コラム

137.家づくりでのお金の使い方

家を建てるにあたって、 毎月の返済額を今の家賃を基準に 考えてしまいがちですが、 単純にそれだけで考えるべきではありません。
というのも、家を持つと 固定資産税が必要になるし、 家のメンテ費用も 定期的に必要になってくるからです。
つまり、家という資産を持てば、 これまでに必要なかったコストが それなりに必要となってくるので、 単純に目先の返済額だけで考えてはいけない ということですね。

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ゆえ、返済額を決める時には、 こういったコストも 計算に入れた上で決めた方がいいし、 出来れば、このタイミングで 生命保険・医療保険・学資保険などの 保険を見直すことをオススメしています。
多くの方が、これらの保険に 入り過ぎている傾向があるし、 住宅ローン金利の中には、 もしもの時用の生命保険料も含まれていますしね。
かつ、貯蓄先も 銀行だけに限定するのではなく 「長期積立投資」という選択肢も前向きに 検討していただくことをオススメしています。

✔︎驚異的な差を生む予算計画

では、保険も見直さず、 家づくりにも多大な予算を突っ込んだ人と 保険も家づくりの費用も見直すことで、 5万円ものゆとり資金が生まれた人とで、 ローン返済が終わる35年後 一体どれくらいの差が生まれるか 簡単に試算してみましょう。

まず、全て家に突っ込んだ人ですが、 この場合、貯蓄額は0ですね。
驚異的に収入が上がらない限り 将来貧乏確定です。
では、この浮いた5万円を 銀行に貯金していった場合どうなるでしょうか? この場合、普通、定期にかかわらず、 ほぼ無金利に近い状態なので、 単純に5万円×12ヶ月×35年= 2100万円(+毛が生えた程度の利息) といったところでしょうか。
面白みは全くありませんが、 家づくりのコストを抑えた分、 確実に手元にお金が残っていっているので、 家に突っ込んだ人とは それなりに大きな違いが生まれますよね?

では、このお金を35年に渡って 毎月コツコツと積立投資していった場合、 一体どうなるでしょうか? この場合、毎年平均で2%ずつは 上がっていくであろう 投資信託にお金を預けていったとしたら、 35年後には預けたお金が、 2倍ぐらいまで増えることになります。
あるいは、もっといい利率で お金が増えていくとしたら 3倍や4倍になることだって十分あり得ます。 そんなこんなで個人的には、 保険と家づくりの予算を見直すことで、 こういう選択をして欲しいと思っている次第です。
「iDeCo」「つみたてNISA」 といった制度を利用すれば、 節税効果も期待出来るため さらに手元に残るお金が増えるわけですからね。

というわけで、 これから家を建てようとお考えの方は、 こういったことも踏まえながら 家づくりの予算計画を立てていただき、 その上で家づくりにのぞんでいただけたらと思います。
自らも働きつつ、お金にも働いてもらう。
そしてそれを実現するために、 まずはその資金が捻出出来るような資金計画を立てる。
これから迎える厳しい時代を 豊かに生き抜いていくためには、 これがベストな家づくりではないでしょうか。

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136.明るさと開放感の方程式

多くの方が リビングダイニングに求めることが、 「明るさ」「開放感」だと思います。
そして、その手段として大きな窓をつくり、 天井を高くするのですが、 実はこの2つを採用しただけで、 充分な「明るさ」と「開放感」を 得ることが出来るとは限りません。

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まず、なぜ大きな窓をつくるだけで 充分な明るさが得られないのかと言うと、 基本的にほぼすべての窓が カーテンありきの設計になっているからです。
つまり、光を採りこむために 窓をつくったにもかかわらず、 カーテンで光を遮っているから 家の中が薄暗くなってしまうというわけですね。
そして、大きな窓があるリビングはまだしも、 北に追いやられがちなキッチンや北に追いやられつつ、 窓のサイズまで小さい洗面などの水回りは 照明なしでは居られないぐらい 暗くなってしまいます。
また、天井だけ高くしても、 窓や室内ドアが低いままでは、 天井付近まで光が拡散しないため、 かえって天井付近が薄暗くなってしまいます。
となると、南向きでつくった リビングやダイニングでさえも、 朝から照明に頼らざるを得なくなる というわけですね。

では、開放感についてはどうでしょうか?
朝から夜までずっと 照明に頼り続けないといけない家は、果たして開放感あふれる住まいなのでしょうか?
視線を遮るために 閉じた状態となったカーテンによって、 全く外が見えなくなってしまうとしたら、 果たしてその空間から開放感を 感じることが出来るでしょうか?
カーテンが閉まっているということは、 一面壁に囲まれているのと 何ら変りないってことですからね。

✔︎「明るさ」と「開放感」の方程式

家全体に満遍なく自然光を届けるためには、 まず窓から入ってくる光を遮らないこと、 そして、その光が全体に届くように してやらなければいけません。
では、そうするためには、 一体どうすればいいのか?

まず、大前提として、 窓は基本的に視線を遮るための カーテンがいらないように つくらないといけません。
そして、その上で窓から入ってきた光を 家全体に拡散する工夫を施さなければいけません。
その一つが、 窓と室内ドアと天井の高さを 全て揃えるということです。
こうすることによって、 室内に入ってくる光量が増えるし、 天井付近まで光が拡散しやすくなるからです。
また、天井とドアの高さを揃えることによって、 空間に奥行きが感じられる視覚効果が得られるので、 窓の高さも相見えて開放感を感じてもらいやすくなります。
そして、光を拡散させるもう1つの工夫が、 内装を白やアイボリーを基調とすることです。
また、床や家具の色なども、 ダークトーンのものではなく、 ライトトーンのものを(オークやメープルなど) 選んでいただくとさらに明るさが増すと思います。

✔︎そんなこんなでまとめると、、、

リビングダイニングに 「明るさ」と「開放感」を出すためには、 一般的には「大きな窓」+「天井を高くする」 と考えられていますが、 隣近所が100mぐらい離れているような めちゃくちゃ田舎に家を建てない限り、 これだけでこの2つは実現出来ません。
一方で、 「カーテンがいらない窓」+ 「窓とドアと天井の高さを揃える」+ 「内装を白基調とする」 を全て実現していただくと、 たとえ隣近所が全て家に囲まれていたとしても、 100%明るくて開放的な住まいを実現することが出来ます。

なので、これから50年以上 住み続けていくであろう住まいを より良いものにするために、 間違えた方程式ではなく この正しい方程式を覚えておいてくださいね。

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135.脱炭素時代に不必要な2つのもの

時代の流れは、 確実に脱炭素へと向かいつつあります。 ガソリン車ではなくEV車。 火力発電ではなく再エネ発電。
そして、新築住宅にも 太陽光発電の設置が義務付けられようとしています。
また、新築住宅には、 脱炭素に向けた重要な取り組みとして 高断熱化が義務付けられているのですが、 これに加えて間取りの効率化が図れれば、 さらに冷暖房効率が高く、 快適な住まいがつくりやすくなります。

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では今回は、 快適な住まいづくりに欠かせない 間取りの効率化について お伝えしていきたいと思います。
効率化を図ることによって、 快適性が増すだけじゃなく それなりにコストカットも出来るので 押さえておいてもらうといいと思います。
その前に まずは断熱と気密を強化することで どのような効果があるのか?から 簡単にお伝えさせていただきます。

✔️断熱と気密を強化する意味

断熱を強化すれば、 室内が外気の影響を受けにくくなります。
つまり、夏は暑さが中に入ってきにくく、 冬は寒さが中に入ってきにくいということですね。
となると、必然的に冷房や暖房の使用量が減るため、 その分電気料金が安くなるし、 より快適に過ごしやすくなります。
これに加えて気密も強化されれば、 中から外に空気が漏れにくくなり さらに冷暖房効率が高くなるし、 家全体に出来る温度差を 出来るだけ縮めることが出来るというわけですね。
これが、住宅の断熱と気密を強化することの メリットというか意味合いです。

そして現在は、断熱と気密が いずれも強化されているのが 当たり前となっているのですが、 これに加えてある2つのモノをなくせば さらに冷暖房効率が上がり、 さらに温度差も少なくなり、 さらに快適に過ごしやすくなります。
これが出来れば、 コストカット出来ると同時に、 家の使いやすさや住みやすさも グンとアップするはずです。

✔︎なくてもいい場所!?

まず、なくてもいい1つ目のモノが 「廊下」です。 廊下があることによって、 廊下が空気の流れを遮断してしまい、 これが家の中に出来る温度差の原因となるからです。
廊下につながるドアって 開けっ放しにしておくと、 なんだか空気が逃げていっているような 感覚になっちゃいますからね。
そんなこんなで、 必然的に空気の流れを遮断する 断熱材的な役割を果たしてしまう 廊下はなくした方がいいというわけです。

せっかく、家全体に空気が循環しやすいように 住宅の断熱と気密を強化していますからね。
もちろん、廊下にも 部屋や収納と同じようにコストがかかっているし、 廊下の分だけドアの本数も多くなり、 それも地味にコストアップにつながりますしね。

そして、もう1つなくした方が いいモノが「階段」です。
これに関しては、 敷地にゆとりがない場合はなくすことが出来ないので、 あくまで「平屋」が建てられる土地であることが前提ですが。
階段がなくなり平屋になれば、 上下階で生じる温度差がなくなります。 (夏は2階が暑く、冬は1階が寒いという 昔の家に「あるある」の最悪の温度差です)

また、2階建ての場合、 各部屋で冷暖房を運転させないと 夏の暑さや冬の寒さに対処できませんが、 平屋で、かつ廊下がない場合、 リビングの冷暖房の空気が 家全体にうっすらと流れていくため、 そもそも2階建てほど温度差が出にくいので、 冷暖房の使用を抑えながらも、 快適な環境をつくることが出来ます。
そして、もちろんこの階段にも、 先程の廊下同様にコストがかかっているので、 (階段には上下合わせて2坪あるので、 最低でも120万円ぐらいのコストがかかっています) その分のコストもカット出来ますしね。
以上のような理由から、 これからの住宅においては、 「廊下」と「階段」はいずれも 出来ることならなくした方がいいというわけです。
とはいえ、 「言うは易し、行うは難し」で、 この2つをなくすのは簡単そうで、 そう簡単なことではありません。
あなたがお持ちである要望を 叶えることを優先すれば、 必然的にそれらが出来てしまうからです。
なので、住宅会社で 間取りを描いてもらう時は、 結果的に間取りを指定してしまうような 要望だけは出来るだけ お伝えしないようにしてくださいね。
これが、よりコストを抑えながら、 より使いやすく住みやすい 快適な住まいをつくる秘訣です。

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134.窓は少ない方がいい理由

「窓を増やせば増やすほど 家の中は明るくなる!!」 実に多くの方が、 このような思い込みをお持ちですが、 残念ながら窓の多さと家の中の明るさには、 全くと言っていいほど相関関係はありません。 つまり、やみくもに窓を増やしたとて それだけで家の中が明るくなる わけではないということなのですが、 この行為は逆に様々なデメリットを生んでしまいます。

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例えば、窓が増えれば、 その分、窓掃除をする場所が増えます。
ガラスを拭いたり、網戸を拭いたり、 サッシそのものを拭く場所が増えるということですね。
また、それらの窓の多くにカーテンが必要だとしたら、 窓が増えればその分カーテン代が高くなってしまいます。
しかも、カーテンがあることによって ガラスやサッシの結露に気付きにくくなり、 これがカビを増やす原因になることも 決して少なくないのではないでしょうか。
窓が増えれば、 その分家の断熱性能も悪くなってしまいますしね。
いくら以前に比べて、 ガラスやサッシの性能が良くなったとはいえ、 壁に入っている断熱材よりも、 断熱性能が良いわけじゃありませんからね。

そして、断熱性能同様に、 窓が増えることによって悪くなるのは家の耐震性です。
窓があるところは耐力壁に出来なくなるので、 窓が増え、逆に壁が減れば、 その分耐震性が悪くなるということですね。
さらに、窓は外壁を汚す一番の原因でもあるため、 窓を増やせば、その分外壁の汚れも目立ちやすくなります。

とりわけ、家の正面に窓をたくさんつくってしまうと、 家の正面が汚れやすくなるので、 外壁のメンテ周期が早まることになるし、 訪問販売のリフォーム会社の格好のターゲットとなり、 出費が増えることになりかねません。
この他、窓が増え、壁が減ることによって 収納が減ってしまうという隠れデメリットもあるので、 出来る限り窓が少なくなるように設計しないといけません。
もちろん、明るさや開放感を 一切犠牲にすることなくです。

✔︎窓が少なくていい家の条件

では、窓を最小限にするためには、 どのようにすればいいのか? この答えは、 「カーテンありきの窓をつくらないようにする」 ということです。
視線の遮断と共に 光まで遮断してしまうのが カーテンだからです。
視線を遮るためのカーテンが 必要ない窓をつくることが出来れば、 その窓からはふんだんに光が入ってきます。
そして、壁や天井に反射して家全体に光が拡散されていき、 家全体が満遍なく自然光だけで明るくなります。
つまり、カーテンありきの窓にしなければ、 やみくもに窓を沢山つくらずとも 家の中が明るくなるというわけです。
なので、設計をする時には、 方位や環境に配慮しながら、 それぞれに適した窓の形やガラスの種類を 選んでいただければと思います。

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133.外観をシンプルに仕上げる5つの理由

施工実例をご覧いただければ一目瞭然ですが、 弊社が建てる家には正面に窓がありません。
そして、それが家の美しさを際立たせているのですが、 とはいえ、ただ単に美しさだけを追求して そうしているわけではなく、 そこには、それなりにちゃんとした意味合いがあります。

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では、今回は5つあるその理由について お伝えしていきたいと思います。
結論としては、 この5つ全てがうまく絡み合うことによって 住まいにとって大切な 居住性と経済性を高めているというお話です。

✔︎理由1:汚れにくいから

まず1つ目の理由がこれです。 外壁が汚れる最大の原因は、 窓や換気扇といった外壁から突起した部材です。
窓からダラーっと流れる垂れジミと 換気扇から出てくる黒ずんだ汚れですね。
なので、家の正面にそれらをつくらないことによって そもそも汚れの原因を排除しているというわけです。
とりわけ北が正面になる場合は、 直射日光が当たらない分、 余計に汚れやすいですしね。 そして、あまりにも汚れが目立つことになれば、 外壁の塗り替え頻度が高くなり、 維持管理コストが高くついてしまいます。
また、汚れが目立つお家は、 訪問販売のリフォーム業者にも目をつけられやすく、 さらに出費がかさむことになるかもしれません。 (不安を煽られて工事する方向に持っていかれちゃうからです)
そんなこんなで、 建てた後の維持管理費を少しでも抑えるために、 汚れの原因を元から排除しているというわけです。

理由2:間取りが分かりにくいから

そして、2つ目の理由がこれです。
まー、言うなれば泥棒さんに狙われにくくしている という感じですかね。
日本は外国に比べて治安が良いので、 そこまで心配する必要ないかもですけどね(笑) とはいえ、パッと見ただけで 間取りが分かってしまう家より、 どこからどう見ても間取りの想像がつかない家の方が、 安心して暮らせそうな気がしますよね?

✔︎理由3:プライバシーが担保しやすいから

3つ目の理由がこれです。

家の正面は何も建たないため光も採りやすいですが、 その分、視線も入ってきやすいという 隠れデメリットがありますからね。
そして、視線を遮るために カーテンを閉め切ってしまったら、 家の中が暗くなっちゃいますからね。 これに関して特に注意しなければいけないのが、 南向きの日当たりが良い土地ですね。 南向きの土地の場合、 南からの光を家の中にたっぷり採り込みたいあまり、 大きな窓をたくさん正面につくってしまいがちですが、 そうなれば防犯性もプライバシー性も 最悪の状態になっちゃうからです。
なので、家の中への 光の採り込み方を工夫することによって 家の正面からの採光に頼らなくて いいようにしている次第であります。

理由4:意匠性を高めるため

ちょっとカッコよく書いてみましたが、 要はデザイン性を高めるってことです。
携帯電話や家具や車同様に、 カッコ悪いデザインのものより カッコ良いデザインの方が良いからです。 あくまでこれに関しては、 理屈ではなく感情的な要素となるので、 説明はこれくらいにしておきますが。
しかし、デザイン性を高めることは、 実は裏に隠された大きなメリットがあるんですよね。

✔︎理由5:外構費用が安くなるから

それが、この最後の理由です。
家のデザインが美しくなると、 庭に装飾をする必要がなくなります。 家そのものが美しい場合、 庭もそれに合わせてスッキリシンプルに仕上げた方が、 家をより引き立ててくれるからです。
そしてその結果、 庭の予算を押し上げる余分な工事の 一切をなくすことが出来ます。

また、防犯性とプライバシー性を 高めるための植栽や目隠しや塀などの 余分な工事も一切必要なくなります。
そんなこんなで、庭にかける費用も、 ダントツで安くなるというわけです。
もちろん、無意味に広い土地を買っちゃうと この限りじゃありませんけどね・・・ いかがでしたか? 端的に説明させていただきましたが、 こんな外観にしている理由を 大体ご理解いただけたでしょうか? とはいえ、間取りが分かりにくい分、 家の中身がどんなもんなのか いまいち掴めないと思うので、 もしよろしければ一度弊社のお家を見に来てくださいね。 いつでもご案内させていただきますので。

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132.人生の明暗を分ける家づくり

2024年明けましておめでとうございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。
今年も家づくりに役に立つ情報を発信していきますので宜しくお願い致します。


さて今回は、人は空間があると 埋めたくなる生き物らしく 空間を埋めると満足する生き物のようです。
実際、僕も時々スーパーに行くのですが、 スカスカの買い物カゴを見ていたら、 ついでにあれも買っておこうかなー? なんて思っちゃって、 ついつい余計なものを買ってしまう(カゴを埋めてしまう) ことも決して少なくなりません。
あと、カバンをデカくしたら、 荷物が妙に増えてしまうのも「あるある」ですよね。
無駄に重くて後悔するっていう・・ とまあ、どうやら人は空間があると 埋めたくなるらしいのですが、 家もまた、この効果がふんだんに 発揮される場所ではないでしょうか。

例えば、リビングダイニングをゆったりとつくるのが、 現在の家づくりの当たり前となっていますが、 広くつくり過ぎたあまり余白がたくさん出来てしまうと、 なんだか物寂しいというか、 殺風景な気がしてそこに何かを置きたくなります。
また、部屋に関しても同じで、 ベッドと机を置いてもまだ空間にゆとりがあるとしたら、 やれテーブルやらソファーやらを その余白に置きたくなってきます。

そして、どんどん物が増えていき見る見るうちに 片付けや掃除がしにくい部屋になっていってしまいます。
さらに、収納なんかもまさに同じで、 少な過ぎて困らないようにはしないといけないのですが、 そもそも断捨離が苦手だとしたら、 つくり過ぎたら過ぎたで、 それに合わせてさらに物を増やしてしまうのではないでしょうか。
結果、余計に整理不能な家になりやすいんじゃないか という見方も出来ると思います。

✔︎お金がなくなる家づくり

多くの方が、家を建てる時 「備えあれば憂いなし」とばかりに、 部屋も出来るだけ多くつくろうとするし、 収納も出来るだけ多くつくろうとします。
また、同時に部屋や収納を 出来るだけ広くつくろうとします。
しかし、そうすれば、 必然的に家のコストは高くなるし、 それにプラスして 余白を埋めたくなる効果が働くことにより 余分な出費も確実に増えることになります。 つまり、家づくりのやり方によっては どんどん手元からお金がなくなっていくかもしれない というわけですね。
家が大きくなれば、その分固定資産税も高くなるし、 電気代も高くなってしまうかもしれませんしね。 そしてその結果、 積立投資に回す余力が全くなくなってしまい、 やがて迎える将来の暮らしに 天と地ほどの差が開くことになるというわけです。

✔︎人生の岐路となる家の予算計画

では、家にお金を突っ込み過ぎて 積立投資に回す余力がなくなってしまった人と、 積立投資に回す余力を残しながら家づくりをした人では、 一体どれくらいの差が開いてしまうのでしょうか?
40歳で家を建てるとして、 iDeCoに毎月1万円かけると共に、 つみたてNISAに毎月2万円かけられるだけの 余力を残した人とそうじゃない人で簡単に比較してみますね。

まず、つみたてNISAにて20年間 毎月2万円ずつ積み立てていくと、 20年間で合計480万円元本を預けることになるのですが、 この元本が毎年平均で3.6%ずつ増えていくと仮定すると、 20年後この元本は2倍に膨れ上がります。
つまり、480万円が960万円になるということですね。
では、続いてiDeCoに20年間 毎月1万円ずつ積み立てしていき、 つみたてNISA同様に毎年3.6%ずつ お金が増えていくと仮定してみると、 これも同じように20年後、 預けた元本が2倍に膨れ上がります。
1万円×12ヶ月×20年=240万円なので、 iDeCoでも240万円お金が増えるということですね。
また、iDeCoには 掛け金が全額所得控除になるという もう1つ大きなメリットがあります。

仮に、あなたが払っている 所得税と住民税の税率が共に10%だとしたら、 合計、掛け金の20%が 年末調整で返ってくるというやつです。
つまり1万円×12ヶ月×20%=2.4万円 2.4万円×20年=48万円 さらにお金が増えるということです。

ということで、これらを全て合算してみると 960万円+480万円+48万円=1488万円となり、 積立余力として3万円削りながら 家づくりの予算計画を立てた人と、 積み立て余力まで使い果たして家づくりをした人とでは、 極端に言ってしまうと20年後手元にあるお金が こんなにも違ってくるという話なんですよね。
いかがでしたか?
もちろん、この通りになるかどうかは 終わってみないと分からないし、 誰かが保証してくれるものでもありません。
しかし、知っておいてもらいたいことは、 収入の多い少ないに関係なく、 家づくりのやり方一つで、 これくらいの差が生まれかねないということです。
さて、あなたは、 一生豊かに暮らし続けられる 「予算重視型の家づくり」と 一生余裕なく暮らし続けることになる 「願望重視型の家づくり」 このどちらを選択されますか?

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131.使い勝手 VS 見た目

弊社が提案する家の特徴の一つに キッチン裏にガッツリつくる 巨大なパントリーがありますが、
(↓これです)


その意図は、 リビングやダイニングからキッチンを見た時、 雑然としないようにするためです。 つまり、通常キッチンの背面に あることが当たり前とされている冷蔵庫や家電類を、 全てこの収納の中に入れ込んでしまうことで キッチン周辺に出がちな生活感を滲み出さないようにする というわけです。

おはようございます。
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では、今回は このパントリーをつくった場合の メリットとデメリットについて お伝えしていきたいと思います。 何事もそうですが、 デメリットがない万能なものなんて 99%存在しないと思うので、 メリットだけじゃなくデメリットについても 正直にお伝えしていきたいと思います。 その上で、自分はどうしたいのか 考えてみていただければと思います。

✔︎メリット

キッチンの背面に冷蔵庫を置いた場合、 冷蔵庫にペタペタと貼ってしまう 学校や塾の予定表やゴミの日程表などが、 リビングやダイニングから丸見えになり、 これが生活感を滲み出してしまいます。
他方、パントリーの中に 冷蔵庫を置くようにすれば、 リビングやダイニング側から 冷蔵庫の姿が見えなくなるため、 冷蔵庫に予定表や日程表などをペタペタと貼っても リビングやダイニングから見えません。
また、同じように オーブンレンジや炊飯器をはじめとした 家電類も全てパントリーの中に置くことになるし、 食品ストックなども全て パントリーの中に置くことになるのですが、 これらも全てリビングやダイニングから 見えないようになるので、 少々雑然としていても生活感が出る心配もありません。 そして、パントリーをつくることによる一番のメリットが、 リビングやダイニング側から見た時、 死角の壁が出来ることです。

丸見えにならない壁があることによって、 それこそ日程表や予定表はもちろん、 子供の名付けや連絡票や、 見えるところで管理しておきたい書類関係を 全て心置きなく壁に貼り付けておくことが出来るからです。

つまり、パントリーという死角となる隠れ部屋を キッチン裏につくることによって、 生活感が出やすいキッチン周りを 無理なくスッキリ維持しやすくするのが、 パントリーが担う役割というわけですね。 キッチンの背面は、 リビングやダイニングから見たら、 ただのスッキリとした壁ですからね。

✔︎デメリット

しかし、ここで多くの方が悩むことが、 冷蔵庫や家電が裏に隠れてしまうと 遠くて不便になってしまうんじゃないか ということです。

確かに、コーヒーメーカーやポットなどは 使う時にキッチンに出してくることも出来ますが、 移動させられないオーブンレンジなどは、 パントリーの中まで自分が移動していかないといけません。

また、食器などを片付けるのも パントリーの中になると思うので、 それが面倒くさそうという方も いらっしゃると思います。
なので、振り向いたとこに それらがあってほしいと思う方にとっては、 この大型パントリーは「良いけど、どうなんだろー?」 と思ってしまうかもしれません。
まー、冷蔵庫に関しては、 扉の向きが変わるものの位置に関しては、 キッチン背面に冷蔵庫を置く場合と変わらないので、 不便さは一切感じないんですけどね。

もちろん、家電置き場だけキッチン背面につくるという この不安を解消するアイデアもあるんですが、 これを採用すると、 キッチン背面の壁に凹凸が出来てしまうことになります。
となると、 あくまで見た目の話になるのですが、 空間のスッキリ感が消えてしまうと同時に、 生活感が滲み出やすくなります。
キッチン背面にモノを置けるようにしたことで、 油断すると、そこに何でも置いてしまいやすくなるからです。

個人的には、 冷蔵庫も家電も隠す方がオススメなので、 提案の時はいつもそうしているし、 出来れば見た目にこだわって欲しいと 心の中では思っているんですけどね。 LDKのカッコよさは、 リビングやダイニングからガッツリ見える キッチンの背面のスッキリ感にかかっている と言っても過言じゃないですね。
というわけで、 「使い勝手」VS「見た目」という この甲乙つけがたい難しい問題。 さて、あなたならどっちを選びますか?

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130.家の性質と外構予算と

土地と家それぞれに掛けられる 自分にフィットした予算を知り、 かつ、どんな家が建てたいのかを 分かった上で土地選びをすれば、 家にフイットしそうなサイズの 土地を選びやすくなります。
結果、土地に出来る無駄な余白を ミニマムに抑えることが出来、 外構工事(庭)にかかるコストを ミニマムに抑えやすくなるのですが、 どっこい外構工事というものは、 建てる家によっても価格差が大幅に変わるという 性質も持っているので、 予算の取り方に注意しないといけません。

おはようございます。
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例えば、弊社の家は正面から見ると 装飾のないシンプルな箱となっているため、 このイメージに合わせた庭にしようと思うと、 やれ塀やら、やれアプローチやら、 やれ門柱やら、やれ花壇やらといった 余計な装飾をする必要がありません。
というより、 そんな余分な装飾をしてしまうと、 せっかくのシンプルで美しい外観が、 台無しになってしまいます。
そんなこんなでほぼ全てのお施主さんが、 車を置くところにのみコンクリを打ち、 残りは全部砂利、という シンプルな仕上げになっているのですが、 その結果コストは安く抑えられます。

他方、装飾することによって デザインを整えているお家は、 こういうわけにはいきません。
庭も家に合わせてコーデしないと、 せっかくのイメージが台無しになってしまうからです。
となると、 やれ家のイメージに合わせた塀やら、 やれ家のイメージに合わせた門柱やら、 やれ家のイメージに合わせた植栽やら、 やれ家のイメージに合わせたアプローチやら、 やれ家のイメージに合わせた花壇やら、 なんやかんやと装飾することで、 家とのバランスをとっていくことになります。

結果、その1つ1つのコストが 外構工事費を押し上げしていきます。
また、弊社の家は、 プライバシーの担保と防犯性も重視した結果、 外から見たら正面に窓がない 倉庫みたいな家になっているのですが、 この結果、プライバシーの担保や防犯性アップのために 塀や植栽や目隠しを一切する必要がありません。
家の外壁そのものが 塀のような存在と化しているからです。
それゆえ、さらに外構工事費用を カットすることが出来るというわけです。
他方、プライバシーが担保されておらず、 防犯性の低そうなお家は、 つまり、外から家の中が丸見えとなるお家は、 塀や植栽や目隠しなどによって、 それらを強化せざるを得なくなります。 そしてこの結果、 外構工事費用がさらにかさむことになります。

このように、外構工事の予算は、 あなたがどんな家にしたいのか? によっても大きく違ってきます。 また、これに加えて、 選ぶ土地のサイズを間違えてしまうと さらに外構工事が高くなってしまうし、 平屋が建つ土地なのに わざわざ2階建てを建ててしまうのも、 不用意に外構工事を高くする大きな原因となります。
なので、この事実を理解した上で家づくりを行い、 また資金計画を行っていただければと思います。 後から300万円も400万円も予算を超える 外構工事の見積もりを提示されて、 結局工事しないまま放置している方も 決して少なくありませんからね・・

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129.現地での土地の見方

新しく造られた分譲地の利点は、
・基本的に土地の形が整っていること
・道路幅がゆったりしていること
・水道が整っていること
・排水も整っていること
・隣地との境界が明確なこと
・親子ともに同世代の人たちがご近所さんになること
ですが、それゆえ基本的に 価格が高めに設定されています。

他方、新しく造られた分譲地じゃない場合、 それらの利点の幾つかが欠けていることもあって、 新規分譲地に比べると価格が安いことが多いのですが、 予算的な都合であなたがこっちの土地を 選ばないといけないとしたら、 現地での土地の見方を知っておく必要があります。

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では今回は、 こういった土地を選ぶ時に 現地で確認しておくことについて お伝えしていきたいと思います。
・土地の日当たりの良し悪し
・土地の形の良し悪し
・浸水しそうな場所かどうか
・近隣の雰囲気や環境
・道路の広さや車の止めやすさ
・学校や職場へのアクセス
などは、みんなチェックすると思うので、 それらは割愛して コストに直結する部分に絞って お伝えしていきたいと思います。

✔︎境界がどうなっているか?

まず1つ目が「境界」の状況です。 隣地との間に境界がない場合、 境界をつくらないといけないため、 その費用が土地代と別に掛かるからです。
また、境界があったとしても、 塀が古く傾いている場合や 壊れてしまっている場合は、 一旦それらを壊してつくり替えないといけません。
それゆえ、土地を見に行った時に、 境界がどんな状況なのかまで チェックしておく必要があります。 そして、不動産屋さんに これらを売主負担でやってくれるのか、 あるいは自己負担でやらなければいけないのかを 確認しなければいけません。
そもそも境界が明確じゃない場合、 境界を明確にするための境界確定を 売主負担でやってくれるかどうかも、 買う意思表示をする前に 確認しておかないといけないですしね。

✔︎水道があるかどうか?

次に見ておくことが、 水道が敷地内に入っているかどうかです。
過去に入っていた場合は、 水道メーターボックスがあるか、 ここに引き込まれていますよという目印が 現地にあるかもしれないのですが、 これも見落とさず不動産屋さんに確認すべきです。

もし入っていなければ、 前の道から引き込まないといけないし、 そうなれば、けっこうな工事代が 別で掛かることになります。
あるいは、敷地内に引き込まれていても 現在の基準を満たしていない場合は、 基準を満たした太さに新たに引き込み直さないといけなく、 この場合も同じだけの費用が掛かります。
なので、これも現地にて チェックすることを忘れないでください。
ちなみに、これは確実に 自己負担でやらないといけない工事です。

✔︎道路に側溝があるかどうか?

そして、水道ついでに見ておくべきことが、 道路の端に蓋がされた溝があるかどうかです。
つまり、排水先があるかどうかですね。
自分が検討している土地に沿って 溝があるなら問題ないのですが、 仮に自分側ではなく道路の反対側にある場合は、 そっちに排水を接続しないといけないので、 その分水道工事が余分にかかるし、 もし、排水先が見当たらないとなれば、 そもそも建築することが出来ません。

なので、これも水道とともに しっかり現地でチェックし、 排水先がある場合、 排水のために別で費用が掛からないかまで 不動産屋さんに確認するようにしてくださいね。
多くの地域で、溝を管理している 水利組合という組織があり、 そこに支払う費用が必要だったりしますからね。

✔︎見えない費用に注意が必要!

ここまで、境界・水道・排水の 3つについてお伝えしてきたのですが、 分譲地とそうじゃない土地の一番大きな違いは、 この3つが整っていることが当たり前か否かです。

そして、これらが整っていない場合、 たとえ土地価格が安かったとしても、 場合によってはこれらの工事代によって 土地にかかる総額が新規分譲地より高くなる 可能性だって十分あり得ます。
それゆえ、この3つを確認し、 これらの工事がもし別途で必要そうなのであれば、 これらの費用を算出した上で、 土地の価格が妥当なのかどうなのかを 見極める必要があります。

かつ、これらを踏まえた上で、 土地の価格交渉を行う必要があります。
ということで、 見える価格だけじゃなく 見えない費用まで知った上で、 価格も含めた土地の良し悪しを 判断していただければと思います。

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