫌になっちゃうでしょ? まどろっこしいというか、 読んでいると面倒くさくなっちゃう 気持ちはよく分かります(笑) ということで、 メチャクチャ分かりやすく 200㎡(約60坪)の土地を1000万円で購入 100㎡(約30坪)の家を2000万円で建築したとして 計算していってみますね。

この場合、土地の評価額は700万円となり、 建物の評価額は1200万円となります。 (1000万円〜1200万円の間ぐらいです) では税額はどうなるのかというと、 土地→700万円×2分の1×3%-105,000円=0円 建物→(1200万円-1200万円)×3%=0円 というわけですね。

土地の中の105,000円の計算式は、 700万円÷200㎡×2分の1×100㎡×2×3%ですね。 というわけで、 よほど広い土地を買うとか、 よほどドデカイ家にしない限りは、 ほぼほぼ不動産取得税はかからない (かかっても知れている) ということを 覚えておいてもらえたらと思います。

いらないものだという 認識があるがゆえに、 僕も説明をよく忘れてしまうんで(笑) とはいえ、土地の不動産取得税の軽減措置は、 家が建っていることが前提であるため、 まだ家が建ってない状態だと 軽減措置がなされていない納付書が どうしても先に届いてしまうので、 その時は一旦納付して、 家が出来た後に還付してもらうか、 あるいは納付先である税事務所に連絡して 指定の書類を持っていくことで、 免除してもらうかのいずれかを 選択していただくようになるので、 それも一緒に覚えておいてください!

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82.60坪の土地に建つ家

土地の固定資産税評価額は、 200㎡(約60坪)までは 6分の1なのに対し、 200㎡を超える部分は、 3分の1となっています。
つまり60坪を超えてしまうと、 超えてしまった部分に関しては 固定資産税が倍に跳ね上がってしまう というわけですね。

仮に、土地の評価額が 坪あたり15万円の土地が100坪あるとしたら、 15万円×60坪÷6=1,500,000円 15万円×40坪÷3=2,000,000円 となるって感じです。
つまり、60坪以上の土地は 固定資産税が割高になってしまうので、 この観点からしても、 土地を購入する目安としては 60坪を最大とすることをオススメしています。

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ということで、 今回はそんな60坪の土地には 一体どんな家が建つのかについて お伝えしていきたいと思います。
これまで同様に、 「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と、 「車1台につき約4.5坪必要だ」という 2つの前提条件をベースとして、 一緒に考えていきたいと思います。

✔︎車を4台置きたい場合

この場合、駐車スペースには、 4.5坪×4台=18坪が必要となり、 これに加えて家の周囲の余白が 約10坪必要となるので、 合わせて28坪が家以外に必要だ ということになります。
そして60坪から28坪を差し引いた、 残り32坪を家に使うことが出来ます。
帖数に換算すると64帖ですね。
では、これまで同様に、
玄関ポーチに1帖
玄関に1帖
玄関ホールに1帖
LDKに16帖
トイレ、洗面にそれぞれ1帖ずつ
脱衣、風呂にそれぞれ2帖ずつ
必要だと仮定して、 残りの39帖をどうつくるのかを 考えていってみましょう。
(もちろん平屋1本で考えていくので 今回も階段を省きます!)

まず寝室に6帖、 そして寝室のクローゼットに3帖とり、 次に、子供部屋を4.5帖ずつ2室と クローゼットとして合計1.5帖とるとしたら、 残りは19.5帖となります。
続いて、玄関収納に2帖とり、 パントリー収納に4帖とるとします。
となると、残りは13.5帖となるのですが、 ここから仮に中庭を7.5帖つくったとしても、 まだ6帖ものスペースを何かに使うことが出来ます。

畳コーナーをつくりつつご主人の書斎をつくるとか、 あるいは、畳コーナーや書斎がいらないのであれば、 その分、納戸(収納)をつくるとか、 いつも室内干しされるのであれば脱衣室を広げるとか、 といった感じですね。
かなり、フレキシブルに 間取りを考えることが出来そうですよね。

✔︎大切なコトは広く買い過ぎないコト

このように、60坪広さがあれば、 ゆったりとした平屋を建てることが出来るし、 置く車の台数がもっと少なくていいのであれば、 さらに広々とした平屋を建てることも出来ます。
ゆえ、そもそも地域的に もっと広い土地しか売ってない場合は 仕方がありませんが、 そうじゃない場合は、 たとえ平屋を建てる場合でも、 これ以上の広さの土地を購入する必要はありません。

理由は、そもそも土地購入費用が 高くなってしまうから。 そして、土地が広くなり余白が出来れば、 外構工事費用が高くなってしまうから。
さらに、冒頭でもお伝えしたように、 土地にかかる固定資産税が 高くなってしまうからです。

つまり、イニシャルコストが高くなると同時に、 ランニングコストまで高くなってしまい、 あなたに掛かる負担が大きくなるからですね。
また、それと同時に庭の維持管理にも 余分な手間と余分なコストが かかってしまうだけですしね。
ということで、 少しでも広く土地を買いたい という気持ちも分かりますが、 やみくもに広い土地を買わないように 気をつけていただければと思います。

家づくりを無理のない 予算で行うためには、 土地や外構工事の費用を いかに抑えられるかも、 家の費用をいかに抑えられるかと 同じくらい大切なことですからね。
土地探しは、 予算とどんな家が建てたいのかを知ってから 始めても決して遅くないので、 焦ってフライングしないように 気をつけてくださいね!

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https://sn.d-owariya.co.jp/#contact

81.55坪の土地に建つ家

「家を建てるなら平屋にしたいなー」 とお考えの方に オススメさせていただくことが多いのが、 55坪という広さです。
この広さがあれば、 土地の形や日照条件がよほど悪くない限りは、 平屋を建てることが出来るからです。
駐車スペースが4台必要だとしてもです。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では今回も、これまで同様に 「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と 「車1台につき約4.5坪必要だ」という 2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。
平屋にしたいとお考えの方は、 ぜひ参考にしていただければと思います。

✔︎車を4台置きたい場合

この場合、駐車スペースには 4.5坪×4台=18坪が必要となり、 これに加えて家の周囲の余白が 約10坪必要となるので、 合わせて28坪が家以外に必要だ ということになります。
そして55坪から28坪を差し引いた 残り27坪を家に使うことが出来ます。 帖数に換算すると54帖ですね。
では、これまで同様に、
玄関ポーチに1帖、
玄関に1帖、
玄関ホールに1帖、
LDKに16帖、
トイレ、洗面にそれぞれ1帖ずつ、
脱衣、風呂にそれぞれ2帖ずつ必要だと仮定して、 残りの29帖をどうつくるのかを考えていってみましょう。 (平屋一択で考えていくので今回階段は省きます!)

まず、寝室に6帖とり 寝室用のクローゼットに3帖とるとしたら、 残りは20帖になりますね。
続いて、子供部屋を4.5帖ずつ2室とり、 かつクローゼットを合わせて1.5帖つくるとしたら、 残りは9.5帖ということになります。
そして、中庭を4.5帖とったとしたら、 残りの5帖は収納スペースとして使うことが出来ます。
土間収納2帖とパントリー3帖、 あるいは土間収納1帖と パントリー4帖といった感じですね。
車を4台とめるとしたら、 理屈上はこんな感じの平屋を つくることが出来るというわけですね。

✔︎車は3台で構わない場合

車の台数が1台減れば、 家に使える面積が9帖分増えます。
畳コーナーをつくるとか、 リビングダイニングキッチンをもっと広げるとか、 中庭を広げる、収納を広げる といった選択肢が生まれます。
もっとも、家が大きくなれば、 その分コストも高くなるので、 予算との兼ね合いも考えた上で、 どうするかを考えるべきですけどね。
建てられるかどうかと 建てるべきかどうかは、 全く別の問題ですからね。

これもあくまで理論上の話なので、 土地によって出来る場合もあれば、 出来ない場合もあるので、 あくまで一つの目安としていただければと思います。
逆に言うと、 土地を探し始める前に 自分がどんな家にしたいのかが ある程度明確になっていれば、 ずいぶん探しやすくなるし、 決める時も決断しやすくなると思うので、 ぜひご夫婦で話し合ってみて いただければと思います。
もちろん自分自身の予算を知った上でですけどね。 予算を把握していかないと、 とんでもなく予算オーバーしてしまう 可能性が高くなってしまいますから。
では、次回は、 60坪の土地について お伝えしていきたいと思います。

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80.50坪の土地に建つ家

販売されている土地面積の中で 最も比率が高いのが「50坪」ですが、 この広さの土地に建っているお家の 大半が2階建てです。
なので、この広さの土地を買った場合、 当たり前のように 2階建てのお家を建てることを前提として 家の打ち合わせが始まっていくのですが、 50坪の土地には 土地の形状や建てる家の大きさ次第で 平屋を建てることが出来るので、 今回は「50坪」の土地について お伝えしていきたいと思います。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では今回も、 「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と、 「車1台につき約4.5坪必要だ」という 2つの前提条件をベースとして、 一緒に考えていきたいと思います。

おそらく前回の45坪や 前々回よりの40坪よりも 対象となる方が多いと思うので、 最後までお付き合いいただければと思います。

✔︎車を4台置きたい場合

仮にあなたにお子さんが2人いたら、 子供たちが大きくなり 車を持った時のことを考えて、 車を4台置けるようにしたいと お考えになると思います。
となると 4.5坪×4台=18坪+10坪=28坪が 50坪から差し引かれることになるので、 残りの22坪が、建てられる家の 1階部分の最大面積となります。
そして、これを帖数に換算すると、 22坪×2=44帖となります。
では、前回、前々回同様、
玄関ポーチに1帖、
玄関に1帖、
玄関ホールに1帖、
LDKに16帖、
トイレ、洗面にそれぞれ1帖ずつ、
脱衣、風呂にそれぞれ2帖ずつ、
階段に2帖必要だと仮定して、 残りの17帖をどうつくるのかを 考えていってみましょう。

この場合、オススメなのは 子供部屋を1階につくることです。
2階よりも1階にあった方が、 子供たちが自分の部屋を使いやすいからです。 2階は親の気配が感じられないため、 子供たちが不安を感じてしまうのに対し、 同じフロアにあれば、 子供たちは親の気配も感じつつ 自分の部屋で遊べますからね。

結果、リビングやダイニングに 子供たちのものが散乱しにくくもなります。
いわばこの部屋は、子供部屋兼、 セカンドリビング兼、子供のもの収納、 という考え方ってわけですね。 なので、まずは子供部屋に 9帖使うと仮定しましょう。 4.5帖×2室ですね。

となると、残りは8帖となるのですが、 これを全て収納スペースで使うのか? あるいは、収納スペースを減らし 中庭を設けるようにするのか? ということになります。

仮に、中庭を4帖つくるとしたら 収納スペースは4帖であり、 仮に中庭をつくらないとしたら 収納スペースを8帖分 つくることが出来るという感じです。
ただし、中庭を作らない場合は、 採光やプライバシーの担保を 別の方法で補わないといけませんけどね。

✔︎車は3台でいい場合

駐車スペースが1台減れば、 家に使うことが出来るスペースが 先程より9帖分増えます。
となると、2つの選択肢が出てきます。 1つは、2階建てのままで 1階の収納を充実させながら、 もっと広い中庭をつくるという選択肢。
そして、もう1つは、 寝室も1階につくり平屋にする という選択肢です。 平屋だと階段がいらなくなるので、 先程の9帖に階段の2帖を合わせた11帖を、 寝室や収納といったスペースに 使うことが出来るようになります。

仮に、寝室に6帖、 寝室のクローゼットに3帖としたら、 もう2帖分は、子供部屋の収納や あるいは別の収納として 使うことが出来るというわけですね。
あるいは、中庭を広げるという 選択肢も取れるようになります。 子供部屋に収納を設けないとしたら、 もう2帖中庭を広げられるという風に。 いかがですか?
3人家族の方はもちろん、 4人家族の方でも、 充分住みやすそうな平屋を 建てることが出来そうな気がしません?

✔︎車が2台でいい場合

そして、もう1台駐車スペースが減れば、 さらにもう9帖分、 家を大きくすることが出来ます。
とはいえ、この場合建築基準法によって その地域ごとに建てられる建物に制限があり、 建ぺい率が60%で指定されているとしたら、 (ざっくり1階としてつくれる大きさの限度です) 50坪×60%=30坪までしかつくれないので、 30坪=60帖がこの土地でつくることが出来る 最大の大きさということになります。
でも、先程よりもさらに7帖分 家を大きくすることが出来るので、 その分、ゆとりを持って 設計をすることが出来ますよね。
まっ、そうは言っても、 同時にコストのことも 考えなければいけないので、 単純に家を大きくしたらいいって わけでもないんですけどね。
というわけで、 土地が50坪あれば 平屋という選択肢もあるんだよということを ぜひ覚えておいていただけたらと思います。
では、次回は、 さらに5坪広げた55坪の土地について 一緒に考えていきたいと思います。

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79.45坪の土地に建つ家

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。
今回は前回より土地の広さを5坪大きくし、 45坪の土地に建てることが出来る家 についてお伝えしていきたいと思います。
今回も前回同様に、 「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」 「車1台につき約4.5坪必要だ」 という2つの前提条件をベースに 考えていってみますね。
土地が5坪大きくなれば、 一体どれだけ建物の自由度が広がるのかに 着目していただければと思います。

✔︎駐車スペースが3台必要な場合

この場合、駐車スペースには、 4.5坪×3台=13.5坪必要となります。
そして、これに10坪の余白を足すと23.5坪になるので、 45坪から23.5坪を差し引いた21.5坪が、 建てられる家の1階部分の最大面積となります。
そして、これを帖数に換算すると、
21.5坪×2=43帖となります。
では、前回同様、
玄関ポーチに1帖、
玄関に1帖、
玄関ホールに1帖、
LDKに16帖、 トイレ、洗面にそれぞれ1帖ずつ、
脱衣、風呂にそれぞれ2帖ずつ、
階段に2帖必要だと仮定して、 残りの16帖をどうつくるのかを 考えていってみましょう。 仮に、1階に寝室を配置するとして、 この部屋の広さを6帖にすると、 残りは10帖ですね。

そして、寝室付近に 3帖のウォークインクローゼットを つくるとしたら残りは7帖となります。
また、この収納とは別に、 2帖の玄関収納と2帖のパントリーをつくるとしたら、 残りが3帖となるのですが、 こうなれば、この3帖を 「中庭」に充てても良さそうですよね。

土地の形にもよるものの、 車を3台とめるとなると、 ざっとこんな感じになります。 (この場合、子供部屋は必然的に2階になります)

✔︎駐車スペースが2台でいい場合

駐車スペースが2台でよければ、 1階の面積を9帖(4.5坪) 広げることが出来ます。 となると、寝室に加えて子供部屋も 1階につくることが出来るのですが、 そうなれば必然的に平屋となり、 結果、階段がいらなくなるため、 9帖に2帖をプラスした11帖を 子供部屋に使うことが出来ます。
子供部屋を2部屋つくるとしたら、 それぞれ収納も含めて 5,5帖ずつの部屋というわけですね。

要するに、 駐車スペースが2台でよければ、 45坪の土地でも、 「平屋」を建てることが出来る ということですね。

もちろん、土地の形や周囲の環境にもよるし、 建ぺい率による制限もあるので、 絶対というわけではないですけどね。
あくまで、可能性として、 捉えていただければと思います。

✔︎駐車スペースが4台必要な場合

逆に、駐車スペースを もう1台増やしたいとなると、 駐車スペースが3台の場合よりも、 9帖分家を小さくせざるを得ません。
つまり、1階部分を34帖(=17坪)で つくらないといけないというわけです。
となると、玄関、LDK、水回りなどを除いた 残りの面積は7帖になるのですが、 こうなれば間取りの選択肢がグンと縮まります。
中庭をつくれば、各個室を全て 2階につくらざるを得なくなるし、 1階に部屋をつくるとしたら、 1階に充分な収納をつくれなくなり、 使い勝手が悪く散らかりやすい家に なってしまうかもしれないし、 かつ、中庭もつくれなくなるため、 採光やプライバシーの担保を、 別の方法で補わないといけなくなります。
つまり、この土地の広さに 車を4台置こうとすると、 住みやすい家になる 可能性が低くなってしまう ということなんですよね。
いかがでしたか? 結論としては、 理論上は45坪広さがあれば、 置く車の台数や土地の形状によっては、 平屋を建てることも出来ますが、 たいていの場合、 寝室ないし子供部屋を 2階に配置するようになるんじゃないかな と思います。

ということで、もしあなたが 確実に平屋を建てたいとお考えであれば、 50坪以上を目安として、 土地選びをしていただければと思います。
では、次回は、 その50坪の土地について 一緒に考えていきたいと思います。

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