2023年 1月 の投稿一覧

17.将来のために減らすべき2つの固定経費

家を建てても、お金の不安なくずっと暮らし続けていただくためには、家づくりをキッカケにコツコツとお金を増やしていくことが大切です。

そして、お金を増やしていくために私が一番オススメしていることが、個人型確定拠出年金iDeCoなのですが、これを夫婦そろって上限の23,000円ずつ計46,000円毎月掛けていただくためには、家づくりをするタイミングで見直していただきたい固定費があります。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

まず、見直していただきたい固定費が、『生命保険料』です。

というのも、家を建てる時には、必ず“団体信用生命保険”という掛け捨ての生命保険に加入することになるからです。つまり、もしものことがあった場合は、住宅ローンはこの保険によって全額返済されることになるというわけですね。
となると、もしものため時に、必要以上に備える必要がなくなります。
もしもの場合、ご主人の収入は丸ごとなくなりますが、最も負担となる住宅ローンの返済はなくなるし、ご主人に掛かっていた費用が全ていらなくなるからです。
車の維持費や生活費や小遣いなど全てが、です。

また、条件さえ満たしていれば、遺族年金が国から支給されることになるし、これに加えて、あなたがずっと働き続けていれば、継続して安定した収入があるため、今後の暮らしで困ることはまずなくなると言っても過言ではありません。
子供たちが大学に行くにあたって、大きなお金が必要になるとしたら、その家を売却して実家で暮らせば、その資金だって充分捻出出来るわけですしね。

そして、もう1つ見直していただきたい固定費が、『家づくりにかける費用』です。

例えば、iDeCoに掛けるお金が、毎月23,000円足りなかったと仮定して、保険を10,000円減らすことが出来たとしたら、家づくりの費用を削ることによって、毎月のローン返済額を13,000円減らせないか?ということを考えていただきたいということです。
そして、毎月の返済額を13,000円減らすためには、35年返済で考えるとしたら、450万円ほど家づくりに掛ける予算を減らす必要があります。

✔︎家づくりの予算の圧縮方法

この場合、家だけで予算を縮めようとするのではなく、土地や外構工事といった費用にも目を向けることで、バランス良く予算を縮めていくようにします。

土地で200万円予算圧縮、家で200万円予算圧縮、外構工事で50万円予算圧縮という風に、です。

そして、それを実現するためには、土地に関しても、また家に関しても、そうすることが出来る現実的な方法を知っていただく必要があります。
土地に関して言えば、土地の日当たりにこだわり過ぎないことと、自分が買うべき土地の広さを知ること、です。
家に関して言えば、自分たちにとって適切な家の大きさを知ることと、予算が上がる要素だけじゃなく、予算を下げることが出来る要素も知ることです。

このようなことをご理解いただいた上で、土地探しを行い、家の設計を行えば、なにかに妥協することなく、450万円もの予算を圧縮することが出来ます。あるいは、それ以上の予算圧縮も可能となります。

ということで、以上の2つの固定費について、当たり前や固定概念から一度脱出していただき、その分固定費を削減することで、コツコツと合理的にお金を増やしていっていただき、家を建てつつも、お金に不安のない状態で、一生暮らし続けていっていただければと思います。

それでは、、、

 

16.銀行と貯金と老後資金と

少子高齢化がもたらす私たちの年金問題の一番の解決策は、『出来るだけ長く働き続けること』ですが、たとえそうしたいと思っていても、みんながみんな、そう出来るわけではありません。
ずっと健康であるかどうかは分からないから、です。
それゆえ、そのリスクを軽減するためにも、若いうちからコツコツとお金を貯めていくことをオススメしています。

そして、家づくりをする時は、将来に向けたライフプランを考えるいいキッカケとなるので、今回は、このことについて、個人的な考え方をお伝えしていこうと思います。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

貯金という言葉を聞いて、最初に連想する場所は、『銀行』ではないでしょうか?
もちろん、銀行に貯金すれば、時間外にお金を引き出しさえしなければ、預けたお金が減ることはないため、単純に貯めていくだけなら、決してダメなわけではありません。

しかし、効率的にお金を増やしていくと考えると、話は変わってきます。

というのも、1000万円を貯金していたとしても、普通預金の場合、年間で100円しか増えないし、定期預金の場合でも、年間で1000円しか増えないからです。
かつ、その利子を受け取る際に、その増えたお金から約20%税金を引かれるからです。
つまり、ほとんど増えないというわけですね(涙)・・・
(ネット銀行はこの限りではありませんが)

それゆえ、銀行以外の選択肢も持つようにしていただきたいのですが、個人的にオススメなのは、『iDeCo』と呼ばれる個人型確定拠出年金です。
iDeCoは、誰でも60歳までかけることが出来る年金で、毎月23,000円(公務員は12,000円)を上限に、掛けていくことが出来ます。年金であるがゆえに、60歳まで預けたお金を引出すことは出来ないので、その点も理解しておく必要があるのですが、この個人型年金には2つのメリットが存在し、このメリットたちによって、銀行の普通預金に比べると、遥かに効率的にお金が増えていきます。

メリット1:所得控除となる

1つ目のメリットは、預けたお金が全額所得控除になるところです。

つまり、所得税と住民税が安くなるということです。
仮に、毎月23,000円掛けるようにし、あなたが納めている所得税と住民税がそれぞれ10%だとしたら、23,000円×12ヶ月×0.1(10%)=27,600円所得税と住民税がそれぞれ安くなるため、単純に55,200円お金が増えた、という風に考えられます。年間276,000円お金を預けるだけで55,200円もお金が増えるんですから、かなり効率的にお金が増えていっていますよね?

メリット2:運用益も非課税になる

iDeCoに預けた年金は、投資信託の中から自分で商品を選び、運用していくことになります。
そして、銀行の利子同様に、投資信託の運用によって増えたお金には、約20%税金がかかることになるのですが、iDeCoではこの税金がかかりません。
仮に、30年ずっと上限金額を預けていった場合、23,000円×12ヶ月×30年=8,280,000円なのですが、運用によって10,000,000円までお金が増えた場合、増えた1,720,000円に対してかかる税金344,000円(20%)を引かれることなく受け取ることが出来るというわけですね。
(運用益に関しては、預けたお金が逆に減る可能性もあるのですが、長期的に積立てをしていくため、その心配はそうしなくていいと個人的には考えています)

この他、iDeCoは受取時も税制優遇の対象となるため、誰もが加入しておくべきことであると考えています。また、出来れば共働きで働きつつ、夫婦そろって上限金額まで加入することをオススメします。共働きで働き続ければ、国民年金に上積みされる厚生年金の金額も大きくなるし、これに加えて2人そろってiDeCoにも加入していれば、さらにもらえる年金が増えるからです。

といっても、そうはしたいけど23,000円×2人分=46,000円も貯金に回すのは、なかなか大変だと思います。

ということで、次回は、そうするために、家づくりをする時に減らすべき固定費が何かとその理由について、そして方法についてお伝えしていこうと思います。
決して、毎日が楽しくなくなるような苦しい節約をしなければいけないわけではないので、次回も参考にしていただければと思います。

それでは、、、

15.収納づくりもコストを左右する大きな要因

前回お伝えさせていただいたように、家は出来るだけミニマムにつくるべきです。

その最も大きな理由は、もちろん『コスト』なのですが、
今回お伝えさせていただく『収納』もまたいたずらにコストを押し上げてしまう大きな要因となります。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

“家を建てるなら、収納はたくさんつくりたい・・”

家を建てる誰もが、間違いなくこのようにお考えになるでしょう。
今暮らしているアパートの収納では、全てがおさまりきらず、部屋に溢れてしまっているでしょうしね・・・

そして、予算が許す限り出来るだけ多くの収納をつくりたいとお考えになり、その希望を設計士に伝えます。

✔︎家づくりの落とし穴

しかし、いざプランが出来上がってみると、
あれっ?これだけじゃ足りないんじゃないか?”
と感じてしまいます。

プリントアウトされた間取図をひたすら上から見てしまうと、99.9999%収納が少ないような気がしてしまうからです。
そして、その不安を打ち消すために、床面積を広げることによって、収納の分量を増やそうとします。結果、それに連動して家のコストがどんどん膨れ上がっていってしまいます。

✔︎収納の正しい考え方

このように、収納を『床面積』で判断してしまうと、それに連動してコストが上がってしまうことになるのですが、しかし、それに比例して、より多くのモノが置けるようになるわけではありません。

ましてや、動線をより短くし利便性を高めるために、『通り抜け動線』にされる方がいらっしゃいますが、通り抜けることが出来るということは、イコール『廊下』がそこに出来るということであり、そのスペースを収納として使えなくなるため、床面積とコストは増えたものの、収納量は増えないどころか減ってしまう・・・なんてことになってしまいます。

では、どうすればいいのか?ということになりますが、
この答えは至って簡単で、収納は『壁面積』で考えるということです。

つまり、いかに壁を上手く使ったか?
ということが収納量を大きく左右する要因となるわけですね。

例えば、一般的に天井高は2m40cmありますが、この高さの中に、棚板を2枚しかつけないのと5枚つけたのでは、単純に置ける場所が2倍違ってくることになります。
2枚の場合、3段の収納になるのに対し、5枚の場合、6段の収納になるからです。

また、リビングダイニングキッチンの周辺に置くものは、細々したモノばかりだと思いますが、これらを管理しやすくしようと思えば、奥行きの深い収納をつくるより、奥行きが浅い収納をつくるべきです。
そして、奥行きを半分にし、逆に横幅を2倍にすれば、全く同じ床面積のまま、つまりコストは全く同じのままで収納量を4倍にまで増やすことが出来ます。

また、そもそも家の壁の量を多くすることも大切です。
つまり、必要がない窓はなくすべきである、ということですね。
家の壁が多くなれば、収納として利用出来る壁が増えます。
また、それだけじゃなく、壁が多くなった分、耐震性も高くなるし、窓よりも壁が増えた分、断熱性も気密性も高くなります。

このように壁を上手く使うことを前提とした収納づくりをすることが出来れば、家のコストを上げることなく、収納がたっぷりあるお家をつくることが出来るだけじゃなく、耐震性にも省エネ性にも優れたお家をつくることが出来るようになります。

ということで、間取図をずっと眺めて無駄に床面積とコストを増やしてしまわないように気を付けながら家づくりをしていただければと思います。

それでは、、、

14.予算オーバーに陥る根本的な要因

多くの方が、自分が建てるお家の基準を坪数で判断してしまいますが、その基準に沿って家づくりをしようとすると、家の予算オーバーを招きやすくなります。

その理由は、単純に、家は面積が大きくなればなるほど、それに連動してコストも高くなってしまうからです。
また、無駄に家の面積を大きくしてしまうと、家そのもののコストが高くなってしまうだけじゃなく、その他の全てのコストも高くなってしまいやすくなります。

・光熱費
・家の固定資産税
・メンテナンス費(塗り替え)
・改装費(将来)
・土地の広さ=土地価格
・土地の固定資産税
・外構工事費
といった諸々のコストが、です。

それゆえ、出来るだけミニマムなお家を建てることが、建てた後もずっと、安心して暮らしていくためには最良の方法と言えます。
もちろん、合理的に無駄を削ることで、使いやすさや住みやすさを失わないようにすることが大前提です。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

では、平屋を建てると仮定してこれについて考えていってみましょう。

平屋のお家を建てる場合、タタミ1枚分あたりにつき、約45万円前後のコストがかかっているため、これを坪で換算するとタタミ2枚=1坪なので、坪当たり約90万円のコストがかかっていることになります。(面積や材料によって差異はあります)それゆえ、同じ平屋を建てるとしても、5坪=10帖面積が違えば、約450万円家の価格が違ってくることになるのですが、実は、あなたの頭の中の思い込みから、10帖分面積を縮めることは、そう難しいことではありません。

例えば、あなたにとって『廊下』は、必要不可欠なものではないと思いますが、意識せず間取りをつくってしまうと、案外出来てしまうのがこの『廊下』です。
それゆえ、この『廊下』を出来るだけつくらないように設計することが合理的な面積カットの第一歩となります。また、平屋の場合、全ての部屋と収納が1階にあることから、2階建てでは当たり前となっているコトを、なくしたり減らしたりすることが出来ます。

まず、なくすことが出来るのが『和室』です。
寝室と子ども部屋が2階にある2階建て住宅の場合、子どもたちが自分の部屋を上手く使えないこと、また、1階がリビングだけでは使い勝手が悪いこと、(親御さんが泊まりに来た時に寝る部屋がない)そして、足腰が悪くなった時に備えて、1階に和室を作らざるを得なくなります。
他方、平屋は寝室も子ども部屋も1階にあるため、こういったことに備えて『和室』をつくる必要がないというわけですね。子供たちが小さいうちは、子供たちは自分の部屋で寝ないでしょうから、親御さんには子ども部屋で寝てもらえばいいわけですしね。

そして、減らすことが出来るのが、寝室や子ども部屋の広さです。
というのも、寝室は文字通り、ただ寝るだけの部屋だからだし、昔のように、タンスやドレッサーといった場所をとる荷物もなければ、寝室の近くに大きなクローゼットをつくることが当たり前となっているからです。
また、子ども部屋に関しても、無駄に大きくつくる必要はないと思いませんか?
子供たちはやがて家を出て行くため、そうなれば、この部屋を持て余すようになる可能性が高いわけですからね。

いかがですか?
これらの中でなくてもいいかな?と思ったものを減らしていけば、あっという間に10帖ぐらい削ることが出来ます。もちろん、予算が許すのであれば、和室もつくればいいでしょう。また、寝室や子ども部屋も広くつくればいいでしょう。
しかし、資金計画の結果、予算にゆとりがないとしたら、これらは合理的に考えるべき要素となります。ということで、家づくりをする時に、『○○坪ぐらいの広さが欲しい』という価値観で、進めていかないようにしていただければと思います。

家は、大きくなったから使いやすく住みやすいというわけでもなければ、小さくなってしまったから、使いにくく住みにくいというわけでもありませんから。

それでは、、、

13.家の予算の基本的な考え方

家づくりの予算は、自己資金が多いか少ないかによって、大きな差が生まれます。

例えば、
家づくりの総予算が3500万円だとしたら、自己資金が1000万円あれば、銀行からの借入れは2500万円で済むため、これを35年返済で試算してみると、毎月の返済は約70,000円となるのですが、自己資金が100万円だとしたら、銀行から3400万円借入れせざるを得なくなり、毎月の返済は約100,000円となってしまいます。
それゆえ、自己資金100万円のあなたが、無理なく支払っていくことが出来る金額が、毎月70,000円だとしたら、あなたは900万円予算を圧縮する必要があります。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

しかし、900万円もの予算を、家だけで圧縮しようとしても100%不可能です。
2000万円であれば1100万円にしないといけないし、1800万円であれば900万円にしないといけないわけですからね。

とてもじゃないけど家なんて建てられません・・・

この場合、家だけで予算を圧縮することを考えるのではなく、家はもちろん、土地や外構工事の予算も同時に見直す必要があります。
家で予算を400万円圧縮、土地で予算を400万円圧縮、庭で予算を100万円圧縮という感じですね。

具体的に3500万円の総予算が、土地代として1000万円、家代として2100万円、庭代として200万円、諸経費として200万円、だとしたら、↓
土地代を600万円、家代を1700万円、庭代を100万円、諸経費を200万円、といった感じに、それぞれの予算を圧縮していかなくてはいけません。

となると、必然的に土地を探す地域を変えざるを得なくなるかもしれないし、あるいは地域変更が無理なら、土地面積を小さくするか、あるいは、形や日当たりが悪そうな、いわゆる条件の悪い土地を探さざるを得ません。

また、家に関しても、使う材料や設備のコストを抑えると同時に、面積を小さくすることによって、コストを抑えざるを得なくなります。外構に関しても、余分な装飾工事を施さなくていい家にする、また、土地に無駄な余白をつくらないようするなどの工夫が必要となってきます。

とはいえ、、、

✔︎そもそも予算を圧縮して、いい家が建つのか?

と多くの方がお感じになるでしょうし、その不安から家づくりを諦めてしまうかもしれません。
あるいは、そんな予算じゃ無理だからと、無理な予算で家づくりをしてしまうかもしれません。

確かに、土地の予算が少なくなれば、みんなが買っているような新規分譲地に手出しすることは出来なくなるかもしれません。
みんなが買っているような日当たりが良い土地や、形がきれいな土地ではなく、その真逆の条件が悪い土地にせざるを得ないかもしれません。
しかし、家の明るさや開放感は、実は、土地の日当たりの良し悪しに左右されるものではありません。
また、住み心地の良さや使い勝手の良さも、土地の形に左右されるものでもありません。

現に弊社のお客様は、土地予算を数百万円も圧縮しながら、家づくりをされている方がほとんどです。そして、土地の条件の悪さを要因として、明るさや開放感が失われてしまった家は一軒もありません。

家に関しても予算を縮める最良の方法は、家の面積を縮めることですが、面積を縮めたからといって、収納不足に陥るわけでもなければ、使い勝手が悪くなるわけでもなく、事実、弊社のお家は非常に居住性に優れています。
また、明るさ、開放感、居住性の向上だけじゃなく、同時に、プライバシーや防犯性にも優れた住まいになっているし、それが結果的に、庭の工事費用を抑える大きな要因にもなっています。

デザイン性の向上という成果によって、です。
きっと、あなたの家づくりの視野が一気に広がるはずです!

それでは、、、