2022年 12月 の投稿一覧

12.予算オーバーの原因

前回お伝えさせていただいたように、事前に資金計画をしていないまま土地を探してしまうと、ほぼ確実に予算オーバーしてしまうことになり、結果、最良の住宅ローン選びが出来なくなってしまいますが、これは土地に限らず家にも同じことが言えます。
また、事前に資金計画をしていないまま家づくりを進めてしまうと、純粋な土地代金や建物代金以外にかかる費用を具体的に把握出来ていないため、これが予算オーバーの原因となり土地や建物の予算オーバー同様に、仕方なく住宅ローンで帳尻を合わさざるを得なくなってしまいます。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

例えば、土地を購入する時には、土地代金だけが必要なのではなく、不動産屋さんに支払う手数料や、水道を利用するための権利金や、名義を自分に変えてもらうための費用といったさまざまな経費がかかってきます。
それゆえ、土地を購入する時には、土地代金以外にもこういった費用がどれくらいかかりそうなのか?ということも、検討材料に加えなければいけないのですが、資金計画をしていない無知な状態で土地を探してしまうと、これらの費用がスッポリと抜け落ちてしまうことになります。

ネットや雑誌に乗っている価格は、純粋な土地代金だけであり、別途でどんな費用が必要になるかまでは、丁寧に記載してくれていませんからね。また、家の費用に関しても、地盤改良費用や外構工事代金といった費用はもちろん、会社によっては、当然のごとく建築費用に入っているだろうと思ってしまう費用(設計料や照明器具代など)ですら含まれてないことが多々あるため、資金計画をすることによって、全体でかかる費用をしっかり把握していないと、後からとんでもない予算オーバーを招く恐れがあります。

さらに、住宅ローンを借りるにあたって必要となる経費関係も、選ぶ商品や利用する銀行によって異なってくるし、火災保険1つをとっても、建物の構造、補償範囲、かける年数、範囲などによって、また、地震保険の加入の有無によって異なってきます。

購入する家具や家電類なども人それぞれですが、購入するエアコンの台数、買い替える家電・家具、新たに購入する家電・家具なども、もちろん家づくりに必要な費用なので、これらもあらかじめ計画し、予算を確保しておくようにしないと、大幅な予算オーバーを招いてしまうことになるんですよね・・・

✔︎“資金計画は家づくりの要”

このように、家づくりには、土地や家以外にもさまざまな経費がかかるため、また、それらの費用がご家族によって全然違うため、家づくりを進めていく前に、これらを把握するために資金計画をしておくべきです。
仮に、資金計画をしていないまま家づくりを進めてしまうと、あなたにとっての理想の予算から、大きくオーバーしてしまうことになるでしょう。

そして、その帳尻を合わすために、選ぶべきじゃない住宅ローンを選ばざるを得なくなるか、あるいは、返済負担を上げざるを得なくなってしまいます。選ぶべきじゃない住宅ローンを選べば、ずっとリスクを抱えたまま生活していくことになるし、もし返済負担が大きく上がってしまったら、非常に苦しい生活をする羽目になってしまいます。
また、子供や将来のために貯蓄する余裕もなくなってしまいます。

いずれにしても、心と財布に余裕を持ちながら、豊かに暮らしていくことが出来なくなってしまうということです。

ということで、家づくりをする前にはまず資金計画をすること、そして、それを自分だけですることが難しいなら、ファイナンシャルプランナーか、お金の知識が豊富な住宅会社の方にしてもらった上で家づくりをしていただければと思います。

それでは、、、

11.一番多い家づくりの失敗談

最良の住宅ローンを選ぶことが出来ない一番の理由は、

“住宅ローンの情報に乏しい”

ことなのですが、家づくりの進め方を間違えてしまうこともまた、選ぶべきではない住宅ローンを選んでしまう大きな要因となります。
それゆえ、家づくりをすると決めたら、まずは正しい進め方を知ることから始めなければいけません。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

家づくりは、まず資金計画からはじめ、予算決めをしっかりと行った上で進めるべきです。
家だって他のモノと同じように、自分自身の予算を分かった上で、予算に合わせて選ぶのが基本ですからね。

しかし、資金計画もままならないまま、見切り発車で家づくりを行ってしまっている方が数多くいらっしゃいます。そして、その典型的な形が、、、

“土地を先に選んできてしまう”

ということです。土地を先に選んでしまった場合、どうしても土地に予算を掛け過ぎてしまいます。その結果、家に掛けられる予算が大幅に減ってしまう、あるいは、住宅ローンの借入額を大幅に増やさざるを得なくなってしまいます。

例えば、あなたが、毎月無理なく支払っていくことが出来る返済額から逆算した借入額が2500万円で、あなたが準備出来る自己資金が300万円だとした場合、あなたは2800万円という総予算の中で家づくりを行うべきです。そして、その中で、土地や家以外にかかる経費の合計が300万円で、外構工事(庭の工事)にかかる費用が100万円で、家にかかる費用が1800万円だとしたら、あなたが土地に使える予算は600万円ということになり、本来はその予算の範囲内におさまるように土地探しをしなければいけません。

しかし、土地を探す前に資金計画をしてなかったとしたら?
あなたが住みたいと考えている地域の土地相場が1000万円ぐらいだとしたら?
また、あなたの友人・知人の多くが、1000万円ぐらいで土地を購入しているとしたら?

土地には、それぐらいの費用がかかるのが普通だと思ってしまい、当たり前のように1000万円を基準として土地探しを行い、1000万円を超える土地を購入してしまいます。
結果、400万円予算オーバーをした状態で、家づくりを進めざるを得なくなってしまいます。毎月の返済に換算すると、ざっと12,000円前後の予算オーバーです。しかも35年間ずっと、です。

✔︎でも、返済負担は上げたくない・・・

予算にゆとりがあるのなら、その負担を上げることも出来ますが、もしあなたが返済負担を上げたくないとしたら?その方法は、より金利が安い住宅ローンを選ぶしかありません。つまり、本当は全期間固定で住宅ローンを選びたいのに、毎月の返済がキツいからという理由で、固定に比べて金利が安く設定されている変動金利を選ばざるを得なくなってしまうというわけです。
結果、目先の返済はなんとかクリア出来たとしても、将来、金利が上がってしまうかもしれないというリスクをずっと背負ったまま暮らしていかざるを得なくなってしまいます・・・

これを防ぐ方法は、最初に資金計画を行うことです。そして、きちんと予算を設定した上で、家づくりを進めていくようにすることです。ということで、これから土地探しをしようと思っているあなたは、資金計画をしてもらった上で、探すようにしていただければと思います。

これが家づくりの基本中の基本ですから!

それでは、、、

10.金利の低さだけで選んではいけない?

住宅ローンを選ぶ時は、出来るだけ金利が低い銀行や商品にすることを心がけるべきなのですが、とはいえ、金利の低さだけに着目してしまうと、本来選ぶべきじゃない商品を選んでしまうかもしれません。

それゆえ、まずは、住宅ローンに対する基本知識を身につけていただき、商品の特徴を、ある程度ご理解いただくことが大切となります。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

住宅ローンには、景気の良し悪しに連動して金利が変化する『変動型』と、景気の良し悪しに関係なくずっと金利が変わらない『固定型』の2つの商品があります。そして、ほぼ全ての銀行がこの両方を取り扱いしています。

『変動型』の特徴としては、メリット面では、『固定型』に比べて金利が低めに設定されていることと、『固定型』に比べて最初にかかる手数料が少ないこと。デメリット面では、金利が変動するため、返済金額がずっと一定ではないことと、その際、急激に負担が増加するリスクがあるということ、です。

一方で、『固定型』の特徴としては、メリット面では、返済期間中ずっと金利が変わらないため返済金額がずっと一定となり、ライフプランが立てやすく安心感があること。デメリット面では、『変動型』に比べて金利が高めに設定されていることと、『変動型』に比べて最初にかかる手数料が多く、結果、その分家に掛けられる予算が減ってしまうこと、です。

そして、それぞれのメリットとデメリットをご理解いただいた上で、自分に合った商品を選ぶようにしなければいけないのですが、多くの方が、あまり商品について理解していない状態で、住宅ローンを決めてしまっているのではないでしょうか?

✔︎金利の低さのみにフォーカスしてしまうと・・・

また、単純に金利の低さにこだわって住宅ローンを決めてしまうと、本来は『固定型』を選ぶべきであるのに、間違って『変動型』を選んでしまうことになります。
固定型と変動型では、金利差が0.3%〜0.6%ぐらいあるため、これを毎月の返済額に試算してみると、けっこう返済金額が変わりますからね。
(3000万円を35年返済で借りると仮定して、金利が0.9%と1.4%では毎月7,098円違ってきます)
しかし、このような選び方をしてしまうと、後々、家計を苦しめることになるかもしれません。

仮に、10年後金利が大幅に上がってしまったとしたら・・
そして、返済負担が20,000円も上がってしまったとしたら・・
でも、給料は上がるどころか天引きが増え、逆に減ってしまっていたとしたら・・
さらに、子供たちの成長に伴い、さまざまな出費が増えてしまっていたとしたら・・

そう考えると、ゾッとしませんか?

とはいえ、そんな場合でも、銀行としっかりと交渉をすることで、金利上昇を最小限に抑える、あるいは、別の銀行で借り換えをすることで、返済負担を上げないようにするなど、リスクを軽減する工夫はあるんですけどね。

『変動型』だからリスクがあるわけではないのですが、しかし、変動型は金利変動に伴う返済負担アップのリスクがあるため、そのこともご理解いただいた上で選ぶべきです。

ということで、住宅ローン選びをする時に大切なのは、金利の低さなのですが、そこだけに着目して選んでしまい、結果的に後々大変なことにならないように気を付けていただければと思います。

それでは、、、

9.庭の工事費用を増やしてしまう3つの要因

家づくりの資金計画を最も狂わせやすいのは、外構工事(庭づくり)と言っても過言ではありません。

というのも、最初の資金計画の段階では、家の予算を圧迫しないようにするために、少なめに予算を設定するものの、いざ打ち合わせ段階になると、あれやこれやとたくさんの要望が生まれてくるからです。
それゆえ、せっかく立てた資金計画を狂わさないようにするためにも、外構工事費用が膨らまないように、家づくりを計画していかなければいけません。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サカキバラです。

まず、外構工事の予算を膨らまさないようにするためには、敷地に無駄に多くの余白をつくらないようにすべきです。そして、そのためには、2階建てありきで家づくりをするのではなく、平屋を基本として家づくりをするようにすべきです。
つまり、敷地を有効利用しながら家づくりをすべきだということですね。

例えば、あなたが家を建てる土地が50坪として、そこに1階だけで30坪まで建てていいとしたら、そして、あなたが建てようと思っている家が、その面積より小さくて済むのであれば、2階建てという選択肢だけじゃなく、平屋という選択肢も考えてみてもいいということですね。(もちろん駐車場の兼ね合いもありますが)
28坪の総2階建ての家を建てるのと、28坪の平屋の家を建てるのでは、敷地の残り面積は14坪も違ってくるわけですからね。つまり、敷地を有効利用し1階を大きくすれば、単純に、その分外構工事費用が安くなるというわけですね。

また、敷地に無駄な余白をつくらないためには、無駄に広い土地を買わないことも非常に大切なことです。土地が広くなれば、必然的に境界の距離も長くなってしまい、結果、その工事費用もかさむことになるし、敷地に出来る余白もよりいっそう増えてしまい、工事面積がその分増えてしまうからです。

また、土地の面積を広げると、土地取得費と外構工事費用を高くしてしまうだけじゃなく、後々ずっと払い続けることになる固定資産税も高くしてしまいます。つまり、イニシャルコストを高めるとともに、ランニングコストをも高めてしまうというわけですね。庭が広い分、草抜きや庭の手入れにも、余分な手間がかかってしまいますしね。

そして、外構工事費用を膨らまさないために、なにより大切なことは、庭に余分な工事をしなくていいような家を建てることです。

例えば、明るさを確保するために、周囲に向かって大きな窓をつくることが家づくりでは当たり前となっていますが、このようなお家は、実際それほど明るくない場合がほとんどです。外から丸見えになってしまうため、カーテンを閉め切ってしまうからです。
また、厳しい日差しを避けるため、常時シャッターを閉め切ってしまうからです。

では、カーテンやシャッターを閉め切らずに暮らそうと思えば、明るくて開放的な家で暮らそうと思えば、一体どうすればいいのでしょうか?

この場合、大きな窓の向こうには、それなりの目隠しをする必要がありますよね?植栽や塀などに費用を掛けて、です。そして、これらの工事費用に、思っている以上に多額に工事費用が必要となり、結果、予算が大きく狂ってしまう、というわけです。

庭に余分な工事をしなくていいようにするためには、明るさと同時にプライバシーも確保出来るお家を建てる必要があります。プライバシーが確保されたお家は、カーテンにかかるコストも大幅にカット出来ます。大きな窓を周囲から丸見えにならないようにつくるからです。プライバシーが確保されたお家は、周囲に向かってつくる窓は、主に風を採り込むことを目的としているため、小さめの窓が中心となっており、結果的に周囲からの視線を気にする必要がなくなるし、かつ、周囲から間取りが全く分かりません。

プライバシーが確保されたお家は、家の外観が美しくなります。周囲に向かってつくる窓が少なくなるからです。結果、家の外観を惹き立てるための装飾をする必要が一切なくなり、必要最小限の外構工事だけすれば済みます。

また、家の外壁が、境界につくる壁と同じ役割を果たしてくれることになるため、境界工事にかかる費用をも抑えることが出来ます。

いかがですか?

以上の3つのルールを守れば、外構工事の予算を最小限に抑えることが出来るし、資金計画で設定した予算を大幅に狂わせるようなこともなくなります。
ということで、大切なお金を無駄に多く使わないようにするためにも、以上のことを覚えておいてくださいね。

それでは、、、