147.短期的思考と中長期的思考

家を建てれば、 隣近所に気をもむことなく 子どもたちをのびのびと 遊ばせてやれるようになります。 また、子どもたちに自分の部屋を 与えてやることが出来るので、 自分の部屋が持てることに きっと大喜びすることでしょう。

そして、子どもたちが喜ぶ姿を想像すると、 なおのこと家を建てることに ワクワクしてくると思いますが、 家を建てる時は、 子育て中のことだけじゃなく、 子育て後のことまで見据えて、 間取りを考えなければいけません。
言い換えるなら、子どもたちは やがて家を出ていく可能性が高いので、 そうなった時に備えて、 子ども部屋は使い勝手よくつくっておいた方がいい というわけですね。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では、これからの暮らしを 時系列で考えてみた上で、 子ども部屋はどうつくるのがベターなのかを 一緒に考えていきたいと思います。

✔︎子どもたちが小さいうち

多くの方にとって家を建てる時は、 おそらく子どもたちが小さい時だと思いますが、 では、小さな子どもたちにとって使いやすい部屋とは、 一体どんな部屋なのでしょうか。

例えば、一般的に 子ども部屋は2階につくられることが多いですが、 残念ながら小さな子どもたちは 2階にある自分の部屋を全く使いません。
小さな子どもたちは 絶対に親から離れた場所で過ごさないからです。
となると、子どもたちのおもちゃや絵本などは、 自分たちの部屋ではなく、 リビング周辺に置かざるを得ないか、 あるいは、それが嫌なら 1階にもう1つ部屋か大きな収納を つくらざるを得なくなります。

結果、前者の場合、 リビングが片付かなくなり、 イライラしながら過ごすことになるし、 後者の場合、家づくりのコストが跳ね上がり、 ローンに負荷がかかってきます。
一方で、子ども部屋を1階につくると 余分な部屋も余分な収納もつくる必要がなくなります。
子どもたちが自分の部屋を使いやすくなるからです。 結果、家づくりのコストを抑えやすくなる上、 リビングが片付きやすくなり、 いつもスッキリした家を保ちやすくなります。

つまり、友達が突然やってきても 焦ることなく迎え入れることが出来るし、 散らかった部屋にイライラしながら 過ごす可能性も圧倒的に低くなるというわけですね。
そんなこんなで、 子育て期間中にフォーカスすると 子ども部屋は1階につくる方が ベターだというわけです。

✔︎思春期を迎えた時

では、子どもたちが成長し、 思春期を迎えた時はどうでしょうか。
この場合、子ども部屋が1階だと、 子どもたちのプライバシーが 低くなりそうな気がしますよね。
子どもとて、それなりの歳になれば、 親との距離を取りたくなるものですからね。
ゆえ、自分たちの昔のことを思い出してか、 この時期に備えて子ども部屋を2階につくるのが 当たり前になっていると思いますが、 実は、間取りのつくり方次第で 1階に子ども部屋をつくりつつも それなりにプライバシーをとってやることも出来ます。

なので、この時期のことが どうしても気になる方は、 その旨をお伝えいただければと思います。
この時期に最もフォーカスすると、 幼少期はもちろん、これから説明する将来にも 困ったことが起きやすくなってしまいますからね。

✔︎歳をとってから

子どもたちが出て行った後は 夫婦2人だけの生活がずっと続くことになります。
そして、時が過ぎ、 やがて誰もが年寄りとなるのですが、 この家でずっと暮らし続けていく以上、 これも想像しておかないといけません。
では、子ども部屋も寝室も2階にある 2階建ての家を建てた場合、 数十年後どのような暮らしになるのでしょうか。

おそらく2階は全く使わないと思いませんか。
また、健康ならまだしも、 やがて足腰が弱ったり事故などで 体が不自由になってしまったら どうなるのでしょうか。
日常生活で支障なく暮らせるように 部屋を増築せざるを得なくなりますよね。 そんなこんなで、 老後のことを想像してみると、 子ども部屋を1階につくっておく方が いいというわけですね。
使わなくなった子ども部屋を、 部屋や収納として使えば、 わざわざ貴重な老後資金を捻出して 増築する必要ありませんからね。

✔︎家づくりに必要な柔軟な思考

このように考えてみると、 子ども部屋って2階につくるより、 1階につくった方がいいかなとか、 1階につくるのもありかな と思っていただけたのではないでしょうか。
これはあくまで一例ですが、 実は、家づくりには子ども部屋の考え方のように、 なぜか勝手に決めつけてしまっている セオリーというのもがいくつもあります。

そして、それらは家づくりの範囲を大幅に縮め、 かつ暮らしにくさをつくりだす原因になっていたり、 コストがかさむ原因になっていたりします。
なので、人から聞いた話を鵜呑みにし、 そのままを実行するのではなく、 こういった視点でも考えた上で、 家づくりをしていただけたらと思います。

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146.住宅の現状と予算計画のアップデート

建築価格が急上昇した現在、 これから家を建てる人が心がけておくべきことは これまでの価格を基準に考えないこと、 そして、同じ予算で建てるためには、 家のサイズを抑えなければいけないということ、 ではないでしょうか。

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では今回は、 これからはどのように家づくりをすべきなのか 考えていきたいと思います。
年収400万円の夫と年収200万円の妻の 共働き世帯が家を建てると仮定して、 世帯年収600万円のご夫婦の場合、 どのように考えたほうがいいのか 個人的な意見を述べていきたいと思います。

まず、この世帯の手取り収入を 毎月に換算するとざっと36万円ぐらいになるのですが、 このうち奥さんの収入は 出来るだけ多く「貯金」していくべきだと考えています。
子供たちの教育資金、 家の維持管理費用、やがて必要となる増改築資金、 老後資金の積立など、 これから先に向けて準備しておくべき費用が たくさんあるからです。

そんなわけで、 個人的には、ご主人の給料の範囲内で 実現出来る家づくりを行うことが ベストであると考えています。
具体的には、毎月の返済額は 手取り金額の3分の1以内、 つまり、手取りが24万円だとしたら どう頑張っても8万円が限界ではないでしょうか。

✔︎8万円の返済で出来る家づくり

では、毎月の返済額8万円では、 どのような家づくりが出来るのでしょうか? 頭金もなくて、固定金利という選択肢が もっとも現実的な場合で考えていってみましょう。
この場合、銀行から借りられる金額は、 2850万円前後となります。
それゆえ、この予算の中で、 土地を買い、家を建て、外構工事をし、 諸経費を払わなければならないのですが、 冒頭でお伝えしたように、 家だけで2000万円を超えるのが 当たり前となりつつある今、 土地を買い、家を建てるのは、 なかなか現実的なことではありません。 外構工事と諸経費を合わせると、 ざっと300万円〜400万円ほど かかりますしね。

そんなわけで、 仮にあなたやあなたの配偶者の実家に 土地があるとするならば、 有難くそれを使わせてもらうことを まずは検討すべきだというのが個人的な考え方です。
とはいえ、どうしてもそれは嫌だ という方もいるでしょうし、 そもそも、そんな土地がないため 絶対に買わないといけないという方もいるでしょう。

では、そんな方はどうすべきなのか?
この場合、考えるべきことは、 まず家をコンパクトにすることです。
かつ、住むエリアにこだわらないことそして土地の形や広さ、道路の向きにも こだわらないことです。
さらに、それでも家の予算はオーバーすると思うので、 車にかけるお金も圧縮すべきだし、 これにプラスして収入を上げる方法を 夫婦で話し合って具体的に考えるべきだと思います。

奥さんの収入を増やす方が現実的だとしたら、 家事や育児の分担を変えるべきだし、 ご主人の収入を増やす方が現実的だとしたら、 負荷をかけてもっと働くといった感じで。
もちろん、これから先に備えた貯金を削り、 その資金を家づくりに充てれば こんなことをしなくても、 買いたい場所で土地を買い、 建てたい家を我慢することなく 建てることも出来るでしょう。
しかし個人的には、 それは懸命な選択だとは思いません。
必ず後からなんらかの皺寄せがやってくるし貯金がなければ心にゆとりが全く持てなくなるからです。
なので、これらのことを全て踏まえた上で、 家づくりの予算を計画してもらえたらと思います。

145.恐ろしき子供たちにかかるコスト

性格的に「今よりも昔がよかったー」 なんて思うことは1ミクロンもないのですが、 2つだけ後悔していることがあります。
1つは、もっと若いうちから 金融リテラシーをつけておきたかったなー ということ。
そして、もう1つは、 高校時代に性根を入れて勉強して 大学に行っておけば良かったなー ということです。

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もちろん、前者に対する後悔の方が 圧倒的に大きいのですが、 その理由は、20年早く今ぐらいの知識があれば 間違いなく手元にある資産が2倍以上違うからです。
そんなわけで、 子供たちには学校を卒業するまでに お金の知識をつけてあげなければと思っているのですが、 それと同時に、無事に大学まで卒業させてあげることも 親としての大切な役割ではないでしょうか。
後々の人生の選択肢というか 可能性が増えるでしょうからね。

ただ、そうしようと思うと、 とんでもないお金が必要となるのも また一つの事実ではあるので、 今回は、現在娘たちにかかっているリアルな費用と 大学進学費用として試算している 数字をお伝えしたいと思います。
子供たちを大学に行かせてやりたい と思っている方は、 この費用のことも考慮した上で、 家を建てるべきなので、 一応参考にしてみてください。

まず、うちの娘たちは 中学から塾に通っているのですが、 中学の塾代は1教科につき1万円もします。 つまり、数学と英語の2教科を習うとしたら、 1人月に2万円ずつ必要だということですね。 (学校の授業料は子ども手当で賄えるので省きます)
また、上の娘は現在高校生なのですが、 凡人が国立大学を目指すとなれば、 1年生からドップリと塾生活に浸らざるを得ません。
そして、その費用は年を追うごとに上がっていき、 1年生の時は月1.5万円程度、 2年生の時は月2.5万円程度、 3年生になると月5万円程度必要となります。

そして、これに加えて3年間、 授業料と教材費がそれぞれ月約1万円ずつ必要となります。 では、最後に大学の費用についてです。 これに関しては、 選択肢を縮めてしまわないためにも、 県外に行くことを覚悟しておいた方がいいと思っています。
なので、まずは授業料の他に、 家賃と生活費と光熱費として 毎月10万円はかかると試算しています。 あとは、授業料ですが、 授業料については国立に進むのか?私立に進むのか?

そして私立の場合文系なのか理系なのか? によって大きく異なりますが、 我が家は今のところは国立一択で進んでいます。
ゆえ、授業料として月約5万円が必要だ ということになりますね。
それでは、これらを全部合わせて計算してみますね。 中学:2万円×36ヶ月=72万円 高校:3.5万円×12ヶ月+4.5万円×12ヶ月+7万円+12ヶ月=180万円 大学:15万円×48ヶ月=720万円 合計:72+180+720=972万円 が、子供たち一人あたりに必要だということですね。

そんなこんなで、 これから家を建てる方たちには、 これらの費用を早い段階から少しでも貯めていくことを オススメしている次第です。
ということで、 前回の修繕積立金と今回の教育資金も考慮した上で、 家づくりの予算の計画を立ててくださいね。
ちなみにオススメは、 銀行に貯金していくのではなく、 また学資保険をかけるでもなく、 つみたてNISAで積み立てしていくことですが、 まずはその原資を家づくりに 使ってしまわないように気を付けて下さい!

144.一戸建ての修繕積立金

分譲マンションを買った場合、 住宅ローンの返済とは別に、 共有スペースの維持管理費用として 「管理費」が必要になるのと、 やがて必要となる外壁の修繕や エレベーターの故障などに備えて 「修繕積立金」が必要になります。 (駐車場代も別にかかります)
ゆえ、分譲マンションの購入時には、 単純にマンションの価格だけを 見ればいいわけではなく、 これら別途費用のことも考慮した上で 検討しなければいけません。

一方で、一戸建てを買う場合は、 そもそも管理費も必要なければ、 駐車場代も必要ないし、 修繕費用の積立も 分譲マンションのように 義務化されているわけではありません。
ゆえ、ついつい修繕費用についての見立てが甘くなり、 その分、家に予算を突っ込んでしまいがちなのですが、 これでは間違いなく将来困ることになるので、 建てる前にこれらの費用についてもある程度試算し、 コツコツと積み立てていく必要があります。

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では今回は、 それらにどれくらいかかるのかと、 どれくらい積み立てしていった方がいいのか についてお伝えしていきたいと思います。

✔︎60年住むことを前提として試算

家を建てる年齢も、 いつまで生きるのかも人によって違うので、 取り急ぎ35歳で家を建て95歳まで生きる という前提のもとで考えていってみましょう! まず必要となるのが 外壁や屋根などの外部塗装費用です。

では、これが約15年に1回のペースで 必要になるとして、 毎回その費用に150万円かかるとしたら、 生涯で3回ほどこの費用が必要となります。
つまり150万円×3回=450万円ですね。 また、30年〜35年後には、 キッチン・お風呂・洗面・トイレなどの 水周りもリニューアルすることになるでしょう。

それゆえ、これらのリフォーム費用も 計上しておかないといけないのですが、 おそらく、このタイミングで 床や壁などもリフォームすると思うので これらには360万円ぐらい予算を取っておきましょう。
さらに、忘れてはいけないのが家電にかかるお金です。
電化製品は基本10年ごとに故障すると言われているし、 製品のクオリティもどんどん進化していくでしょうしね。
なので、これらについても拾い出しておく必要があります。

まずはエアコンですね。
子供たちが2人居るとして考えてみましょう。
この場合、リビングと部屋を合わせると 合計4台のエアコンが必要ですが、 リビングと寝室はずっと部屋を使い続けるので、 5回買い換えが必要ですね。 一方で子供たちは途中で家を出て行くので、 おそらく1回しか買い替える必要がない 可能性が高いのではないでしょうか。

となると、今後エアコンにかかるトータル費用は、 リビング用の価格を取付費も合わせて20万円、 それ以外の費用を10万円ずつと考えると、 20万円×5回+10万円×5回+10万円×2台×1回 =170万円ということになります。

では、続いては冷蔵庫と洗濯機です。
これらは、思っているより高いし、 間違いなくこれから先もずっと必要なモノなので、 しっかりと予算に組み込んでおくべきですね。
ということで、 冷蔵庫が25万円で洗濯機が15万円だとして、 (ドラム式 or 縦型+乾燥機の価格です) 10年ごとに買い換えるとしたら、 これらには合計で200万円ほど必要ですね。

このほか、テレビやパソコン、 レンジや掃除機、ジャーなどなど 細々した家電製品もありますが、 これらを合わせた分にも 10年ごとに20万円ぐらいかかるとして、 合計100万円の予算をみておきましょう。
いわゆる、これら全てを合わせた金額が、 生涯メンテナンス費用としてかかる というわけですね。 足してみると1280万円です。

では、これらのお金は 今後60年の間で必要となるお金ですが、 出来れば働けるうちに このお金を貯めておきたいですよね。
歳をとり収入が減ったり、 あるいは、なくなった状態で、 大きなお金がまとまって出て行くのは、 精神的にもかなりキツイですからね。
となると、かなり高い確率で 健康で働くことが出来るであろう これから30年の間で、 これらのお金を貯めていかなければいけません。

つまり、1280万円÷30年=42.6666666万円 月に換算すると約3.5万円ずつは修繕費用として、 お金を置いていった方がいいということですね。
思っているより、 だいぶ多くお金がかかるでしょ?
そんなこんなで、 この積立資金のことも考えた上で、 毎月の返済金額を決めるべきだ というわけですね。

✔︎間取りづくりの重要性

そして最後に、 もう1つ大切な考え方について お話したいと思います。
それは、将来増築しなければ いけないような間取りづくりを 絶対にしてはいけないということです。 将来、水回りも含めたリフォームの時、 増築までしなくてはいけないとなると、 さらに300万円〜500万円ほど 余分な出費が必要となるからです。
つまり、さらに毎月1万円以上の お金を積み立てしていかないといけないか、 あるいは、大切な老後資金から そのお金を捻出しなければいけなくなる というわけです。
ということで、 間取りもお金も将来のことまで見据えた上で 計画していただけたらと思います。

143.中庭がある平屋の現実

「平屋にしただけでも 家が高くなると思うんですけど、 その上さらに中庭をつくるとなると、 外壁の面積が広がってしまって もっと高くなるんじゃないですか?」 時々、このようなご質問をいただくことがありますが、 この質問は、なかなか的を射ているとってもいい質問です。
つまり、この質問に対する答えは基本的には「YES」であり、 そうなってしまうがゆえに、 平屋や中庭の提案が出来ない住宅会社もあるのではないでしょうか。 (そもそもその発想さえない会社の方が圧倒的に多いと思いますが)

しかし、中庭をつくることによってカット出来るモノもあれば、 平屋にすることによってカット出来るモノもあり、 その2つを上手く組み合わせることさえ出来れば、 コストを上げることなく「中庭がある平屋」を建てることが出来るので、 今回は、このことについてお伝えしていきたいと思います。

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では、まずは「中庭」をつくることによって カット出来るモノについてからです。

✔︎そもそも中庭をつくる理由

弊社が建てる家になぜ中庭が多いのかと言うと、 本当に居心地のいい空間をつくるためには、 採光の確保とプライバシーの担保を 両立させる必要があるからです。
例えば、多くの家が 周囲に向かって大きな窓をたくさんつくっていますが、 そこからは光と共に視線も入ってきます。
となると、カーテンなしでは とっても居心地の悪い家になってしまいますよね? いつも誰かに見られながら暮らすことになるからです。
そして、ほとんどの窓にカーテンを設置するわけですが、 となると、当然光まで遮ってしまうことになりますよね? レースだけじゃあ中は丸見え同然ですからね。
一方で、中庭をつくると 中庭につくった窓は、 外からの視線を全く気にする必要がありません。
見えるのは自分の家の中のどこかの部屋か 自分の家の外壁のどちらかですからね。
それゆえ、その窓には視線を遮るために カーテンをつける必要がなくなります。 (方位によっては陽射しを調整するために必要となりますが)

また、カーテンいらずの中庭の窓は、 日中ずっと安定的に光を届けてくれることから 家の外周部に大きな窓を設置する必要がなくなるし、 窓の数をやみくもに増やさずとも、 充分家の中を明るくすることが出来ます。
以上のような理由から「中庭」には、 窓にかかるコストをカット出来るという効果と、 カーテンにかかるコストをカット出来るという 2つの効果があるというわけですね。
では、続いて平屋にすることによって カット出来るモノですね。

✔︎圧倒的な住みやすさが平屋の特徴

平屋には、あなたが想像している以上に 多くのメリットが存在するのですが、 そのうちの一つが「圧倒的な住みやすさ」です。
アパート暮らしの方なら 共感いただけると思いますが、 これまでと同様にワンフロアのまま 部屋や収納が増えるわけですからね。
例えば、2階建ての場合、 子供部屋を2階につくる方が圧倒的に多いと思いますが、 実はこれがリビングを汚す最大の理由となります。

だって、小さな子供たちは 親と離れた場所に居たがらないし、 いちいち2階まで自分のモノを 持っていくわけありませんからね。
なので、このような家には 1階に和室をつくっている場合が多いんですが、 仮に子供部屋を1階につくることが出来れば、 この部屋をつくる必要なんてないような気がしません? となると、この部屋分 丸々家を小さくすることが出来るので、 その分、建築コストを縮めることが出来ますよね?

平屋だと階段だって必要ないし、 トイレも1つ減らすことが出来ますしね。
この他、設計のやり方によっては ただ通るだけの廊下も省くことも出来るし、 それぞれの部屋(寝室・子供部屋)の広さも、 寝るだけだと考えると、 最小限にしてもなんら支障もないですしね。
そんなこんなで「中庭がある平屋の家」を こなれた価格で建てることが出来るというわけですね。
ただし、後者の家をコンパクトにするというアイデアには、 あなたの理解が必要不可欠となりますけどね。
部屋の数や広さ、配置を指定されたり、 坪数や坪単価にこだわられると とてもじゃないけど実現出来ませんからね。

ということで、 上記のような価値観にこだわらず 居心地が良くて住みやすく、 おまけにオシャレなデザインの家を こなれた価格で建てたいなーとお考えの方は、 ぜひこのアイデアを参考にしていただければと思います。

142.平屋の誤解

前回の記事で、 安全・快適・便利をより良くするために 弊社が行っている工夫について お伝えさせていただきましたが、 この3つに共通していた答えが 「平屋にする」ということです。
つまり平屋にすればよりいい家をつくりやすくなるし、 かつ、家をコンパクトに出来れば、 2階建てより割安なコストで建てることが出来るので、 弊社では、平屋が建てられる土地では 99.99%平屋を提案しています。

とはいえ、百歩譲って たとえ平屋を割安で建てられたとしても 逆に平屋を建てるとなると、 それなりに土地の広さが居るんじゃないか?
そして、そうなると土地代が高くなり、 結局、家づくりのコストが高くついてしまうんじゃないか? と思っている方も少なくないと思うので、 今回はその点についてお伝えしていきたいと思います。

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では、具体的に 縦横10mずつの100㎡(約30坪)の平屋を建てるとして、 一体どれくらいの土地が必要なのか考えていってみましょう。

✔︎自分に必要な土地面積の求め方

この場合、車を置く方向に5.5mとり それ以外の方向を全て通路として1mずつとるとしたら、 間口として必要な長さは、 1m+10m+1m=12mとなり、 奥行きとして必要な長さは、 5.5m+10m+1m=16.5mとなります。
なので、12m×16.5m=198㎡(=約60坪)が、 この平屋を建てるに必要な広さということになります。 そして、この場合 車を4〜5台置くことが出来るのですが、 仮にこんなにも駐車スペースが必要ないとしたら もっと面積を小さくすることも出来ます。
この時に覚えておいていただくといいのが、 車1台あたりに必要な広さは 4.5坪だということなのですが、 仮にあなたに必要な駐車スペースが2〜3台だとしたら、 9坪面積を小さくした50坪強の広さで土地を探してもいい ということになります。

もちろん、建てる家の大きさや、 土地の形によっては不可能な場合もあるので、 絶対にというわけではありませんがね。
あくまで物理的に可能だという意味合いです。 とはいえ、要は50坪あれば 平屋という選択肢がとれるわけなので、 間違えても、平屋を建てたいがために 新規分譲地を2区画も買うとか、 やみくもに広い土地を買うなんてことは、 絶対にしないでくださいね。
土地代だけじゃなく、 外構工事代もべらぼうに高くなるし、 ずっと払う土地の固定資産税も 高くなっちゃうだけですからね。

✔︎解決すべきは明るさ問題

ただし、平屋を建てるとなると、 周りが家に囲まれている場合、 家が暗くなってしまうんじゃないかという ネガティブな懸念点が出てくると思います。
駐車スペースが南であれば、 家の中が丸見えながらも 少なからず南からの光が入ってくるので、 その問題も幾分解消されそうですが、 それ以外の土地だと、セオリー通りの間取りでは、 どう考えても薄暗い家になってしまいそうですもんね・・ 先程説明したように 敷地をいっぱいに使って 家を建てるとなればなおのことです。
そこで、家を建てるにあたって 知っておいて欲しいことが、 平屋の家で室内に充分な光を採り込むためには 隣家との間に充分な距離が必要だ ということです。

例えば、すぐ南に家が建っている土地で、 南にリビングを配置しても全く光は入ってきませんが、 南の家から最も遠い位置にある北にリビングを配置してみると、 そして、そのリビングの南に大きな窓をつくってみると、 リビングには南からの光がたっぷりと入ってきます。

つまり、リビングの南に外をつくるということですね。
これが「中庭」です。
すると、必然的に 東に建っている家とも、 西に建っている家とも、 充分な距離を取ることが出来るため、 1日中安定的に光を採り込むことが 出来るようになります。

また、南からの光が採れない南に配置した部屋にも、 中庭の壁に反射した光を窓から入れてやれば、 その部屋も自然光だけでずっと明るく保つことが出来ます。
これはあくまで一例ですが、 言いたいことが何かというと、 土地に合わせた設計さえ出来れば、 日当たり問題もあっさりとクリア出来るということですね。

なので、たとえあなたが平屋を希望しているとしても、 日当たりを気にし過ぎて必要以上に広い土地を買ったり、 南向きにこだわって買う必要は全くない ということを覚えておいてください。
設計力さえあれば、どんな土地でも 常に安全・快適・便利な家を建てることが出来ますから!

141.プラス@の価値

安全・快適・便利の3要素は、 私たち住宅会社が提供すべき最低限の要素です。
まず、1つ目の「安全」とは、 大きな地震からあなたの家族の身を守ること、 そして犯罪から家族の身を守る防犯性の高さのことですね。
そして、2つ目の「快適」とは、 家の中が明るいこと、 暑い寒いに悩むことなく過ごせること、 ゆったり落ち着いて暮らせるといったことですね。
そして3つ目の「便利」とは、 家事動線が良いこと、 家事の手間や時間が短縮出来ること、 掃除が楽なこと、といったことですが、 もちろん、弊社でもこの3つの価値を提供するために、 それぞれに独自な工夫を凝らしています。

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では、今回はその独自な工夫について お伝えしていきたいと思います。

✔︎コストを上げずに質を高める工夫

この3つの要素を高めるにあたり、 弊社が行っている工夫は、 いかにコストを上げずにこれら全てを良くするのか ということです。 ちょっと言い方は悪くなりますが、 コストを上げながら質を高めるのは、 どこの住宅会社でも出来るからです。
また、コストが上がるということは、 その分、あなたの負担が増えることになり、 別の何かが犠牲になるかもしれないからです。
では、1つ1つ具体的にお伝えしていきますね。

まずは「安全」から。 地震に強い家にするために弊社が推奨していることが、 「平屋」にすることです。 重心が低くなればなるほど揺れにくくなるからです。
その結果、耐震等級3も格段にとりやすくなるし、 2階建ての家では当たり前となっている 「制震ダンパ」もつける必要がなくなり、 これだけでも4〜50万円コストを抑えることが出来ます。

そして、防犯に関して弊社が行っている工夫は、 間取りを分からないようにすることですが、 これに関しても余分なコストが一切かからないどころか、 むしろ無駄なコストを削ってくれます。
丸見えの大きな窓を隠すための 植栽や目隠しや塀などをつくる必要がなくなるからです。

では、続いて「快適」について。 これに関しては、いい断熱材を使うと共に、 温度差が出にくくなるように2つの工夫をしています。
1つは平屋にすることで、 もう1つはいらない場所を削ることによって 家をコンパクトにすることです。 平屋だと、上下階の温度差が出来ないし、 家をコンパクトにすれば、 冷暖房の効果が家全体に行き渡りやすくなるからです。
家がコンパクトになれば、 その分、家の価格も安くなるわけですしね。
また、快適に過ごすためには、 家の中の温度や湿度も大切ですが、 プライバシーが担保されているかどうかも 肩を並べて大切な要素となります。 家の中が外から丸見えだと、 全くリラックスして過ごせないからです。

ゆえ、弊社では出来るだけカーテンが必要ない 窓しかつくらないようにしています。
カーテンがいらないということは 全く光が遮断されないということなので、 窓をやみくもに増やさなくても、 自然光だけで家の中が明るくなるし、 そうなれば、窓のコストも下がるし、 カーテン代もいらないですしね。

では、最後に「便利」について。
これに関して一番声高に言われているのが 家事動線だと思いますが、これに関しても、 平屋にすればそれだけで簡単に解決してしまいます。
平屋だと、上下階を行き来する必要がないからです。

動線が悪くなるのは、 上と下を行ったり来たりしなければいけないからですからね。
片付けに関しても、 平屋にすれば必然的に子供部屋が1階になるので、 それだけでずいぶんと手間がカット出来ます。
なんせ、リビングやダイニングが散らかる一番の原因は、 その近くに子供たちのものを片付ける場所がないことですからね。
誰だって、いつも使うものをわざわざ2階に持っていくのは 面倒くさいですしね。

✔︎コストを上げずに安全・快適・便利を実現している理由

以上のように、 弊社では無駄にコストを上げることなく、 より安全で、より快適で、 より便利な家をつくるようにしているのですが、 このような提案をしている理由は、 出来るだけ家計の支出を減らすべきだと考えているからです。
今後は、社会保険や税金が上がっていくだけじゃなく、 歯止めが効かない円安の影響を受けて、 電気料金やガソリン代はもちろん、 全ての物価が高止まりしそうな感じなのに対し、 それに連動して所得が増えていくかというと、 決してそうではなさそうですからね。
ゆえ、これから先に備えて 出来るだけ家づくりのコストを抑え、 少しでも余力資金をつくり そのお金を積立投資に回していただきたいと考えています。
ここまで全て網羅することが、 これからの家づくりに必須なことだというのが、 弊社の基本的なスタンス(考え方)です。

140.美しい家を創るたった1つのルール

弊社が建てるお家の特徴の一つに 「窓がないフラットな外観」がありますが、 もちろんこれにもきちんとした理由があります。
1つは、間取りを分からないようにすることで、 防犯性とプライバシー性を高めるため。
つまり、より居住性の高い住まいを実現するためですね。

そして2つ目が窓をはじめとした一切の部材を 正面からなくすことによって家を汚れにくくするため。
つまり、美しい状態が維持しやすくなれば、 外壁のメンテサイクルが長くなり、 結果、ランニングコストが抑えられるからですね。

最後に3つ目が、家がカッコイイからですね。 表向きは言い難いことですけどね(笑) なんせ家に関しては、 「カッコ良さを優先した家=住みにくい家」 というレッテルがありますからね。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

とはいえ弊社で建てるお施主様はもちろん、 潜在的にかなり多くの方が、 どうせならカッコイイ家にしたいと内心お考えだと思うので、 今回は、カッコイイ家をつくるためのルールについて お伝えしていきたいと思います。
たった1つだけだし、 めちゃくちゃ簡単なルールなので、 ぜひ覚えておいてください!

✔︎シンプルで簡単なルール

そのルールとは、 「部屋の配置や動線などを指定しないこと」です。
そんなことをしたら、 設計士はそれを優先して間取りを つくらざるを得なくなるからです。
そもそもその要望が、 その土地に合致しているかどうかに関係なく。
例えば、南向きの土地を買ったからといって、 リビングダイニングはもちろん、 寝室も子供部屋も全て南向きでつくってください などと伝えてしまうと、これだけで描く前から ほぼ間取りが決まったようなものになります。
1階だと、玄関・リビング・ダイニングが南で、 2階だと寝室、子供部屋が南、 そして、北には水回りと階段がくるといった感じですね。
で、この家がどうなるかというと、 まず、かなり高い確率で玄関の真横に リビングのエアコン室外機が ちょこんと置かれることになります。

また、南向きの窓は全て大きな窓になるでしょうから、 パッと見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまいます。

さらに、洗濯物を寝室のベランダに干すとなると、 いつも周りから洗濯物が丸見えになり、 生活臭が漂う住まいになってしまいます。
そして、この住まいは 居住性も決して良いとは言えません。

というのも2階につくった子供部屋は、 子供が小さいうちは使わないため リビングが散らかりやすくなるし、 進学と共に子供が出て行った後も 別の用途として使いにくいからです。

洗濯だって上下を行ったり来たり しないといけないわけですしね。
毎日ホント大変です・・ この他
玄関→土間収納→ファミリークローゼット→洗面→ リビング(ダイニング)
という風に、 通り抜け動線を指定したりするのも、 それだけで間取りを固定してしまうことになるし、 これに関しては、土地の向きによっては、 やるべきではない場合が多々あります。

そもそも通り抜けにすると、 それだけで収納力が大きく低下してしまいますしね。 (通路を確保しないといけなくなるからです)

そんなこんなで、 勝手に自分自身の中だけで あれやこれやとつくりあげておかないことが 大事だというわけですね。
カッコイイ外観にするためだけじゃなく、 居住性の高い住まいにするためにも。

✔︎後は設計士のセンス次第!

とはいえ、じゃあ要望を全く伝えない方がいいかというと そういうわけでもなく、 やりたいと思っていることはしっかり伝えるべきです。 (それによって必然的に間取りが決まってしまうような要望が NGだということです)
しかし、これから家を建てる方に 覚えておいて欲しいことは、 「間取りは環境によって決まる」ということ、 そして「外観は環境と間取りによって決まる」ということです。
つまり、間取りはあなたの要望だけでつくるのではなく、 その土地に合わせてつくるべきだということ、 そして、外観はそれによって出来上がった 間取りと環境を考慮しながらつくりあげていくものだ、 ということですね。
後は、設計士さんのセンス次第ですが、 これが居住性の高い住まいとともに、 美しい家をつくるためのたった1つのルール というわけです。

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139.お金の不安がなくなるたった1つの秘訣

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

さて、今回は、 『お金の不安がなくなるたった1つの秘訣』である 『積立投資』についてお伝えしていきたいと思います。
時々お話しさせていただいている 「銀行に預けても増えないから積立投資に回した方がいいという話ではなく 「なぜ積立投資を選択すべきなのか?」 ということについてです。
今回は、家の話は一切しませんが、 家の話以上に大事な話なので、 出来れば皆さんにご覧いただきたいと思っています。

✔️成功者の恩恵を受けられるから

積立投資をするということは、 「世界中に存在する様々な優良会社に分散して投資を行い続ける」 ということなのですが、 それはつまり世界中の素晴らしい経営者たちが 革新的なイノベーションによってもたらした 多大な利益の一部を分けてもらうということを意味します。

一方で積立投資をしなかった場合、 お金を増やす手段は、自分自身が彼らに代わって 革新的なことを成し遂げないといけないのですが、 さて普通に考えてどちらの方が、確率が高いでしょうか?
もちろん前者の方ですよね。
そして、1つの会社に集中するのではなく、 分散して様々な会社に投資することもとっても大切な要素です。

どこの誰が成功するかなんて誰にも全く読めないですし、 ましてや、ずっと成功し続けるかどうかなんて もっと読めませんからね。
これが個別で株を買うのが危険だとか 博打だとか言われている理由ですね。
そんなこんなで、 分散して投資をすることがとっても大切になってくるのですが、 ちなみに、過去150年間のアメリカのS&P500という 超優良企業500社の平均的な株価は 毎年ずっと平均7〜8%ずつ増えていっているので、 ここに投資するということは、 この利率でお金が増え続けていくということなんですよね。

✔️安い時にたくさん買い、 高い時はあまり買わないような仕組みになっているから

続いて、積み立てにする理由、 つまり毎月(毎日の方がなお良い) 決まった金額で買っていく理由についてです。
この理由は株価が毎日変動するからです。 つまり、高くなる日もあれば逆に安くなる日もあり、 その動きなんてプロでも完全には読めないからです。
そして、この安くなるというのが お金が増える大きなミソとなるんですよね。
分かりやすく金額にしてみますね。 例えば、毎月30000円積み立てていくとして、 一口3000円の投資信託を買うとしたら、 毎月10口ずつ買っていくことになりますよね?

ところが、株価は上下の変動を繰り返しながら 徐々に上がっていくものなので、 ある月は3000円という価格が2700円になることもあるし、 逆に3300円になることもあります。
では、2700円になった月はどうなるのかというと、 10口ではなく11口買うことになるし、 逆に3300円になった月は9口しか買わない ということになります。
つまり、毎月決まってお金を投じていれば、 高くなれば必然的にあまり買わないようになるし、 逆に、安くなれば必然的により多く買うようになる ということなんですが、 これこそがまさにお金が増えるスピードを加速させる 大きな要因なんですよね。

安い時に多く買い、高い時は買い控えるわけですからね。
そんなこんなで投資は、 まとまったお金を一気に突っ込むのではなく、 コツコツと分散して買っていった方がいい というわけなんですよね。
これが『ドルコスト平均法』という考え方です。 いかがでしたか? こうやって人に言うぐらいなので、 もちろん僕自身も積立投資をやっています。
「つみたてNISA」「iDeCo」の枠は いっぱいいっぱいまでやると同時に、 それとは別ででもです。 ということで、僕の話はさておいたとして、 これから家づくりをする方は、 家づくりにとりかかる前に、 まずは積立投資のための口座を開き、 積み立てを始めてもらえたらと思います。
これが家を持った後も お金の不安を感じることなく暮らしていく たった一つの秘訣だと思います。

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138.「賃貸」VS「マイホーム」の盲点 このまま賃貸に住み続けるのか?

いっそ家を建てた方がいいのか?
結婚してからある程度過ぎれば、 誰もがこの2つの選択の間で揺れ動くと思います。
もちろん僕自身は、 この仕事をしていることもあるし、

1.暮らしがより豊かになること
2.電気の自給自足が出来ること
3.住宅ローン金利の中に生命保険が含まれていること

以上の3つの理由から少しでも早く 家を持った方がいいと思っているのですが、 しかし一方で、 持ち方によっては取り返しがつかない失敗となり、 老後はもちろん、これからの暮らしまでも 窮屈になる可能性が高くなってしまうことから、 家を建てずにずっと賃貸で住み続けた方がいい 場合もあるなとも思っています。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

ということで今回は、 この2つの比較を リアルな数字を入れつつやっていきたいと思います。

✔︎ずっと賃貸という選択肢

では、あなたが 現在払っている家賃を7万円、 長期積立投資に回せるお金を6万円として、 (貯金じゃなくて長期積立投資にしてください) 35年後の状況はどうなっているか 考えていってみましょう。
まず、将来手元に残る 不動産という資産はありませんよね。

しかし、家を持たない分、 固定資産税や家の修繕費用などが一切かからないため、 これまで通り、ゆとり資金の6万円を 毎月コツコツ積立投資に回すことが出来ます。
となると、仮にこのお金が毎年2%ずつ 増えていったと仮定すると、 35年後手元には約5040万円もの お金が残っていることになります。
それゆえ、仮に将来賃貸物件で 住みにくい状況になったとしたら、 この増えた資金を使って 実家をリフォームして住むもよし、 建て替えて住むもよし、 あるいは実家がない場合は、 住みたい場所で土地を買って家を建ててもよし、 老人ホーム的な所に入ってもよしではないでしょうか。

新築するにしても、 子供たちは巣立っていると想定すると 家をコンパクトに出来るため 割安で家を建てることが出来るし、 土地を買うにしても 学校のことを考えなくてもいいことから 住む場所を柔軟に考えやすいでしょうしね。
おそらくそれ以降は、生きている間、 家に手を加える必要もないでしょうしね。
そんなこんなで、 こういった見方をしてみると、 ずっと賃貸という生活も 決して悪くないというわけですね。

✔︎家を持った場合

では、続いて家を持った場合 どうなるのか考えてみましょう。
この場合、先程の家賃並みで 家を手に入れようとしたら、 銀行からの借入額を2500万円前後に 納めなければいけないのですが、 もしこれが無理だとしたら 一体どうなるのでしょうか?
仮に1000万円オーバーの3500万円を 銀行から借りざるを得ないと仮定すると、 家賃よりも3万円も出費が増えることになります。

そして、家を持つことによって 必要となる固定資産税と火災保険、 そして定期的にメンテしていくための 積立費用を合わせると、 毎月さらに3万円程度の出費が 必要になってくると 考えておいた方がいいでしょう。
となると、賃貸暮らしの時より 6万円も毎月の出費が増えるわけですが、 こうなると積立投資をしていく お金が全くなくなってしまいます。
つまり、家を持ったは良いが 全くお金は増えていかないということですね。

では、35年後 一体どのようになっているでしょうか?
まず、積立投資が出来ないので、 現金資産はゼロということになりますよね。
続いて、不動産という資産はどうでしょうか? 建物に関しては、価値はゼロですね。

木造建築の償却期間は22年なので、 これを超えると価値はゼロになりますからね。
土地に関してはどうでしょう?
ここは東京や京都じゃないので、 今後土地の価値が上がることはないだろうし、 むしろ下がっていくと考えたほうがいいでしょうね。

となると、買った値段と同じか、 あるいは幾分価値が下落していると 考えるのが妥当ではないでしょうか。
つまり、仮に買った土地の値段が 1000万円だとしたら、 かろうじて1000万円ぐらいの 価値が残っているということなので、 売却した場合、それぐらいの 現金にはなるということですね。

ただ、この場合土地を売却せず それなりのリフォーム工事をして 住み続けていくでしょうから、 その費用が必要になりますよね? キッチンやお風呂やトイレなどの設備品の 入れ替えも含めた大掛かりな工事費用 となると、500万円〜700万円ほどの 出費が再び必要となるし、 これに加えて1階に 部屋数を増やさないといけないような 家を建ててしまっているとしたら、 さらに増築費用まで必要になってきます。

結果、1000万円ぐらいの出費が必要となり、 再びローンを組むハメになるか、 子供たちが巣立った後、 出来たゆとりで頑張って貯めてきた貯金を 捻出しなくてはいけなくなってしまいます。
悲しいかな、これが家づくりのやり方を 間違えてしまった場合のリアルな結末です。 いかがでしたか? 想像したらゾッとする結末だと思いませんか?
というわけで、 こんな結末を迎えないようにするために、 土地探しやプランをする前に よく考えて資金計画を行うようにしてください。
ポイントは、積立投資の余力を残しつつ 家を建てることが出来るかどうかですね。
それさえ出来れば、 絶対に家を持った方がいいというのが 僕自身の考え方です!

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