2023年 4月 の投稿一覧

33.建てた後で気付くのでは遅いこと

敷地にゆとりがない場合、上に階を重ねて建てざるを得ないため、2階建てになってしまうのは仕方ありませんが、 敷地にゆとりがある場合は、 よほどの事情がない限りは 「平屋」にすることをオススメしています。
その理由は「平屋」の方が、 間違いなく暮らしやすいからです。 また、コストも平屋の方が安いからです。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウです。

例えば、2階建て住宅の多くが、 洗濯物を2階のベランダで干していますが、 洗濯機が1階にあるお家の場合、 この作業の流れは決して効率的であるとは言えません。
まず、洗いとすすぎが終わった 水気を含んで重くなった洗濯物を、 2階のベランダまで運ばなくてはいけないのですが、 階段の上下移動も回数を重ねるとなると、 なかなかな重労働となります。
(適度ないい運動でもあるとも取れなくはないですが)

また、乾いた洗濯物をたたむ時、 2階で1人作業するのはなんだか寂しいし、 小さなお子さんがいる場合、 子供を見ながら作業したいこともあって、 わざわざリビングまで下ろしてきて たたむようになるのではないでしょうか。

そして、今度はたたんだ洗濯物を それぞれの部屋がある2階に再び持って上がる・・ これが、2階建て住宅に住む方の多くが、 直面している現実なんじゃないかなー と思っているのですが、 もし、あなたがこんな状況になると想像してみたら、 ちょっとゾッとしませんか???

ここ最近は、家事と育児と仕事を 両立もしないといけませんからね。 出来ることなら、なるだけ効率的に 家事がこなせる住まいにしたいところですよね。

✔アパートやマンションの良さを活かす

アパートやマンションの場合、 洗濯物を運ぶ時、水平移動だけで済むし、 部屋から手を伸ばせば洗濯物が干せます。
また、部屋から手を伸ばせば洗濯物が取り込めて、 たたんだ洗濯物も水平移動だけで 片付けることが出来ます。

つまり、一戸建てに比べて 洗濯作業の手間がかなり少ないのが、 アパートやマンションなのですが、 家を建てる時には、 このメリットを活かさない理由はありませんよね?

洗濯物を、 いかに、干しやすくするか? いかに、取り込みやすくするか? いかに、片付けやすくするか? そして、いかに時間や人目を気にせず 洗濯物を干しておくことが出来、 かつ洗濯の一連の作業をすることが出来るか? この工夫によってカット出来る時間は、 一日のうちのわずか10分ぐらいかもしれませんが、 しかし、時間的な負担よりも心理的な負担を 大幅に軽減出来るのではないでしょうか?

また、足腰が悪くなってしまった時のことを考えると、 階段の上下移動がないことは、 洗濯に限らず、掃除や維持管理面でも、 非常に助かるのではないでしょうか? ということで、 敷地に充分なゆとりがあるのなら、 躊躇せず「平屋」を建てるようにしてください。 そして、敷地にゆとりがなく 仕方なく2階建てにせざるを得ない場合でも、 この洗濯作業の流れをよく考えた 間取りづくりをしていただければと思います。
時間のゆとりも、心のゆとりも、 きっと違ってくるはずですから!

それでは、、、

32 キッチン周りを安易に作らない

現在は、対面式のキッチンで、 かつキッチンと居間を分離しない、 広々としたリビングダイニングキッチンが 家づくりの主流となっています。
その理由の1つが、 いくつものコトを同時に兼ねながら こなすことが出来る便利さです。  
キッチンで作業をしながら、 ダイニングテーブルで勉強する子供が見えるし、 リビングで遊ぶ子供たちの姿も見えるし、 テレビを観ることも出来る、といった感じですね。  

しかし、この便利な対面式のキッチンも 一点、注意すべきポイントがあるんですよね。  

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウです。  

その注意点とは、 「キッチン前につくるカウンターにモノを置いてしまう」 ということです。  
例えば、虫さされ用の薬や絆創膏といったモノ、 請求書やハガキといった小さめの書類、 鍵や時計といった小物、 そして、調味料や洗剤といったキッチン用品、 などですね。  
これらをこのカウンターの上に並べてしまうと、 まずキッチンからダイニングへのダイレクトな 料理の手渡しが出来なくなってしまいます。  

また、キッチン前はシンクから洗剤や水が飛ぶし、 コンロ前は水や油が飛ぶため、 この前に並べてあるモノ自体に水や油が付着するし、 カウンターの上に溜まったホコリに油が付着すれば、 汚れが固まり、掃除しにくくなってしまいます。  
なにより、リビングやダイニングから最も目につくのが、 そのカウンターの上であるため、 そこが汚い場合、生活感に溢れ、 掃除が出来てなさそうな不格好な家に見えてしまいます。  

それゆえ、このキッチン前カウンターに モノが置けないような工夫や、 ここにモノを置かなくてもいいように、 ダイニングキッチン周りの収納のつくり方に 工夫しなければいけないというわけですね。  

✔工夫その1:そもそも置けなくする  

このカウンターをつくらないとなれば、 フルフラットタイプの対面式キッチンにする という選択肢があるのですが、 これはこれで、キッチンの手元が丸見えになってしまうため、 キッチンの掃除や片付けに手間がかかってしまいます。  

それゆえ、手元を隠しつつ、 カウンターの上にモノが置けないようにすることが、 最良の解決策ではないでしょうか?   結果、モノが置けなくなるため、 スッキリとした見た目にもなるし、 このカウンターの掃除も楽チンになります。
布巾でササッと一拭きすればいいだけですからね。  

✔工夫その2:収納を工夫する  

そして、もう1つの工夫が収納のつくり方です。
なんせ、先程もお伝えしたように、 リビング周りに置くモノは細々したモノばかりなので、 それらを、ゆとりを持って置くことが出来る 収納をつくることが大切となります。  
また、ただ置けるスペースをつくるだけじゃなく、 同時に、細々したモノを管理しやすくすることも とっても大切なこととなります。  
カウンターのつくり方と同時に、 あらかじめ、収納のつくり方にも 配慮することが出来れば、 このキッチン前カウンターの景観は、 ずいぶんと美しくなるのではないでしょうか?  

✔キッチンの背面にも配慮すること  

さらに、リビングダイニングキッチン全体を よりスッキリ美しく、無機質に保ちたいのであれば、 キッチンの背面にくる家電類にも配慮すべきです。  

例えば、冷蔵庫はどうでしょうか? 丸見えに置けば、確かに便利かもしれませんが、 ゴミの日程表や、子供の学校の予定表や、 その他諸々のモノをマグネットで貼付けていないでしょうか?  
また、オーブンやレンジの周辺は、 いつもキレイに片付いているでしょうか? 片付けるのが面倒になって、出しっぱなしにしているのではないでしょうか?  

これらも、キッチン前カウンター同様に、リビングやダイニングから 丸見えになってしまう場所となります。  
それゆえ、これらの位置についても、 使い勝手だけじゃなく、 片付けやすさやスッキリ感とのバランスも配慮しつつ 考えてみるのもありではないでしょうか?   ということで、このキッチン周りについては、実際、暮らし出したらどうなのか? ということまで考えつつ、 どうするのがベターなのかを 導き出していただければと思います。  

これが、より美しいリビングダイニングキッチンをつくり、 かつ、維持し続ける秘訣ですから。

それでは、、、

31 2階建住宅で気を付けるべきこと

一般的に多くの方が、 敷地の大小に関係なく2階建て住宅を建てます。
その理由は、 「平屋が高い」という思い込みがあること、 また、住宅会社もそう思っていること、 そして「平屋には広い敷地が必要だ」 という思い込みがあること、 また、不動産屋もそう思っていること、です。
しかし、決して平屋は高いわけでもなければ、 広い土地が必要なわけでもありません。
それゆえ、可能なら平屋を建てることを オススメしているのですが、 とはいえ、あなたが家を建てようと思っている土地が、 充分な広さがない場合や、 あるいは、2階建てにした方が良い理由がある場合などは、 2階建てにせざるを得ないので、 今回は、その場合の注意点について、 お伝えしていきたいと思います。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウです。

  まず、2階建て住宅の一番の問題点は、 “リビングダイニングが汚くなりやすい” ということです。
理屈は簡単で、子供たちや旦那さんが、 リビングダイニングに荷物を放置するからですね(笑)  

2階建ての家では、 基本的に、寝室も子供部屋も2階につくります。
そして、納戸やウォークインクローゼットなども 2階につくります。   しかし、2階につくる部屋や収納は、 思っている以上に使い勝手が悪いものです。
いちいち行き来するのが面倒くさいからです。  

また、小さな子供たちは、 お母さんの近くであるリビングやダイニングで ずっと過ごすようになるし、 寝る部屋も、親と一緒であるため、 基本的に自分たちの部屋を使うことがありません。
お母さんの気配が感じられない場所で過ごすのは、 子供にとって不安なことですしね。  

結果、まず子供部屋にあるべき荷物が すべて子供たちがいつも過ごすリビングに 存在し続けることになります。  
また、子供に限らず、 旦那さんや、あるいはあなたでさえも、 いつも使うものやいつも着る服は、 リビング付近に置くようになるのではないでしょうか?
それこそ、いちいち2階まで 服を取りに行くのは面倒くさいことですからね。  

これらの結果、 あっという間にリビングが散らかり、 溢れた荷物がダイニングテーブルに散らかり、 いつも着る服はダイニングチェアーに掛けられ、 いつも使うバッグはダイニングチェアーの上に置かれ、 食事をリビングでとるようになり、 さらにリビング付近が散らかっていくようになる、 というスパイラルに陥っていくわけですね。  
よほど、あなたの性格が、 こまめに片付けをすることが苦じゃない限りは・・・  

✔大事なのは、コストを上げずに解決すること!  

そして、この問題を解決する手段として、 1階に「和室」をつくるという選択肢があります。
もう1つ部屋があれば、 そこに子供の荷物だけじゃなく、 服やバッグなども置いておくことが出来るからです。  
ですが、1階に和室をつくれば、 その分面積が大きくなってしまい、 必然的に家のコストは高くなります。

仮に和室の広さが6帖だとしたら、 180万円〜200万円といった感じでしょうか。  
つまり、お金さえ掛ければ、 どんなことも解決出来るわけなんですが、 その解決策は本当に正解なのでしょうか???  
200万円余分なコストを掛け、 それを住宅ローンでまかなうとしたら、 金利も含めると240万円ものお金が、 自由に使えなくなってしまうわけですからね。  
違う角度で見てみると、 家族みんなで行く 1回の旅行にかかる費用が40万円だとしたら、 6回も素晴らしい思い出づくりと 人生にとって貴重な経験を紡いでしまう という風にも考えられますよね。  

それゆえ、まずはこの問題を コストを上げずに解決する方法を 考えなければいけません。  
それは、敷地によって異なるため、 一概には言えませんが、 もし和室をつくるだけのゆとりが敷地にあるのなら、 子供部屋か寝室を1階につくったらいいかもしれないし、 同時にファミリークローゼットを 1階につくったらいいかもしれません。  

あるいは、土地が狭く 1階にリビング以外に部屋をつくるのが難しい場合は、 収納のつくり方を工夫すると同時に、 2階につくらざるを得ない子供部屋を ずっと使いやすく出来る工夫がないかを 考えてみてもいいかもしれません。  

いずれにせよ、 家のコストが上がらないようにしつつ、 その工夫を見いだすことが大切なのですが、 これが出来れば、たとえ2階建ての家であろうとも、 リビングダイニングが散らかりにくい 家にすることが出来ると思います。  
もちろん、それでも 片付けはしないと汚くはなってしまいますけどね(笑) あくまで片付けの手間を減らすという意味合いですね。   ということで、 どうしても2階建ての家を建てざるを得ない場合は、 まずはリビングダイニングの片付けやすさを 実際の暮らしを想像しながら 考えてみていただければと思います。  

それでは、、、

30. 省エネ住宅を勘違いしていませんか?

『省エネルギー住宅』と聞くと、 とっても耳障りがいいし、 大幅に電気料金が抑えられそうなイメージを 思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、家の高性能化は、 そこで暮らす快適性はグンとアップするものの、 電気料金を大幅に抑えられるわけではありません。  
つまり、 『省エネルギー住宅=快適なお家』ではあるものの 『省エネルギー住宅=電気料金が安い家』ではない ということ、なんですよね。  

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウです。


その理由は、 家庭で使うエアコンの年間消費量は、 全体の電気消費量のわずか 28%しか占めていないからです。  
仮に、年間の電気料金を120,000円とすると、 (毎月平均10,000円の計算です) エアコンが占める割合は、 年間で33,600円だということですね。  
市場の調査によると、 エアコンが占める割合は、 70%ぐらいだという結果が出ているので、 現実は、イメージの半分以下ぐらいしか 電気料金がかかっていないということですね。

✔では、何にそんなに電気料金がかかっているのか?

  この結果が示しているように、 イメージ的には、家の高性能化は、 大幅な電気料金の削減につながる と考えてしまうことでしょう。  
しかし、冷暖房以外にかかっている その他72%のものには、 家の高性能化によって削減出来るものがないため、 大幅な電気料金の削減にはつながりません。

  例えば、最も電気を消費するものは、 “冷蔵庫”なのですが、 家の高性能化によって この電気料金は安くなるでしょうか?  
また、続いて電気を消費するのは、 “照明器具”なのですが、 家の高性能化によって この電気料金は安くなるでしょうか?  
テレビもエアコンよりも電気を消費するのですが、 家の高性能化と相関関係はあるでしょうか? この他、給湯器はエアコンと同じぐらい 電気を消費するのですが、 これも家の高性能化と相関関係はあるのでしょうか?   ですよね? 残念ながら、どれも全く関係ありません。

✔電気料金を安くするための方法  

電気料金は、終わりがある住宅ローンと違い 一生払っていかなくてはいけない費用です。
それゆえ、家づくりをする時には、 この費用についても真剣に考えなければいけません。
もちろん、“快適な住まい”にもしながらです。

  また、今後は、 電気料金が上がっていくことが予想されます。   電力の自由化をした国は、 例外なく全ての国が、電気料金が上がっているし、 実際、太陽光発電の売電収入は 国民全ての電気料金から全て支払われていますが、 このチャージ料金も年々上がっていっているからです。 (現在は、電気料金の10%強を占めています)  

それゆえ、これから家づくりをされるなら、 家の予算や住宅ローンはもちろん、 この電気料金のことにも 目を向けなくてはいけませんし、 そのために、前向きに考えていただきたいのが、 『太陽光発電の設置』です。
  しかし、太陽光発電には、 肯定的なイメージよりも、 否定的なイメージが蔓延していることもあって、 一体、どの情報を信じていいか 分からなくなっているでしょうし、 その断片的な情報では、 なかなか前向きに考えることが出来ないでしょう。   ということで、 あなたが太陽光発電の設置について 詳しくお話が聞きたいとお考えであれば、 弊社の考え方についてお伝えさせていただくので、 いつでもご連絡いただければと思います。

  それでは、、、

29. 平屋の勘違い その2

『平屋』と聞くと、 “高そう・・・”というイメージと同時に “広い敷地じゃなきゃ無理だ・・・” というイメージが浮かんできます。
実際、新規分譲地に建っているお家を見てみると、 2階建てばかりなので、 50坪や60坪では足りないんじゃないか? と普通は考えてしまうでしょう。
また、それに拍車をかけて、 不動産屋や住宅会社までも、 けっこう広い土地が必要ですよと言うので、 “平屋にはお金がかかる”と決めつけてしまい、 多くの方が、あっさりと平屋を諦めてしまいます。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウです。

しかし、実際は、 平屋を建てるにしても、 それほど大きな敷地はいりません。

なぜなら、平屋にするからといって、 2階建ての2階部分が そのまま1階に足されるわけではなく 階段や廊下もカット出来るし、 トイレも1カ所でいいし、 余分な部屋もつくる必要がなくなるからです。
つまり、平屋にすれば 自ずと家がコンパクトになるというわけですね。

それゆえ、弊社では、 土地面積が55坪を超えれば、 よほど敷地条件が悪くない限りは、 『平屋』を提案させていただくし、 50坪やそれ以下の場合でも、 可能なら『平屋』をご提案させていただいています。

✔無駄に広い土地を買ってしまうと・・・

まず、土地に余分なコストが掛かります。 仮に、20坪も余分に土地を買ってしまい、 坪単価が15万円だとしたら、 300万円も不必要な出費をしてしまったことになります。
また、余分に買ってしまった20坪分、 外構工事もしないといけなくなり、 もしコンクリートを打ったら、 それだけで50万円ものコストがかかってしまいますが、 さらに、これらに35年分の利息を合わせると、 ざっと400万円以上無駄な支出をしていることになります。

しかし、出費はそれだけにとどまらず、 ずっと払い続けなければいけない固定資産税も、 必然的に高くなってしまうのですが、 固定資産税は60坪を超えると、 超えた部分に関しては税金が2倍になるため、 ずっと割高な納税をし続けるハメになってしまいます。 ということで、土地探しをする前に、 どんな家が建てたいのかを、 ある程度明確にしていただければと思います。

それが明確になれば、 そのために必要な土地の広さがどれくらいなのか? が分かるようになります。
結果、無駄に広い土地を探したり 購入したりする必要がなくなり、 その分、余分な出費を削ることが出来ます。

また『平屋』は2階建てに比べて、 面積が小さくなるため、 実は、建築コストも高いわけではありません。 ですから、魅力やメリットがたっぷりの『平屋』を、 コストを理由に諦めないようにしていただければと思います。
ぜひ、参考にし、 前向きに家づくりをしてください!

それでは、、

28. 平屋の勘違い その1

『平屋』には、 数多くの魅力やメリットがあるにもかかわらず、 “高い”というイメージが払拭出来ず、 諦めてしまっている方が 多くいらっしゃるのではないでしょうか?
なんせ、住宅会社に行くと必ず “平屋は高いですよ”と言われますからね。
また、土地探しの時、 不動産屋さんからも “平屋となると大きな土地が必要ですね” と言われることが多いため、 これも平屋を諦めてしまう 大きな要因となってしまいます。

家だけじゃなく、 土地までも負担が大きくなってしまうと考えると、 とてもじゃないけど、 前向きには考えられないでしょうからね。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウ です。

しかし、この2つの思い込みは、 完全に間違った認識です。
つまり、平屋は決して高くもなければ、 みんなが2階建てを建てている土地の広さがあれば、 充分平屋を建てることが出来る、ということです。

✔なぜ、平屋は高くないのか?

平屋になると、 2階建てに比べて基礎と屋根の面積は大きくなるため、 そこに掛かるコストは割高になってしまいます。(基礎、床下断熱、屋根、屋根断熱、など)
しかし、何もかもが 2階建てに比べて高くなるわけではなく、 実は、外壁の面積は、 2階建てに比べて少なくなるため、 そこに掛かるコストは割安になります。 (壁断熱、外装材、ボード、クロス、など)
また、平屋には階段が必要じゃないため、 階段に必要となる面積をカットすることが出来るし、 それ以外でも、2階建てでは必要なものを、 カットすることが出来ます。

まず、2階建ての場合2つ必要となるトイレが 1つしかいらなくなります。
 そして、2階建てでは、 どうしても2階に廊下が出来てしまいますが、 平屋になると、この廊下をゼロに近づけることが出来ます。
さらに、平屋になると、 子供部屋も1階につくることになるため、 和室をつくる必要がなくなります。 子供部屋が、和室が果たす役割も 同時に果たしてくれるようになるからです。
子供が小さいうちは、 親御さんが泊まりにくることがあると思いますが、 子供たちは自分の部屋で寝ていないため、 親御さんに子供部屋で寝てもらえばいいでしょう。
また、子供部屋が1階にあることで、 自分の部屋に荷物を片付けさせやすくなるため、 そうなると、リビングダイニングが散らかりにくくなり、 友達やお客さんを、 心おきなくリビングに案内しやすくなるでしょう。

そして、その視点で考えると、 『平屋』は最も合理的であり、 割安なコストで建てることが出来るお家です、 ということで、 “平屋は高い”という先入観を一度払拭していただき、 本当に住みやすい魅力たっぷりなお家を 手に入れていただければと思います。

では、次回は、 もう1つの間違った思い込みである “平屋には土地が広く必要である”ということについて、 お伝えしていきたいと思います。

このように平屋になれば、 家をコンパクトに出来るので、 実は、平屋はそう高いわけではありません。確かに2階建てに比べて 面積は小さくなってしまうし、 坪単価で考えると割高にはなってしまうでしょう。
しかし、家の予算で大切なことは、 家の大きさでもなく、家の坪単価でもなく、 総予算が一体いくらになるのか? ということです。

それでは、、

27.平屋の魅力 その5

2階建ての家で暮らすとなると、あなた自身が、よほどこまめに片付けをするか、あるいは子供たちに片付けを癖づけるようにしないと、暮らしの中心となるリビングダイニングがいつも散らかった状態になってしまいます。

その理由は2つあり、1つは子供部屋が2階にあるため、子供たちが自分の部屋に衣類や荷物を持って行ってくれないこと、
そして、もう1つは、
にもかかわらず、1階にそれらの置場が不足していること、です。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ サイトウです。

そして、これを解決するために住宅会社は、1階に部屋や収納をより多くつくることをオススメするのですが、そうしてしまうと、1階の床面積が大きくなってしまうため、結果的に家のコストが上がってしまいます
それゆえ、弊社では、『平屋』にすることによって、全ての部屋と収納を1階に集約することをオススメしています。

平屋にすれば、子供部屋が1階になり、リビングダイニングを散らかす最大の要因である子供たちの荷物や衣類を、自分の部屋に持って行ってもらいやすくなります。
わざわざ、面倒くさい階段を往復する必要がないし、移動距離も短いし、親の近くで居ることが出来るからです。

また、寝室や収納も1階にあるため、自分たちの衣類やいつも使うモノも、部屋や収納に持って行きやすくなります。
自分たちだって、疲れて帰って来てわざわざ階段を往復するのは、面倒くさいですからね(笑)

たったこれだけのことかもしれませんが、ぶっちゃけ、これだけでも、ずいぶんリビングダイニングを片付いた状態で保ちやすくなるんじゃないかなーって思います。

✔収納のつくり方に注意

あとは、収納のつくり方にだけ注意していただければ、コストを上げることなく、よりたくさんの収納をつくることが出来ます。

多くの方が、収納の多い少ないを『床面積』で判断してしまいます。

その理由は、平面図だけを見て考えてしまうからと、住宅会社側の説明が不十分だから、です。
しかし、床面積で収納を考えていくと、どんどん収納を増やしてしまうことになり、結果、家のコストがどんどん上がっていってしまいます。

他方、図面の見方を少しだけ変えれば、全く床面積を増やすことなく、収納を増やす方法を見つけることが出来ます。

結果、無駄に一切コストを上げることなく、より多くの収納をつくれるだけじゃなく、不必要な窓やドアなどもなくすことが出来、その分のコストもカット出来るし、窓が少なくなれば、カーテン費用もカットすることが出来ます。

収納で大切なことは、“いかに管理がしやすいのか?”ということです
そこにフォーカスして考えると、無駄に奥行きが深い収納や、棚が少ない収納をつくらなくなるでしょう。

住宅会社は、少しでもコストをカットするために、棚の数を少なくしようとするかもしれません。
また、単純に収納をたくさんつくればいいと勘違いしている住宅会社は、無駄に奥行きが深い収納をたくさんつくることをすすめてくるかもしれません。
さらに、あなたが収納をもっとつくって欲しい・・通り抜け動線にしたい・・と言えば、「はいはい」と言うことを聞いて、そのように設計するかもしれません。

しかし、これらは、ただただ大きさの割にあまりモノが置けなく、かつ、使いにくい収納をつくってしまうだけです。

ですから、収納のつくり方に注意を払い、より片付けやすいお家をつくっていただければと思います。

それでは、、、