166.家づくりの前に考えるべきこと

前回、ご主人の手取りの30%以内の 返済額で家づくりをするとしたら、 土地や家の予算を削る工夫をするか、 あるいは可能なら土地を買わないという選択をした方がいい、 というお話をしたのですが、 では、そうしつつ長期積立投資をした人とそうしなかった人では、 どれくらい違いが出そうなのかをお伝えしていきたいと思います。
そうしなかった人とは、 限度額いっぱいまでお金を借りて家づくりをしつつ、 貯蓄を銀行や保険だけで行った人です。

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では、この違いを分かりやすく説明するために、 モデルとなる家族をそれぞれ30歳の共働き夫婦として

前者は、
・毎月の返済を9万円(借入3200万)
・夫婦共に3万円ずつ「つみたてNISA 」に積み立てると仮定。
後者は、
・毎月の返済を11万円(借入4000万)
・子供1人あたり1万円ずつ20年間「学資保険」で積み立てる
・夫婦共に毎月1万円ずつ貯金していく

と仮定し、 20年後どうなっているのかを比較してみますね。
使えるお金の原資は同じ150,000円なので これがどれくらいの差になるのかに着目してください。

✔︎前者の未来

絶対にそうなるとは言えませんが、 仮に、つみたてNISAで積み立てたお金が 毎年平均で3.6%ずつ増えていくとしたら、 20年後には積み立てたお金が2倍になります。
つまり3万円×12ヶ月×20年=720万円の積み立て資金が、 それぞれ1440万円ずつ(合計2880万円)になるということですね。
となると、仮に子供たちが2人いて 2人共が大学に進んだとしても、 ローンや奨学金に頼ることなく通わせてあげられるでしょう。

✔︎後者の未来

一方で、後者の場合、 2人の子供たちがいずれも大学に進学するとなると アパート代や家賃、生活費はもちろんのこと、 学費でさえも十分に賄いきれません。
大学に通うとなると、 家賃や生活費まで合わせると1人あたり1000万円ぐらい必要なので、 2人で2000万円ほどかかるのに対し、 銀行預金と学資保険はほとんどお金が増えないことから これらによって準備出来る資金は1000万円にも満たないからです。

結果、コツコツと貯めてきた貯金を吐き出しつつ、 収入の多くを追い足ししないといけないというわけですね。
おそらく、それまでには家のメンテもしないといけないでしょうし、 家電の買い替えによる出費もバカにならないため、 正味の話、思った以上に貯金も出来てないでしょうしね。

✔︎そんなこんなで結論

あくまでこれは一つの例であり、 ここまで差がつくかどうかは分かりませんが、 お金の使い方一つで迎える未来が 大きく違ってくるかもしれないということは、 なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。
また、これに加えて住宅ローンや電気料金についても 勉強不足なまま家づくりを行ってしまうと、 さらなる差を生み出すことになります。
なので、ただ早く家が欲しいあまり 知識が不十分なまま家づくりをすることだけは 絶対にやめてもらえたらと思います。
建てた後も安心して暮らしていけるような 家づくりの計画を立てること、 そしてそのためには、それ相応の知識をつけることが なにより大事だという話でした。

165.理想的な返済額を実現する2つの手段

たとえ夫婦共働きだとしても、 住宅ローンの毎月の返済額は、 ご主人の手取りの30%以内に抑えるのが理想的です。
というのも、奥さんが稼いできたお金は、 家の維持管理費用の積立や子供たちの進学費用の積立、 そしてレジャー費、貯蓄などで そのほとんどが消えていく可能性が高いからです。
たとえ夫婦共働きで、 現在少し家計に余裕があるとしても、 少しでも毎月の返済を抑えるようにした方がいいし、 出来ることならご主人の手取りの 30%以内にした方がいいというわけですね。

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では、手取りの30%を前提として家づくりを行った場合、 どのようなコトになるかお伝えしていきたいと思います。 理想(希望)と現実(予算)の間にはけっこうなギャップがあって、 現実(予算)を優先した場合、どんな家づくりをすべきなのかという話です。

✔︎予算圧縮の手段を知ることが肝

例えば、ご主人の手取りが30万円だとしたら、 毎月の返済額の上限を90,000円以内に抑えないといけないのですが、 この返済額を1.0%の金利、35年返済で借りるとしたら、 借り入れ出来る額は約3200万円となります。
そして、これに自己資金を合わせた額が あなたが家づくりにかけていい総予算となるのですが、 仮に、あなたが出せるお金が200万円で 親からの援助が300万円あるとしたら、 あなたの総予算は3700万円となります。

一方で、銀行経費や火災保険費用、登記費用などの諸経費や、 家具や家電などの購入費用、地盤改良費用といった いわゆる家・土地・庭以外に必要となる別途経費に 合計300万円かかるとしたら、 残りの3400万円という枠の中で、 土地を買い、家を建て、庭を仕上げなければいけなくなります。
なかなか厳しい予算だなと感じたのではないでしょうか?

しかし、これが多くの方にとって現実的な数字だと思うので、 この予算で家づくりをやりきるための、 2つの手段を知っておく必要があります。

まず1つ目が、 土地と家の予算をいずれも圧縮するという手段です。
みんなと同じように家づくりをすれば 土地に1000万円、家と庭に3000万円、 合計4000万円ぐらいかかるところを、 土地と家(庭)をそれぞれ300万円ずつ圧縮するといった感じですね。
そして、そのための具体的な手段が ・家を少しでも小さくする ・南向きの土地はあえて外す ・建てる家にフィットした土地を買う といったことです。

続いての手段は「土地を買わない」という手段です。
つまり、実家に余っている土地があるなら そこを使った方がいいということですね。
あるいは、土地を買わなくてはいけない場合、 土地代を身内からの贈与で賄うかです。

個人的には、これが選択出来るとしたら 迷わずそうした方がいいと思っています。
仮に土地にお金がかからないとしたら、 先程の予算でも、思い通りの家を建てることが出来るでしょうし、 あるいは、家の予算を圧縮すれば借入額をもっと減らすことが出来ます。
家と庭に3400万円フルでかけるか、 あるいは、家の広さにこだわらないなら、 家と庭を2900万円に抑えることで500万円借り入れを減らす、 という感じですね。

とはいえ、実家の近くに住むのは、 どうしてもメンタル的に嫌だなーと思ってしまうと思うので、 さすがにゴリ押しは出来ませんけどね。
しかし、これからもずっと共働きでガッツリ働き続けるとしたら、 近くにどちらかの親が居てくれた方が、 子供たちの面倒を見てもらえるため、 仕事の選択肢も広がるし安心して働きやすくなりますよね。 また、時折晩ご飯をつくってもらえるかもしれないし、 野菜や米や食材などをもらえるかもしれませんよね。
そんなこんなで、こういったことを合理的に考えつつ、 また、予算としっかり向き合いつつ、 家づくりをしてもらえたらと思っているので、 一つの意見としてぜひ参考にしてもらえたらと思います。

164.親に立ちはだかる「進学資金」の壁

大学にさえやれれば、「万事オッケー!」とは思わないものの、 子供たちの未来の可能性を少しでも広げてやるために 大学には行かせてやりたいと思うのが 「親」というものではないでしょうか。
しかし、そこに立ちはだかるのが金銭的な問題です。
大学に行くとなると、授業料はもちろん、 家賃・光熱費・生活費なんかも親が払わないといけませんからね。
ゆえ、子供が生まれたと同時に、 多くの方が当たり前にように学資保険に入るように、 出来るだけ早いタイミングから 大学進学を見据えてお金を積み立てていくことをオススメしています。

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では、その具体的な費用と積立方法について 一緒に考えていきたいと思います。

✔︎一気に跳ね上がる子供へのコスト

大学と一口に言っても、 国公立か私立かでも授業料が大きく違うし、 私立でも文系か理系かでも大きく違います。 (医学系はさらに上を行きます)
ざっと言うと国立の場合、 4年間の授業料を合わせると約243万円が必要で、 私立文系の場合が約398万円で 私立理系の場合が約542万円といった感じです。

毎月にならすと国立の場合でも約5万円、 私立文系になると約8万円で 理系にもなると約11万円ってことですね。
高校の授業料が毎月1万円弱なので、 そう考えるととんでもないぐらい跳ね上がるというわけです。 その分、大学では塾代がいらなくなりますけどね。

また、子供たちが県外に行くとなれば、 授業料とは別に家賃・光熱費・生活費を払わないといけません。
授業料にプラスして毎月10万円ぐらいの支出が必要だと 考えておいた方がいいのではないでしょうか。 そんなわけで、たとえわずか4年間だとしても 確実に大きな負担となるこれらの費用に関しても 出来るだけ今のうちから準備していっておくべきだと考えている次第です。

✔️教育資金の準備方法

子供たちの人数と年齢にもよりますが、 仮に小さな子供が2人いる場合、 2人分の私立大学の授業料を 銀行預金と学資保険で準備していくとしたら、 全くと言っていいほどお金が増えないため、 毎月4万円ほど積み立てていかないといけません。

個人的には、 銀行への預金や学資保険に預けるのはやめて、 その資金を全て長期積立投資に回すことをオススメしています。
前々回お伝えしたように、 年率3.5%以上の割合でお金が増えていくとしたら 20年前後の積立期間があれば、 預けたお金が2倍ぐらいになっている可能性が高いからです。
逆に言うと、長期積立投資で授業料を準備していくとしたら 毎月2万円ほど積み立てていけば 同じだけの資金が準備出来るかもしれないということだし、 また毎月4万円ほど積み立てていけるのであれば、 家賃、光熱費、生活費までも準備出来るかもしれないというわけですね。
いかがでしょうか? もちろん、これはあくまで理論上の話であり 確実にそうなるわけでもありません。

また、多かれ少なかれ投資に対する抵抗もあると思います。 しかし、個人的には、 これが進学資金の最も合理的な準備方法だと思っているので、 ぜひ、この記事も参考にしていただければと思います。
こういった資金も計画に織り込んだ上で、 家づくりの予算を決めることはとっても大切なことですから。

167.合理的で正しい家づくりの流れ

自己所有の住まいを持てば日常がより豊かになるでしょうし、 子供たちを育てるのに申し分のない環境を手に入れることが出来ます。
マイホームを持つことはとっても素晴らしいことなのですが、 どっこい豊かな暮らしに欠かせない経済面をないがしろにしたような 持ち方は絶対にすべきじゃないというのが僕の持論です。
そんなわけで今回は、 経済面をないがしろにせずにマイホームを持つために、 家を建てようと思ったら、 何をどのようにどういった順番で進めていけばいいのかについて 時系列でお伝えさせていただきたいと思います。

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(1)お金の預け先を見直す

まずやるべきことは、 家の予算を考える前にお金の預け先を見直すことです。
つまり、住宅ローン金利の中には 掛け捨ての生命保険の掛け金も含まれているので、 (団体信用生命保険に加入するので) これを機に現在の生命保険を見直すこと、 そして貯蓄の手段を学資保険や銀行ではなく つみたてNISAを利用しつつ長期積立投資にすること、 これが最初にしていただくことですね。
かつ、長期積立投資の資金は社会保険料のごとく 強制的に天引きされるようなものだと自分に言い聞かせて、 やめることなく今後ずっと掛け続けていってください。

(2)家の予算を計画する

この見直しの目処が立った上で、 初めて家の予算について具体的に考えていきます。
そして、その順番としては、 まずは毎月の返済額を基準に銀行から借り入れする額を決めること。 続いて、これに自己資金(貯金・贈与)を合わせて家づくりの総予算を出すこと。

そこから家・土地・庭以外にかかる全ての経費を差し引くこと。
その上で、土地・家・庭にいくらずつ 予算を振り分けることが出来るかを算出すること。 といった流れですね。

こうすることによって、自らの土地予算がいくらなのか? その予算だと、どんな土地を買うべきなのか? あるいは土地を買わずに実家の余った土地を使うべきなのか? 自らの家の予算がいくらなのか? その予算だと、どれくらいの広さの家にすべきなのか?

その予算で家を建てるためには、何を優先し何に妥協すべきなのか? といったことが具体的に見えてくるようになります。

(3・4)土地を探す&プラン・見積もりをする

そして、土地にかけるべき予算と 自分がどんな家が建てたいか? その予算でどんな家が建てられるか? その家を建てるためには土地の広さはどれくらいにすべきか? などが分かったら土地を探していきます。
そして、土地が見つかった場合すぐに契約をするのではなく、 出来れば契約をする前にその土地に合わせてプランを描いてもらうべきです。
その土地に理想的な家が建つかどうか分からないまま 土地を買うのはリスクが高いからです。
なので、まずはプランをし、 その土地に納得のいく家が建つことが分かってから、 かつ、その家が予算内で収まり資金的にも問題ないことを確認してから 土地の契約に進むようにしてください。

(5)土地&家の契約をする

以上のプロセスを経た上で土地や家の契約をするのが理想的な流れです。
つまり、家づくりでは、 土地と家の契約はほぼ同時のタイミングでするのがベストな流れだ ということを理解しておいてください。
これで暮らし面でも経済面でも、 安心しながらこれからずっと暮らし続けられると思います。
家を持ちながらも、子供たちの大学進学に備えた準備も出来れば、 自分たちの老後に備えた準備も出来るわけですからね。

(6)太陽光発電の設置の可否をデータをもとに判断する

そして、家の契約後に必ずやってもらいたいことが、 太陽光発電を設置するかどうかを、データをもとに判断するということです。

もちろん、これに関しては どんな家を建てるのかと立地条件によって異なるのですが、 周りの意見や先入観にとらわれず、 データ(数字)をもとに判断してもらえたらと思います。

死ぬまでずっと払い続ける電気料金だからこそ、 設置したかしなかったかで 住宅ローンの金利差なんて比じゃないぐらい経済的に差が生じるので、 その点を忘れないようにして下さい。 以上が、僕が個人的に推奨している家づくりの進め方です。

というわけで、うちで家を建てるか否かにかかわらず、 暮らしの豊かさと経済的な豊かさを同時に手に入れるために、 ぜひこの流れを参考にしてもらえたらと思います。

163.資金計画に欠かせない項目

分譲マンションを持てば、 共用部分を維持管理するための費用や、 外壁の塗り替えやエレベーターの修理のための修繕積立金などが、 ローンとは別に必要となりますが、 一戸建てを持った場合も、 自らの責任で定期的な修繕のために 積み立てをしていかなくてはいけません。
また、水回り商品もやがて老朽化することから そのタイミングに備えたリフォーム費用も コツコツと積み立てしていっておくことをオススメしています。 かつ、定期的に確実に壊れる家電製品の買い替え費用もです。
そんなわけで、毎月の返済にいくら当てるかを決めるにあたって、 まずはこれらにどれくらいの費用が必要なのかを 把握してもらいたいと思っている次第です。

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では、今後家を持つことによって必要だと考えられるコストについて お伝えしていきたいと思います。

✔︎固定資産税

固定資産税は、資産を持ち続けている限りずっとかかる税金です。
また、住む地域によっては、 固定資産税に上乗せして都市計画税という税金がかかります。
ゆえ、建てた後の負担を減らすためには、 この税金を少しでも抑えられるように家づくりをすべきです。
家の面積を少しでも小さくするとか、 土地の面積も少しでも小さくするとか、 そもそも住む地域から考えるといった感じですね。

✔︎火災保険

家を持つと火災保険に加入することになるのですが、 火災保険に関しては「どこまで保障するのか?」 「建物だけじゃなく家財にも入るのか?」 「どこの保険会社で加入するのか?」 「地震保険にも入るのか?」「その場合、家財にも入るのか?」 「耐火構造なのかそうじゃないのか?」 などによって費用が異なります。

とりわけ、建物の構造が耐火かそうじゃないのかによって ものすごく保険料が違ってくるので、 建物の構造は絶対に耐火にすべきだと思います。

✔︎定期メンテ&リフォーム費用

長期間、良い状態で暮らし続けていくためには 外回りの15〜20年に一度ぐらいのスパンで定期的なメンテナンスは欠かすことが出来ません。

また、キッチンやお風呂などの水まわりも確実に老朽化するので、 20〜30年を目処に入れ替え工事が必要となります。
そして、そのついでに家の中の壁や床や天井もいじりたくなると思います。

とはいえ、外回りのメンテをしようと思うと ざっと150〜200万円ほどはかかるし、 水回りの入れ替えに伴うリフォームも ざっと300〜500万円はかかります。
ゆえ、家を建てると同時に、 これらの積み立てを始めていくことをオススメしています。
この積み立てが出来ていなければ リフォームローンを組まざるを得なくなってしまうだけですからね。

✔︎家電の買い替え費用

家電に関しては10年単位で故障すると考えておいた方がいいので、 冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、パソコン、掃除機、給湯器、 オーブンレンジ、炊飯ジャー、などの故障に備えて 家のメンテ&リフォーム費用と共に 家を建てると同時に積み立てしていくことをオススメしています。
また、同じタイミングで全て揃えてしまうと、 いっせいに壊れ出して出費が集中してしまうので、 出来ることならば、少し時期をずらしながら 購入することをご検討いただいた方がいいかもしれません。
いかがでしたか? 家を持つとけっこうな維持管理費用がかかるということを ご理解いただけたのではないかと思います。
そして、これらを全て合わせると、 おそらく毎月4万円ほど積み立てていっておいた方が 得策ではないかと考えています。
というわけで、毎月の返済額を試算する時は、 これら費用のことも考慮した上で算出していただければと思います。

162.間違った認識と正しい知識

投資には多かれ少なかれリスクがつきものですが、「失敗」とか「減る」というネガティブなメージが強いがゆえに後ろ向きになってしまう方が多いと思います。
また、投資をするには「まとまったお金が必要だ」という誤ったイメージがあるため、お金持ちの資産家だけが出来るものだと思い込んでいる方も決して少なくないのではないでしょうか。

そして、それに加えて投資をやってみたいと思っても口座開設の手続きが面倒くさいのと、何をどのように買えばいいか分からないという理由で止まってしまっている方も多いのではないかと思います。

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しかし、銀行に預けていてもお金が増えない現在、 例外なく誰もが投資に目を向けざるを得ないのが現実であり、 家も持つとなると、なおのこと 投資に前向きに取り組んでいただくべきだと考えているので、 「冒頭のイメージは全く間違っているよ!」 という話を今回はしていきたいと思います。

✔︎間違った認識の正体

投資に回した資金は、 短期的には増えることもあれば減ることもあります。
ゆえ、一番やってはいけないのが、 まとまったお金を一気に突っ込むということです。

この場合、運良く増えればその恩恵も大きいですが、 運が悪ければ大きな損失が生じ、 最悪の場合、減ったところで怖くなって 売ってしまうという行動に出てしまいます。
そして、大きな損失が確定してしまうわけですが、 これが世間で言われているいわゆる投資が危ないというやつです。
ゆえ、一気にお金を突っ込むのではなく、 毎日、毎週、毎月どれでもいいので少しずつ買っていかなければいけません。 (一番オススメは毎日です)

そうすれば、増えた日に買う場合もあれば、減った日に買う場合もあるので、 うまくリスクを分散しながら積み立てていくことが出来るからです。
なので、投資をするにあたっては、 まとまったお金をつくるのではなく、 毎日積み立て出来るぐらいの余剰資金をつくることから 始めていただければと思います。
具体的な方法としては、 定期預金や生命保険に向けている資金を見直すこと。 かつ、家づくりや車にかけるお金なども極力減らすこと ではないでしょうか。

このやり方で積立をしていけば、 過去のデータから推測する限り、 中長期的には年間で平均約7%の割合で増えていく可能性が高いし、 (年率7%ずつ増えていくとしたら10年後には2倍になるイメージです) あるいは、少なく見積もってその半分の3.5%だとしても 20年後にはお金が2倍になるイメージなので、 まずはこのような考え方で投資を始めていただければと思います。

現在は、「つみたてNISA」という 投資によって増えたお金に通常かかる 約20%の税金が免除される制度もあるし、 「iDeCo」(個人型確定拠出年金)という 増えたお金にかかる税金の免除に加えて 掛け金も全額所得控除になる制度もあるので、 この2つの制度を利用しながら、 今後の暮らしに備えていきましょう!

これらの制度を利用しながら長期積立投資をすれば、 きっと家を建ててもお金の不安なく暮らしていけると思うので、 ぜひ前向きに考えていただければと思います。

161.重要な土地探しのタイミング

この仕事をしていてつくづく実感していることが、 かなり多くの方が土地に予算を使い過ぎてしまっているということです。
そして、その原因が2つあり、 1つは前回お伝えした「南向きの土地にこだわり過ぎること」 そしてもう1つは「必要以上に広い土地を買ってしまうこと」です。
とりわけ、あなたが住みたい地域の土地の値段が高い場合、 この2つの要素が組み合わさると、 とんでもないぐらい予算オーバーすることになってしまうので、 そんな不測の事態に陥らないために 前回と共に今回の記事もご覧いただければと思います。

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では今回は、土地の広さはどれくらいが適切なのか? についてお伝えしていきたいと思います。
言い換えると、自分がどんな家を建てたいのかを ある程度把握した上で土地は探したほうがいいという話です。

✔︎必要な土地面積の算出方法

土地にも形の良し悪しがあるので、 この理論が、どの土地でも当てはまるわけではありませんが、 必要な土地面積を算出する上で知っておくといいことが、 敷地は家が建つところと駐車場部分と家の周囲に出来る余白の 3つから出来ているということです。
そして、駐車場に関しては1台につき約4.5坪必要となります。
計算方法は、2.5m×6m=15㎡、15㎡×0.3025=4.5375坪です。 ゆえ、仮にあなたが確保したい駐車場が3台分だとしたら、 4.5坪×3台分=13.5坪、駐車場スペースとして必要だということですね。

では続いて、家の周囲に出来る余白についてですが、 この余白とは、境界と家との間に出来る通路のことであり、 家庭排水や雨水の配管を通し、 エアコンの室外機や給湯器などを置くための場所ですね。 また、家の軒や樋が隣の敷地まで 飛び出さないようにするために必要な余白です。
この余白に関しては、多少の差異は出るかもしれませんが、 いつも約10坪ほど必要だと考えるようにしています。
つまり、車を3台置きたいとしたら、 13.5坪+10坪=23.5坪が家以外に必要だということになるというわけですね。
そして、これに1階の建築面積を合わせた面積が あなたが探すべき土地の広さだということですね。

✔︎土地と建物はセットで考えるもの

では、一つ例を上げてみると、 ヒアリングの結果、仮にあなたが建てたいと思っている家が 2階建ての家でその1階の建築面積が20坪としたら、 そして確保したい駐車場が3台だとしたら、 あなたが探すべき土地の広さの目安は、 20(家)+10(余白)+13.5(車)=43.5坪だということになります。

なので、45坪ぐらいの広さを目安として土地を探し始めます。
あるいは、ヒアリングの結果、 あなたが建てたいと思っている家が平屋だとして、 その建築面積が30坪だとしたら、 そして、確保したい駐車場が4台だとしたら、 あなたが探す土地の広さの目安は 30(家)+10(余白)+18(車)=58坪だということになります。

なので、60坪ぐらいの広さを目安として土地を探し始めます。
このように土地を考えていただくと、 必要以上に広い土地を探そうとすることも選ぶこともなくなり、 土地にお金を掛け過ぎてしまう可能性がグンと少なくなります。

✔︎60坪以上の土地は買わなくていい

そして、最後に覚えておいて欲しいことが、 60坪(200㎡)以上の土地は買わない方がいいということです。 たとえ、あなたが平屋を建てたいと思っていても、です。 土地面積が60坪を超えると、 超えた部分は固定資産税が2倍になるからです。

具体的に例えると、 評価額が坪あたり15万円の土地を100坪買ってしまったとしたら、 60坪までは15万円÷6×60坪×1.4%=2.1万円なのに対し、 60坪を超える部分は15万円÷3×40坪(100-60)×1.4%=2.8万円となり、 毎年こんな余分な税金を 死ぬまでずっと払い続けていかないといけなくなってしまいます。 また、それだけじゃなく、広い分土地の価格も高くなるし、 余白が多い土地はそこに工事も施さないといけないため、 外構工事費用もべらぼうに高くなります。

つまり、家づくりにかけるコストが高くなってしまうというわけです。
そんなこんなで、土地を選ぶ時は、 自分が建てる家にフィットする丁度いい土地を探すようにしてください。
そして、そのためにも土地を探す前にまずは建築会社を決めて、 どんな家にしたいのかをある程度明確にしておくようにしてくださいね。

160.南向きの土地が損をする理由

あなたが土地を買わないといけないとしたら、 確実に日当たりが良い土地にしたいとお考えになると思います。
そして、その代名詞である南向きの土地を中心に 土地選びをすることと思います。
確かに、南向きの土地は土地全体に日陰が全く出来ないため、 そうじゃない土地に比べると抜群の日当たりをほこるわけですが、 一方で、大きなデメリットが2つあることも知っておく必要があります。

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では、そのデメリットとは一体どんなことなのでしょうか? 言われてみると「はっ!?」と感じることなのですが、 案外みんな知らないので、 ぜひ、この機会に覚えておいていただけたらと思います。

✔︎高い・高い・高い・高い

なぜ「高い」という言葉を4つも並べたのかというと、 土地・家・外構・借り入れ、 この4つが全て最も割高になるのがこの南向きの土地だからです。
1つ1つ紐解いていきましょう。
まずは土地から。 これは誰でも分かることですよね?
あなたが良いと思っているものは、 他のみんなも良いと思っているから。
あなたが欲しいと思っているものは、 他のみんなも欲しいと思っているからですね。

つまり、供給よりも需要が上回ると予想される商品には、 自然と高い価格が設定されるというわけです。
かつ値引き枠も一切ないって感じですね。

では、続いて家と外構について。 家と外構が割高になる理由は、 南向きの土地に建つ家をご覧いただくと一目瞭然です。
南向きの土地に建つ家は、 基本的に外から丸見えになってしまうため、 プライバシーを確保するための工事が必要不可欠となります。
例えば、リビングの延長線には ウッドデッキをつくるのが当たり前ですが、 外から丸見えのままのデッキでは、 落ち着いてバーベキューも出来なければ、 のんびりとリクライニングチェアに座って 日向ぼっこも出来ないですよね?

それゆえデッキの周りに目隠しをつくるか、 あるいは敷地の塀を高くするか、 あるいは木を植えないといけなくなり、 それらに余分なコストがかかることになります。
また、南向きの土地に建つ家は、 間取りが一目瞭然で分かるため、 防犯にも配慮する必要があり、 住む地域によってはセコムやアルソックといったセキュリティ会社に お願いすることも検討する必要があるかもしれません。
となると、数十万円余分な工事費用とその維持費用がかかります。

さらに、南向きの土地では、 南面に設置する大きな窓の数も最も多くなりやすいため、 シャッター代金もバカになりません。 なんせ、南向きの土地は最も台風の直風を受けやすいため シャッターが必需品となるからです。
そんなこんなで、家や外構にも余分な工事が必要となり、 土地に加えて家や外構まで高くなりやすいのですが、 この結果、高くなるのが銀行からの借り入れというわけですね。

✔︎せっかく日当たりがいいのに・・・

そして、もう1つのデメリットが ずっとカーテンが開けられないことです。 土地によったら道路から家の中が丸見えになるため、 レースどころか遮光カーテンまで ずっと閉めておかないといけませんからね。 この場合、家の中は朝からずっと薄暗い状態になってしまいます。 一番メインの窓から光を採り込むことが出来なくなるからです。 結果、朝からずっと照明なしでは過ごせなくなってしまいます。 薄暗いどんよりとしたキッチンで、 料理を作らなくてはいけなくなってしまいます。 薄暗くジメジメとした洗面で 身支度をしなくてはいけなくなってしまいます。 悲しい現実ですが、 これもまた南向きであるがゆえに起こりやすいことなんですよね。 以上の2つの理由から、 南向きの土地にこだわる必要は一切ないと思っている次第です。 もちろん、南向き同様にその他の土地にも、 必ずメリットとデメリットの両方が存在するわけですがね。

✔︎土地選びで重要な視点

それは、その土地で考えられる デメリットまで先回りして考えられるかどうかです。
南向きの土地の場合、 プライバシー問題と明るさ問題、 そしてなによりコスト問題ですね。 「えっ!?そんなことまで!?」と思われたかもしれませんが、 ホントに住みやすい家をつくるためには、 そこまで考慮しながら土地を選び、 その土地に合わせて間取りを考えなければいけないですし、 そんな家をあなたの予算の範囲内で仕上げることがなにより重要なことです。

なので、土地選びは自分たちだけでするのではなく、 また家の専門家でもない不動産屋さんに意見を仰ぐでもなく、 必ず建築のプロである住宅会社と一緒にしてもらえたらと思います。
土地選びに失敗しないためには、 あなたが土地に掛けられる予算と、 どれくらいの広さの土地が必要なのかと、 あなたが建てたい家の実現のためには、 どんな土地が理想的なのかを知っておくことが必要不可欠ですから。

159.面積が重要じゃない理由

家を建てる多くの方が、 35坪ぐらいの家にしたいとおっしゃるのですが、 正味の話、ほとんどの人にその広さは必要ありません。

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というわけで今回は、 家の広さが35坪も必要じゃない理由について お伝えしていきたいと思います。 では、まずは35坪という広さの家が、 どれくらいの家なのかを解剖していきたいと思います。
その上で、これっていらなくない? という流れで進めていきますね。

✔︎最もポピュラーな家の内訳

35坪の家を総二階建てとするならば、 (1階と2階の面積が同じ家です) この家は1・2階それぞれ17.5坪ずつとなり、 これを畳数に変換すると35畳ずつです。

そして、それぞれのフロアに必要な 部屋と広さを当てこんでいくと、
(1階)玄関・ホール2畳、土間収納3畳、 LDK16畳、階段2畳、水回り6畳、和室(洋室)6畳
(2階)階段2畳、廊下3畳、トイレ1畳、 寝室10畳、ウォークインCL3畳、納戸(リモート部屋)2畳、        子供部屋7畳(クローゼット含)、子供部屋7畳(クローゼット含)
といった感じになります。

おそらく、等身大と謳われているモデルハウスや 完成見学会でご覧になる家の多くがこんな感じではないでしょうか?
では、仮にあなたが資金計画の結果、 ここから家の予算を削らないといけないとしたら この中の何をどのように削ればいいのでしょうか。
住みやすさや使いやすさを一切損なうことなく、 また将来も困ることなく暮らし続けられる家にするためには、 どのように考えればいいのでしょうか?

✔︎用途を特定しない

まず、考えるべきことが、 部屋の用途を1つに絞り込まないということです。
例えば、この家では1階に LDKとは別で部屋を1つつくっていますが、 その理由は、子供たちが小さいうちは、 この部屋をおもちゃ置き場や遊び場にしようと思っているから、 そして、親御さんが泊まりに来た時に使ってもらえるから、 さらに、老後2階に上がるのが億劫になった時寝室として使えるから、 この3つではないでしょうか。
しかし、こう考えれば、 この部屋を丸ごと削ることが出来ます。 「子供部屋をあえて1階につくる」と。

2階建住宅がまだまだ当たり前の中 この発想は一見非常識に感じますが、 こうすれば、子供たちのおもちゃ置き場や遊び場を 子供部屋と別につくる必要がなくなるし、 親御さんが泊まるとしてもこの部屋を使ってもらえます。
また、子供たちはやがて家を出て行くでしょうから、 老後、その部屋を寝室や、 あるいは別の用途として使えるようになります。

そんなわけで、発想1つで 和室(洋室)を6畳丸ごとカットすることが出来るというわけです。 もちろん、この部屋がなくなったことで不自由になることもなく。
また、この発想は2階に出来る廊下もカット出来ます。 子供部屋が1階になれば、 廊下から出入りする部屋が少なくなるからです。
ということで、この発想の副産物として 2階の廊下も2畳カットしますね。

✔︎適切な部屋の広さ

では続いて部屋の広さについてです。
言及するのは寝室と子供部屋です。 部屋の広さを考える時に、 想像してもらいたいことが、 ・その部屋で過ごす時間とタイミング ・その部屋にどんな家具を置くのか? の2つです。
まずは寝室からいきますが、 寝室で過ごすのは、 おそらくというか確実に「寝る時だけ」ですよね? そして、置くものはベッドだけですよね 併設してウォークインCLがあるため、 荷物は全部そこに置くでしょうし、 もはや部屋にテレビすら必要ないかもしれませんしね。

ゆえ、ただ寝るだけの寝室には 10畳もとる必要なんて全くないんですよね。
ということで、あっさりと4畳削り 6畳という広さに調整したいと思います。
子供部屋に関しても 寝室同様にそれだけの広さが必要なのかを考えるべきなのですが、 合理的な判断をする上で知っておいてもらいたいことが、 「子供たちはいつか家を出て行く」ということです。

つまり、LDKや寝室とは違って、 いつまでも1つの用途で使わない部屋だということですね。
ゆえ、そこにどんな家具を置くのかも踏まえた上で、 広さを考えていただければと思います。
面積は価格に直結しますからね。
そんなわけで子供部屋関しても 6畳ではなく4畳半で十分ではないでしょうか?
部屋と別にクローゼットもありますからね。

✔︎住みやすさが損なわれると感じますか?

ここまで考えてきたことを 全て合計すると実は面積が7.5坪小さくなります。
つまり、35坪から27.5坪まで縮まったわけですが、 では、そうなったことで 住みやすさや 使いやすさが損なわれるでしょうか? 決してそんなことはありませんよね。
このように、部屋のつくり方や使い方、 そして間取りの発想一つで家づくりは大きく違ってくるので、 家を建てる時には「○○坪は欲しい」と勝手に決めたり 家の価値を面積で計るようなことだけはしないでくださいね。
では家の話は一旦ここまでとして、 次回からは土地の話をしていきたいと思います。

158.家の予算が自然と上がる暗黙のルール

家を建てる人の約7割が、 土地を買わなければいけないと言われているのですが、 そうなれば必然的に銀行からの借入額が大きくなります。
そして、出来るだけ長い期間で 住宅ローンを借りることになるのですが、 この時やってはいけないことは、 現在の家賃との差を埋めるべく単純に安い金利を選ぶことで 返済負担を下げようとすることです。

住宅ローンは返済期間が長くなればなるほど 元本の減りが遅くなるため、 よほど貯金をしていない限り、 途中で金利が上がると一気に返済負担が上がるからです。
それゆえ、土地から買って家を建てる場合、 固定金利を選んだ場合でも 返済負担がなるべく上がらないように 家づくりの計画を立てるべき、なんですよね。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では、固定金利を選びつつも 返済負担が上がらないようにするためには、 どのように家づくりをすべきなのか? 結論から申し上げると、 家づくりのコストを上げる原因となる
・家は最低35坪欲しい
・土地は南向きじゃないとダメだ
・土地は少しでも広く買いたい

この3つの考え方を取り除くことが鍵になります。
では、その理由について1つ1つ説明していきたいと思います。

✔︎危険な暗黙のルール

家づくりでは、 そうしなければいけないわけでもないのに 知らず知らずの間にこうだと 決めつけてしまっていることがたくさんあります。
「家=2階建」や「子供部屋=2階」、「部屋=南」や「水回り=北」 という暗黙のルール的なやつです。

そして、この暗黙のルールの1つが 「家は最低35坪欲しい」ということです。
おそらく足を運んだモデルハウスや完成見学会などで 「いいな」と思った家の多くが35坪以上広さがあったからか、 あるいは、それぐらいは必要だと住宅会社から言われたからか、 その理由は定かではありませんが、 理由はさておき、この考え方が危険な理由は一体何なのでしょうか。

✔︎ほぼ合致しない予算と要望

それはいざ資金計画をしてみると、 多くの方がその大きさの家が建てられるだけの予算を 家に回すことが出来ないからです。
つまり、その大きさの家を建てるとなると、 ほぼ確実に予算オーバーしてしまうということですね。 例えば、35坪の家を建てるとなると、 税込2500万円かかるとしましょう。

一方で資金計画をした結果、 毎月、返済していける金額が80,000円で そこから逆算したローン額が3000万円、 それに自己資金として出せる300万円を足して 総予算が3300万円として、 家以外の費用に1200万円必要だとしたら、 家に掛けられる予算は2100万円となります。

となると、 35坪という広さにこだわって家を建てるとなれば、 単純に400万円資金が足りないため、 この不足分を何らかの形で補わないといけなくなります。
銀行から借り入れを増やすとか、 貯金をギリギリまで切り崩すとか、 親から助けてもらうなどの手段にです。
そして借り入れを増やすという選択をすると、 毎月の返済負担が大幅に上がってしまうことになり、 家計にゆとりがなくなる大きな原因となります。

ゆえ、この場合最も良い選択は、 2100万円という予算で建てられる家にすることです。
たとえそれが30坪にも満たない家になるとしてもです。
とはいえ、やはり30坪未満と聞くと 「ちょっと小さ過ぎるのでは?」と思ってしまいますよね。
なので、次回は間取りのつくり方によっては 28坪の家でも35坪の家よりも使いやすく、 より住みやすくなるということについて お伝えしていきたいと思います。