157.住宅ローンよりも恐ろしい電気料金

個人的には、家を建てる時 太陽光発電を設置した方がいいと思っているのですが、 10年前に比べて随分と買取金額が下がったことから、 設置しても採算が合わないという理由で 後ろ向きな方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。 また、10年もしたら発電が悪くなるとか、 廃棄処分料がベらぼうに高いとか、 廃棄が環境に悪いという話を人から聞かされたことで、 設置に後ろ向きになっている方もいらっしゃることと思います。 しかし、仮にあなたがこれらを理由として設置せず、 結果的に35年後手元に残るお金が設置した人より 400万円以上少なくなってしまう可能性が高いとしたら、 一体どちらの選択をされるでしょうか?

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

というわけで、 今回は賛否両論ある太陽光発電について お伝えしていきたいと思います。

✔︎電気代が高くなっている2つの理由

太陽光発電を設置した方がいい理由は、 ズバリ電気代が高くなっているからと、 今後さらに高くなっていく可能性が高いからです。
電気代が高くなっている理由は、 1つが売電金額の原資となるお金を電気代に加算して 国民全員が払わされているからです。
電気料金の明細をご確認いただくと分かりますが、 「再生可能エネルギー賦課金」と書かれている項目ですね。
そして、この賦課金は 売電制度が始まって以来毎年値上がりし続けていて、 電気使用量が多い家庭では、 実は月3,000円〜4,000円も電気代にプラスして この賦課金を払っています。

2つ目の理由は、 そもそもの電気料金自体が どんどん高くなっていっているからです。
この理由は、ザックリ言うと 発電コストが安い原発が東日本大震災をきっかけに 停止になってしまったからなのですが、 加速する脱炭素の流れからすると、 電気代はさらに高くなっていくと 考えた方がいいのではないでしょうか。
脱炭素の目標を実現するためには、 火力発電の比率を大幅に減らし、 再生可能エネルギーの比率を 増やしていくことになるのですがなんせ再生可能エネルギーは 発電コストが火力発電より高いからです。

では、仮に今後電気料金が毎年3%ずつ 上がっていってしまうとしたら一体どうなるのか? 恐ろしいことに24年後には電気料金が2倍になります。
「いやいや、さすがにそれは絶対にありえないでしょ!」 と思った方もいらっしゃると思いますが、 リアルにそれぐらいの比率で 電気代が上がっていっているのが現実です。
そんなわけで、太陽光発電は 高騰していく電気を電力会社から買わないようにするために 設置しなければいけないというわけですね。

✔︎省エネ住宅だけでは無意味

省エネルギー性を高めることによって 電気料金を抑えるという提案が普及してきていますが、 実は、家の性能を高めただけでは、 電気代はほとんど安くなりません。
家庭に占める電気使用量の中で、 エアコンをはじめとした冷暖房機器が占める割合は、 わずか10%にも満たないからです。

つまり、仮に電気代が毎月平均15,000円だとしたら そもそも冷暖房機器には わずか1,500円しかかかってないということですね。 ゆえ、断熱を強化しこの電気代が20%カット出来たとしても、 それこそ採算が合わないのではないでしょうか。

毎月に換算すると300円の節約効果。 これが60年続くとして216,000円の節約効果ですが、 断熱強化にはこれ以上のコストが確実にかかるはずですからね。
そんなわけで、省エネ住宅は快適な住まいにはしてくれるものの、 決して電気代を安くする家ではないということを、 覚えておいてもらえたらと思います。

かつ、高騰する電気代を抑えるためには 太陽光発電の設置が必須であることも覚えてもらえたらと思います。
太陽光発電だと冷暖房機器はもちろん、 給湯器や冷蔵庫、照明、テレビといった 全ての電気をまかなうことが出来ますからね。

もちろん、設置方法や載せるパネルの品質、 そして建てる家によって享受できる経済効果の恩恵はバラバラですが、 まずは太陽光に対する偏った見方だけは頭の中から取り除いてください。
太陽光パネル自体の保証も25年もあるし、 パワコンの保証も15年もあり、 たった1年しか保証がない食洗機やIHクッキングヒーターなどの 電気製品とは比べものにならないぐらい手厚い保証が付いていますしね。

156.変動・固定の向き不向き

変動金利と固定金利ではどっちが得なのか というご質問を受けることがあるのですが、 正直な話、その結果は終わってみるまで分かりません。
しかし、住宅ローンを選ぶにあたり 自分にとっての向き不向きは知っておいた方がいいと思うので、 今回はそれに関して個人的な見解を述べていきたいと思います。

おはようございます。
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では、まずは変動金利を選んでもいい方から お伝えしていきたいと思います。
ちなみに「でもいい方」という言い方で 分かった方もいらっしゃるかもしれませんが、 僕自身は基本的に固定金利を選んだほうがいいと思っています。
理由は、説明の途中にお話ししたいと思うので、 そのまま読み進めてください。

✔︎土地があり、かつ自己資金が多い方

ズバリ僕自身が変動金利を選んでもいいと思っている方は、 これに該当する方のみです。
つまり、実家に土地があるか、 あるいは土地を親が買ってくれるため、 自らのお金で土地を買う必要がない人であり、 かつ、たくさん貯金があり親からも援助がもらえる方です。
理由は簡単で、 借入が少なくなれば返済期間を短くすることが出来、 後々金利が上がったとしても 返済負担が急激に上がらないからです。

具体的にはこんな感じです。
土地代0円
建築代2500万円
外構工事費100万円、
諸経費200万円、
合計2800万円、
貯金500万円、
親からの援助500万円、
借入1800万円、
という感じですね。
この場合、返済を20年で設定しても 月々の返済は79,609円となるため、 今の家賃と同水準ぐらいという方も多いのではないでしょうか? (10年固定の0.6%として試算)
また、10年固定の住宅ローンは 10年後確実に金利が上がるのですが、 仮にそうなったとしても返済負担はさして上がりません。
10年後には元本が半分ぐらいまで減っているからです。
そんなわけで、土地がありかつ自己資金が多い方は 変動金利を選んでもいいと思っている次第であります。

✔︎返済期間は短い方がいいのか?

とはいえ、僕自身はこのような方でも 20年返済ではなく35年返済にすることを推奨しています。
理由は、35年返済にすると返済金額が47,525円となり、 浮いた32,084円を貯金や積立投資に回すことが出来るからです。
また、住宅ローンには団体信用生命保険という 掛け捨ての定期保険がかかっているため、 わざわざ早く返済してその保証を外すこともないというのも 返済を短くする必要がないと思っている理由です。
おそらく私たちは70歳や75歳まで働くのが普通になるでしょうしね。
さらに、家を建てると 住宅ローン控除によって払った所得税や住民税を 国から当初の13年間返してもらえる制度があるのですが、 借入残額が多いほどより多くのお金を返してもらえるので、 この観点からも返済を短くする必要はないとも言えます。

以上のような理由から、 僕自身は返済期間も短くする必要はないと思っているのですが、 投資に抵抗があるとか、ローンがある状態が嫌だ という方もあると思うので、 あくまで自由に選んでいただけたらと思います。

✔︎土地を買い、自己資金が少ない方

では、続いて固定金利を選んだ方がいい方ですが、 こちらに関しては先程の真逆の方です。
つまり、土地も自分で買わないといけない、 かつ、親からの援助もなく(少なく)、 貯金もない(少ない)という方ですね。
この場合、どうしても借入金額が大きくなってしまいますからね。
少なくても3000万円、多いと4000万円オーバー という方も決して少なくないのではないでしょうか。 ゆえ、固定一択の方には借入金額が少しでも減るように 家づくりをしていただきたいと考えています。 3500万円を1.2%の金利で借りた場合、 102,096円も毎月返済しなければいけないし、 4000万円ともなると116,681円も 毎月返済しなければいけませんからね。
ゆえ、後者の方には家づくりの予算を 少しでも抑える努力をすることを推奨しているのですが、 その具体的なやり方については 次回の太陽光発電の話の後に 数回にわたってしていきたいと思っているので、 ぜひ次回以降もご覧いただければと思います。

155.住宅ローン選びで大事な2つのコト

家を建てるとなれば、 ほとんどの方が住宅ローンを利用すると思いますが、 この住宅ローン金利は高いより 安いに越したことはありませんよね。
仮に3000万円借りるとした場合、 0.6%という金利で貸してくれるのと 1.2%という金利で貸してくれるのとでは、 毎月の返済が8,302円も違うし、 利息を35年トータルすると3,486,840円も違いますからね。 そんなわけで、多くの方があっさりと 安い金利を選んでしまうのですが、 果たしてホントに金利は安い方がいいのでしょうか? そこに落とし穴はないのでしょうか?

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では、今回は貯金・保険の話に引き続き、 住宅ローンのコトについてお伝えしていきたいと思います。

✔︎理解しておくコトはたった2つだけ

住宅ローンで知っておくべきコトはたった2つだけ。 1つが住宅ローンの種類とそのメリットとデメリット。 そしてもう1つがそれを踏まえた上で あなたがどれに向いているのかということです。
まず住宅ローンの種類ですが、大きく分けると 「変動金利」と「固定金利」のたった2つしかありません。
変動金利とは、文字どおり途中で金利が変動するローンで、 固定金利はその逆で最後まで金利が変わらないローンです。 「フラット35」という住宅ローンが固定の代表的な商品ですね。
ちなみに、 地方銀行が取り扱っている変動金利の住宅ローンは、 「3年固定」とか「10年固定」とパンフレットに書かれているため、 固定と誤解しそうになるのですが、 変動金利なので間違えないようにしてください。

では、まずは「変動金利」について 分かりやすく説明していきますね。
先程の3年固定や10年固定ですね。
これらの最大のメリットは、 固定金利よりも金利が安いということです。
つまり、冒頭でもお伝えした通り、 同じ金額を借りるとしたら 毎月の返済が安くなるというわけですね。 そして、返済が終わるまでずっと 固定よりも金利が安い状態が続いた場合、 固定に比べて圧倒的に利息が少なく済むことになります。
しかし、そう上手くいくかどうかが誰にも分からないのが 変動金利の怖いところでありデメリットでもあります。
過去にバブルがはじけて以来、 日本はずっとデフレが続き物価が上昇せず、 金利も低い水準を推移しているので、 もしかしたら、35年後も変わらず こんな状態かもしれないのですが、 とはいえ、これから先のことなんて 誰にも予測出来ませんからね。
また、変動金利で知っておかないといけないことが、 3年や10年という固定期間が終わる時、 金利が上がるということです。
それゆえ、変動金利を選ぶ場合、 その期間が満了する時に銀行と金利の交渉をするか、 あるいは他の銀行に借り換えるか、 あるいは繰上げ返済をすることで返済負担が増えないようにする、 のいずれかを選択しなければいけません。
ざっと言うとこれらが変動金利の特徴です。

あとは、銀行によって設定されている金利が微妙に違うこと、 交渉やその人の属性(仕事・会社・収入など)によって 金利が違ってくるといったところでしょうか。
では、続いて「固定金利」について。 固定金利に関しては変動金利より金利が高く設定されていて、 かつ、変動金利のように人によっては金利が安くなる ということは基本ありません。
それゆえ、パンフレットやネットに 記載されている金利がそのまま適用になるという感じです。

また、固定金利を選ぶ場合、 融資手数料という手数料がどの銀行でも余分に発生するのですが、 この手数料は変動金利には存在しないので、 この分、家そのものに掛けられる費用が減ってしまうというのも 固定金利のデメリットとなります。
要するに、固定金利を選ぶ場合、 変動金利に比べて 家そのものに掛けられる予算が減るにもかかわらず、 返済額は大きくなってしまうというわけですね。
そして、その変わり返済額はずっと一定となるため、 安心感があるという感じですね。
これが固定金利の特徴です。

住宅ローンは大きく分けるとこの2つしかないのですが、 自分はどっちが向いているか なんとなくお分かりいただけましたか?
では、次回は変動を選んだ方がいい人 固定を選んだ方がいい人について 個人的な見解を述べていきたいと思います。

154.家を建てるタイミングで生命保険を見直すべき理由

家を建てるにあたり銀行からお金を借りるとしたら 団体信用生命保険という 掛け捨ての定期保険に加入することになるため、 現在入っている生命保険を必ず見直すべきだと思います。
また、生命保険の仲間には 医療保険や学資保険などがありますが、 これらも家を建てると同時に見直すことをオススメしています。
そもそも学資保険は、 以前のように掛け金以上にお金が増えることも なくなってしまいましたしね。 今の日本の金利水準を見る限り、 当たり前と言えば当たり前のことなんですけどね。

おはようございます。
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では、その理由について もう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。
まずは生命保険からです。

✔︎保険はお金が増えるのか?

生命保険には、 「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つがあり、 後者2つは死亡保障と同時に貯蓄機能を備えているのですが、 もしもの時の保障に備えつつ、 ほぼノーリスクでお金が増えるという魅力に惹きつけられ、 銀行にお金を預けるぐらいならこっちの方がいいなと思い、 加入している人も決して少なくないのではないでしょうか?
確かにこれらの保険は 中長期的に保険料を払い続けていくことによって それなりにお金は増えるので、 銀行に預金するよりは良いとは思うのですが、 正味の話をすると、 自分自身で積立投資を長期的にしていった方が、 比べものにならないぐらいお金が増えていくので 確実に保険よりも積立投資を優先すべきだと思います。
とはいえ、積立投資の商品には 保険のように死亡保障がついていないし リスクもゼロではないので、 それも考慮したら保険の方がいいじゃないの? と思ってしまいますよね・・

✔︎死亡保障はそこまで必要ない?

しかし、実際のところ、 そこまで死亡保障を手厚くする必要はありません。
債務者にもしものことが起こった時、 ローンが全額返済される掛け捨ての保険に 住宅ローンを申し込むと同時に加入するからです。

仮にご主人が単独名義でローンを借りた数年後、 不幸にも亡くなってしまったとしましょう。
この場合、あなたのご主人の給料は 全くなくなってしまいますが、 逆に必要じゃなくなる費用もたくさん出来ます。 まずは住宅ローンの返済です。

そして、ご主人に掛けていた保険も全ていらなくなるし、 車の維持費もいらなくなります。
また、携帯代や食費、雑費、交際費、 小遣いといった費用も全ていらなくなります。
さらに、これに加えて、 遺族には国から年金が支給されることになります。 となると、おそらくトントンか あるいは、今より家計に少しゆとりが生まれるかもしれません。
あるいは、あなたがガッツリ仕事をしているとしたら、 けっこうゆとりが生まれるのではないでしょうか。
さらに、お子さんが成長し大学に行きたいとなった時も、 最悪、その家を売却し実家に帰り親御さんと一緒に暮らせば、 その資金の多くを捻出してやれるでしょう。

そんなわけで、家を建てた瞬間に全ての保険を見直し、 なんならその多くを解約してもいいと思っている次第です。
あるいはもし入るとしたら、 子供たちが大学を卒業するまでの間、掛け捨ての定期保険に ちょっとだけ入っているぐらいでいいのではないでしょうか。
もはや子供たちが仕事をやり始めた時点で、 もしもの時に備える必要なんてありませんからね。

✔︎医療保険が最小限でいい理由

医療保険に関しても、 国民健康保険が充実している 日本ではほぼ入る必要がないと思います。
治療費がわずか3割しかからないからです。
また、日本では国民健康保険さえきちんと払っていれば、 高額療養費制度が適用されるため、 大きな病気をしたとしても それほど大きな治療費を請求されることがありません。

そのほとんどを国が負担してくれるからです。
そんなわけで基本的には医療保険にも入る必要がないし、 仮に入るとしても高額療養費でまかなえないものにだけ 入るぐらいでいいと思っている次第です。
以上を踏まえて、家を建てる機会に 今入っている生命保険をしっかりと見直し、 浮いた資金を積立投資に回すという マインドに切り替えていただければと思います。
では次回は、家づくりでとっても大切な 住宅ローンについてお伝えしていきたいと思います。

153.アップデートすべき8つの常識

✔︎貯金は定期預金でしている
✔︎生命保険にバッチリ入っている
✔︎住宅ローン金利は安いほど良い
✔︎太陽光発電はつけても無駄だ
✔︎家は35坪以上欲しい
✔︎土地は南向きじゃないとダメだ
✔︎土地は少しでも広く買いたい
✔︎投資は危険だから絶対にしない

この8つの項目は、 多くの方にとって当たり前に なっていることかもしれませんが、 これら8つの全てか、 あるいはその多くに該当するとしたら、 将来、苦しい生活になる可能性が高くなる と言っても過言ではありません。
一方で、この8つ全てに該当しない方は、 家を建てた後もお金の不安なく暮らし続けられる 可能性がグンと高くなります。
というのも、 これを知っているか知らないかで、 35年後に手元の残る資産が 数千万円違ってくるかもしれないからです。
そんなわけで、 これから家を建てようと思っているあなたに 家を建てる前に絶対に知っておいた方がいいお話を 数回に渡ってしていきたいと思います。

おはようございます。
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まずは、貯金の選択肢を 銀行だけにしては絶対にダメですよ! というお話からです。 現在の銀行の預金金利を 知っているかどうかにかかわらず 多くの方が薄々気付いている話かとは思いますが、 より「なるほどねー!」と思ってもらいやすいように 具体的に数字を挙げて説明していきますね。

✔︎定期預金っておトクなの?

定期預金はいつでもお金が引き出せない代わりに 普通預金より金利が高いのが特徴ですが、 問題点はその金利がかなり低いということです。
以前(と言っても数十年前)は数%もあった金利が、 今や10年定期ですらわずか0.01%ですからね。
では、これがどれくらい低いのか 計算していきたいと思います。
ということで手元に300万円があって、 これを全額10年の定期預金に入れると 仮定して計算してみましょう。
ホントは増えたお金に対して税金がかかるのですが、 計算を簡単にするために割愛させてもらいます。
(1年目) 300万円×1.0001=300万300円
(2年目) 300万300円×1.0001=300万600円
(3年目) 300万600円×1.0001=300万900円
(4年目) 300万900円×1.0001=300万1200円
(5年目) 300万1200円×1.0001=300万1500円
(6年目) 300万1500円×1.0001=300万1800円
(7年目) 300万1800円×1.0001=300万2100円
(8年目) 300万2100円×1.0001=300万2400円
(9年目) 300万2400円×1.0001=300万2700円
(10年目) 300万2700円×1.0001=300万3000円

こうやって数字にしてみると けっこう酷い数字だと思いませんか?
10年もの長い間ずっと寝かしておいて、 たったの3000円しか利息がつかないわけですからね。
他の銀行宛に3万円以上振り込んだら、 それだけで一発で2〜3年分の金利が 吹っ飛んでしまうわけですしね。

ちなみに、余談ですが僕自身も積立投資の資金を 住信SBIネット銀行に振り込むことがあるのですが、 この場合、銀行から振り込むと880円も手数料を取られるので、 銀行からお金を引き出しては都度セブンイレブンに行って、 ATMから振り込むようにしています。
こうすれば手数料はいつも0円ですからね。 また、振込手数料とともに 気を付けておかないといけないのが時間外手数料です。

平日の18時以降とか休日に預金を引き出す時に 取られる手数料のことですね。
この手数料も110円とか220円かかるので、 一度やってしまっただけで、 利息がけっこう吹っ飛ぶことになります。
そんなこんなで、 お金を増やしたいと思っているなら 銀行には貯金していくべきではないし 銀行の使い方もよく考えた方がいいというわけです。 (毎月の支払いと突然の出費に備えて 普通預金口座に最低限のお金だけ 預金しておくところだと思ってください)

昔のように銀行にお金を預けておけば、 10年後には預金が2倍になっていたなんてことは 99.9%起こるわけがありませんからね。
では、預金は一体どこにしていけばいいのか? 生命保険に預けておけば、 保証という恩恵も受けながら中長期でお金が増えそうだから 終身保険や養老保険をうまく使って貯めていくのが正解なのか?
そのように保険会社から言われ、 保険を充実させている人も決して少なくないのではないでしょうか。 ということで、次回は 生命保険についてお伝えしていきたいと思います。

お話に興味がある方や資料が欲しい方は下記よりお問い合わせお願い致します。

152.数とコストと管理のしやすさと

「明るくて開放的で風通しの良い家にしたい」という願いから ついつい窓の数が多くなってしまうのですが、 窓が多くなれば、耐震性も悪くなるし、 断熱性も悪くなるし、掃除場所も増えるし、 外壁も汚れやすくなるし、戸締りの心配も増えます。
ゆえ、窓のつくり過ぎで後から後悔しないために、 今回は、窓をつくり過ぎた人が どんな風に暮らしているのかをお伝えしたいと思います。

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多くの方が家を建てる前は 賃貸アパートかマンションに 住まれているかと思いますが、 これらの住まいにはそもそも窓がそれほどありません。
おそらくベランダに出られる窓が1つか2つと、 玄関脇の共用部分に面した窓が1つの、 計2つか3つといったところでしょうか。
なので、賃貸住宅では、 窓の管理が全然大変じゃありません。

一方で、家を建てると窓の数が一気に増えます。
賃貸では2方向しか窓がなかったのに対し、 東西南北4方向全てに窓が出来るし、 かつ、それが1・2階両方となるからです。
また、防犯性や意匠性を考慮してか、 小さなデザイン窓をたくさん使うので、 なおのこと窓だらけになってしまいます。
そんなこんなで、 これまで2、3ヶ所だった窓が 一気に20ヶ所以上になってしまうというわけです。 (下手したら30ヶ所ぐらいある家もあります) そして、最初のうちは風通しを良くするために、 こまめに窓を開けたりするのですが、 これが新たな心配事を発生させます。
「あれっ?あの窓閉めたかしら?」 「あれっ?あの窓鍵かけたかしら?」 という心配事を。

そして、いつの間にか窓を開けなくなっていきます。 開けてしまうと、いつも閉めたかどうかが気になるからです。
そして、いつしか決まった窓しか開けなくなってしまいます。
それどころか、開けない窓はカーテンも閉まったままになり、 光すら入ってこなくなっているかもしれません。

✔︎管理出来る範囲でつくる

この事実から言えることは、 窓はやみくもに増やすべきではないということです。
増えたら増えた分だけ管理が行き届かなくなり、 する必要のない心配事が増えるからです。
また、冒頭でもお伝えしたように、 確実に耐震性も悪くなるし、 確実に断熱性も悪くなるし、 確実に家も汚れやすくなるし、 確実に掃除の手間も増えるからです。

そして、窓が増えれば、 それに反比例するかのように収納も減ってしまいます。 窓が増えるということはイコール家の壁が減ることであり、 家の壁が減れば、 設置出来る棚の範囲が少なくなるからです。 で、その結果、思っていたよりもモノが置けず 収納の中に所狭しと、 ギュウギュウ詰めにモノを詰め込まざるを得なくなり、 どこに何があるのか分からなくなってしまいます。

つまり、収納までも 管理しにくくなってしまうというわけですね。
ということで、これから家を建てるあなたは、 明るさや開放感にこだわるあまり 窓のつくり過ぎないように注意しつつ 家づくりをしていただければと思います。
窓を厳選してつくれば その分コストも落ちるわけですしね!

151.提供すべき品質以外の2つの価値

以前に比べると、 平屋を建てる人が増えているようですが、 求められているニーズからすると これは意外でもなんでもなく ごく当たり前の事実だと思います。
というのも、 家が満たしておくべき 安全・快適・便利の3つの条件を 天然で満たすのが平屋だからです。

「安全」という点では、 =耐震
と考えると、 当然重心が低い方が、 大きな地震の時はもちろん、 強風の風圧抵抗や 重量車両通行による振動も受けにくくなるし、

「快適」という点では、 =家の中の温度差
と考えると、 当然、階層が分かれてない方が、 温度差が生まれにくいし、 かつ、家をコンパクトにすれば、 なおのこと快適に過ごしやすくなります。

また「便利」という点では、 =家事や掃除の楽さと考えると、 上下を行き来する必要がなく、 同じフロアで作業出来る平屋は、 動線の工夫なんてしなくても 十分便利な住まいではないでしょうか。 そんなこんなで、 平屋は最高の問題解決商品だ! だからこそ人気が出て当然だ! と思っている次第です。

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まー、とは言ったものの、 間取りによったら かえって住みにくくなる場合もあるし、 べらぼうに高くなることもあるので、 もちろん、住みやすいかどうかは 設計次第ではありますけどね。
でも、安全で快適で便利な 家にしたいと思っているなら、 迷わず平屋一択でいいんじゃないかと思っている次第です。

✔︎住宅会社が提供する価値

先程お伝えした 安全・快適・便利の3つは 僕たち住宅会社が 例外なくすべての方に提供すべき 最低限の要素なのですが、 僕たち住宅会社がすべきことは、 これらを当たり前のように 提供するとともに、 別の付加価値をお客さんに 提供することだと思っています。
そして、付加価値に関しては 各社考え方が違うものだと思いますが、 弊社が考える付加価値は以下の2つです。

1:暮らしの豊かさ
自分が心底気に入ったモノを 手に入れることが出来れば、 とっても心が豊かになります。
想像してみてください・・
出かける時、そして帰ってきた時、 美しい我が家を見た時の感情を。
そして、友達から 「メッチャええなー! 私もこんな家が良かったなー・・」 と言われる快感を。
想像してみてください・・
空を眺めながら過ごす優雅さを。
カーテンがなく自然の光に包まれた明るく 開放感に満ちた心地よい時間を。
想像してみてください・・
星空と月明かりの下、 人の目を気にすることなく 外で食事が楽しめる楽しさを。
家に居ながらアウトドア気分が味わえる贅沢さを。
ここでするバーベキューはもちろん、 きっと朝マックやカップヌードルを ここで食べるだけでも、 幸せを感じていただけると思います。 これらが、私たちが あなたにぜひ提供したい価値です。

2:経済的な豊かさ
そして、私たちがもう1つ 提供すべきだと思っている価値が、 建てた後の経済的な豊かさです。
具体的には、家を建てた後も、 時々は外食したりお出かけしたり、 旅行に行けるゆとりを持ちながら家を建てること。
かつ、しっかりと貯金出来るような ゆとりを持ちながら家を建てることです。
そんなこんなで、個人的には、 この2つが充たせる範囲内で予算を設定し、 家を建てるべきだと思っていて、 そのつもりで資金計画を行っています。

なので、うちの資金計画では、 他社では言われないような耳が痛いことを お聞きすることになるかもしれません。
また、現実を知ってしまうことで、 気分が落ち込んでしまうかもしれないし、 思ってもみないような提案を 受けることになるかもしれません。
しかし、この経済的な豊かさは、 とっても大事なことなので、 真摯に向き合って、 無理なく家づくりを行ってくださいね。

150.単独名義と共有名義

家を建てるにあたって、 名義は単独の方がいいのか? それとも夫婦共有にすべきなのか? で悩まれている方もいらっしゃると思います。
個人的には、基本 単独名義をオススメしているのですが、 事情によっては共有名義に せざるを得ない場合があるのと、 共有名義にした方がいい場合があるので、 今回は、この2つの場合について お伝えしていきたいと思います。

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では、まずは 共有名義にせざるを得ない場合 からお伝えしていきますね。

✔︎収入合算が必要な人

仮に、あなたが家を建てるにあたって 銀行から3000万円を借りたいとしても、 あなたのご主人の年収が400万円以内では、 基本、銀行から満額借りることが出来ません。
銀行が貸してくれる限度額は、 年収の5〜6倍程度だからです。 (常識的に考えると、 この範囲を超えてお金を借りるのは、 ローン破綻の可能性を高めるだけです)

それゆえ、この場合、 奥さんが働いているとしたら、 奥さんの収入も合算して ローンを申し込まざるを得なくなります。 結果、奥さんも名義人になるというわけですね。 (名義を入れなくていい場合もありますが、 住宅ローン控除のコトも考えると 名義人になった方がいいので詳しくは後ほど。)

では、続いて 共有にした方がいい場合について お伝えしていきますね。

✔︎住宅ローン控除を最大に使い切る

例えば、 住宅ローン控除の対象となる金額が3500万円で、 ご主人の年収が400万円、 奥さんの年収が200万円だとしたら、 ご主人の持分を3分の2、奥さんの持分を3分の1、 にすると、住宅ローン控除の枠を いっぱいまで使い切ることが出来ます。
では、ご主人の所得税を8万円、 住民税を16万円、 奥さんの所得税を4万円、 住民税を8万円と仮定して、 簡単に計算していってみましょう。

1年目の年末の借入残高を 3430万円とし、毎年70万円ずつ 借入が減っていくと仮定すると、 このご夫婦が受けられるローン控除額は、
1年目:24.01万円
2年目:23.52万円
3年目:23.03万円
4年目:22.54万円
5年目:22.05万円
6年目:21.56万円
7年目:21.07万円
8年目:20.58万円
9年目:20.09万円
10年目:19.6万円
11年目:19.11万円
12年目:18.62万円
13年目:18.13万円
となるのですが、 仮にご主人の単独名義で借入をしてしまった場合、 この恩恵を上限いっぱいに受けることが出来ません。
今後13年間、 ご主人の給料が変わらないとしたら、 ご主人が受けられる控除のマックスは 所得税8万円+住民税13.65万円を 合わせた計21.65万円だからです。 (住民税は控除の上限は13.65万円です)
つまり、13年のうち、 最初の5年間は控除枠を使い切れていない というわけですね。

一方で、ご主人の名義を3分の2にし、 奥さんの名義を3分の1入れてみると、 1年目から上限いっぱいまで 使えることになります。
以下、1年目の計算式です。
1年目の借入残高の0.7%=24.01万円
(↓控除可能な所得税と住民税の合計額↓)
ご主人:24.01万円×3分の2=約16万円
奥さん:24.01万円×3分の1=約8万円
(↓返してもらえるお金の上限↓)
ご主人:8万円+13.65万円=21.65万円
奥さん:3万円+6万円=9万円 そんなこんなで、共有名義にし、 持分比率さえ間違えなければ、 住宅ローン控除の恩恵を最大まで 引き出すことが出来るというわけですね。

✔︎予算設定の基本
この2つに該当する場合は、 夫婦で住宅ローンを申し込むことになるのですが、 忘れてはいけないのが、 自分たちの収入とバランスが取れないような借入は 絶対にしてはいけないということです。

ここで、この話をすると長くなるので 今回は割愛しますが、 これからの暮らしのことを考えると、 銀行から借りてもいい額は、 年収をベースで考えるとしたら、 ご主人の年収の6倍までに とどめておくべきだと思います。
400万円としたら2400万円だし、 500万円だとしたら3000万円だし、 600万円だとしたら3600万円ですね。
これを超えて借り入れするのは、 これからの不確実で不安定な社会の中では、 かなり危険だと思っています。
なので、出来れば 収入合算しなくていい範囲で、 家づくりをしてもらえたらと思います。
建築コストが上がってしまった現在、 これは難しい話かもしれませんが、 出来るだけこれを心がけながら 資金計画してもらってくださいね。

149.頭金は入れたほうがいいのか?

資金計画の時に よく質問されることの一つが 「頭金を入れた方がいいのかどうか?」 ということです。
もちろん、入れなかった頭金を そのまま銀行の口座の中に ずっと眠らせておくつもりなら、 99.9999%入れた方がいいのですが、 (住宅ローン金利1%に対して、 普通預金金利が0.001%だからです)
今回は、少し違った視点から この答えを考えていってみたいと思います。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では、総予算を3500万円として、 500万円を頭金として入れる場合と 全く入れない場合とで比較してみましょう。
それぞれ35年返済、全期間固定型、金利1%で 数字をはじき出していきますね。

✔︎頭金を入れない場合

この場合、 毎月の返済額は98,799円となり、 総支払額が41,495.820円となります。 (98,799円×12ヶ月×35年) つまり、支払利息は 6,495,820円だということですね。

一方で、一切手をつけてない、 頭金として準備していた500万円を、 今後35年間、毎月コツコツと 積み立て投資していくと仮定します。

500万円÷35年÷12ヶ月=11,905円を、 毎月積み立てていくというわけですね。

そして、その運用利率が毎年約2%だとしたら、 ざっくりと計算してみると、 この500万円というお金は、 35年後には約2倍の1000万円 にまで増えることになります。
では続いて、この比較対象として、 頭金として500万円入れた場合、 どうなるのかについて 計算していきたいと思います。

✔︎頭金を入れる場合

この場合、 借入額が3000万円となるので、 海月の返済額は84,685円となり、 3500万円借りた時よりも、 毎月の返済額が14,114円少なくなります。
そして、総返済額が35,567,804円となるので、 支払利息が5,567,804円となり、 3500万円借り入れする時よりも、 928,016円少なくなります。

では、毎月のフローとなる この14,114円を先程と同じように、 今後35年間、毎月積み立てし、 同じ利率(2%)で増えていったとしましょう。
となると、 14,114円×12ヶ月×35年=5,927,880円 が約2倍に膨れ上がることになるので、 ざっと35年間で600万円弱増えた ということになります。

✔︎そんなこんなで結論

こうやって数字で表してみると 非常に分かりやすいのですが、 頭金は入れないよりも 入れた方がいいということが お分かりいただけたのではないかと思います。
この例で言うなら、頭金を入れた方が 利息を約90万円圧縮しつつ、 積み立てによって約100万円 余分にお金が増えているわけですからね。
もちろん、この比較は選ぶ住宅ローンの種類や、 積み立ての方法によって違ってくるので、 一概には言えないんですけどね。

とはいえ、 単純に理屈で考えてみたところ、 頭金は入れないよりは入れた方が よりお金を手元に残しやすくなる ということなので、 もし、それに迷っているようならば、 頭金は入れるようにしてもらえたら いいんじゃないかなと思います。
ただし! 頭金を入れるからといって、 不用意に予算を上げてしまわないようにだけ 注意していただければと思います。
手元に残る貯金はなくなってしまうわ、 毎月のフローもなくなってしまうわ、 では増やす元手がなくなってしまうだけですからね。

148.ローンの返済期間は短い方がいいのか?


住宅ローンの支払利息は、 返済期間が長くなるほど大きくなっていきます。
例えば、3000万円を銀行から1%の金利で、 全期間固定で借り入れする場合、 35年返済にすれば、 毎月の返済金額は84,685円となり、 総返済額は35,567,804円となります。 (84,685円×420回払い) 一方で、30年返済にしてみると、 毎月の返済は96,491円と 先程より11,806円上がるものの、 総返済額は34,736,908円となり、 先程より830,896円減ります。
そんなこんなで、 そもそも返済が可能だとしたら 35年返済でローンを組むよりも 30年返済で組んだ方がいいんじゃないかと 普通は思ってしまうのですが、 実はそうでもないので、 今回はその理由について お伝えしていきたいと思います。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では、分かりやすく数字でお伝えしていくので、 面倒くさがらずについてきてくださいね!
とっても大事なお金の話ですから。

✔︎11,806円の使い方

先程35年返済と30年返済では、 毎月の差が11,806円あるとお伝えしましたが、 このお金の運用方法によって、 30年選ぶべきなのか35年を選ぶべきなのかが 違ってきます。

・銀行に定期預金をする人
「貯金=銀行」という選択肢しかない人は、 出来るだけ返済を短くすべきです。
理由は、銀行の預金金利より 住宅ローン金利の方が高いからだし、 銀行にお金を預けていても全くお金は増えないからです。

では、銀行の定期預金金利は0.002%なので、 それでどれくらいお金が増えるのか 簡単に試算してみますね。 (年間貯金) 11,806円×12ヶ月=141,672円 (年間利息) 141,672円×0.00002=約2.8円
かつ、ここから税金が約20%引かれるので、 2.8円×0.8=約2.3円 ねっ?
金利が低くてお金が増えないことを 知っている人は多くても、 さすがにここまで酷いとは 思ってなかったでしょ?
なので、無難に銀行にお金を預ける という選択肢しかないぐらいだったら、 返済期間を短くして 金利を圧縮した方がいいというわけです。

・積立投資を始めたいと思っている人
こう思っている人は、 返済期間を35年に設定し、 投資資金を捻出することをオススメします。
では、仮に先程の11,806円を 35年間ずっと毎月(毎日)積み立てていき 年平均2%ずつお金が増えていくとしたら、 いったいどうなるのでしょうか?
(1年目) 11,806円×12ヶ月×1.02=144,505円 (2年目) (144,505円+11,806円×12ヶ月) ×1.02=291,900円 (3年目・・・) という風に計算していってみると、 35年後には預けたお金が、 2倍近くまで膨れ上がることになります。

つまり35年間の総投資額の 11,806円×12ヶ月×35年=4,958,520円が 約992万円になっているということです。
もちろん、この場合も増えた分には、 約20%税金を取られるので、 これも考慮すると増えたお金は ざっと396万円ぐらいですけどね。

そんなこんなで、 個人的には無理に返済を短くするよりも、 余力をつくり、その資金を 積立投資に回した方がいいと 思っているというわけです。
人生100年時代になると考えると、 老後生活がそんなに長くなっても 毎日退屈でしょうから、 私たちの世代は35年後も当たり前のように 仕事をしてそうですしね。
住宅ローンにはもしもの時に備えて、 掛け捨ての生命保険だって含まれていますしね。
ということで、 家づくりをする時には、 積立投資をする余力を残した上で、 返済額を決めてもらえたらと思います。

もちろん、先のことなんて誰も分からないし、 積立投資には多少なりともリスクはつきものです。 しかし、今は「iDeCo」や「つみたてNISA」といった 税金を優遇する制度もあり、 これらを利用しないなんてことは メチャクチャもったいないことです。
なので、こういったお金のことも勉強した上で、 住宅ローンの商品選びや返済額や返済期間の設定を してもらえたらと思います。