2023年 9月 の投稿一覧

83.家づくりの税金について

家を所有すると2つの税金が掛かります。 1つは「不動産取得税」で、 もう1つが「固定資産税」です。 (固定資産税に加えて都市計画税もかかる都市がかかります) いずれも地方税と呼ばれる税金で、 不動産取得税は、土地・建物を 取得した時だけに掛かる その県に払う税金であり、 固定資産税は、土地・建物を 所有している限りずっと掛かり続ける 各市町村に払う税金ですね。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では今回は、 あまり存在を知られていないというか、 いきなり納付書が届いて驚いてしまうことが多い 不動産取得税についてお伝えしたいと思います。
結論から先に申し上げると、 この税金は、新築マイホームの場合、 よほど広い土地を買うとか、 よほど大きな家を建てない限りは、 ゼロ円かあるいは微々たる金額です。

そんなこんなで、ついつい 僕も説明し忘れてしまうんですが、 土地を買った数ヶ月後に、 自宅に届いた身に覚えのない 税金の納付書を見て焦って連絡があるので、 これからも説明し忘れてもいけるように、 ぜひこの税金のことを 覚えておいていただければと思います。

✔︎不動産取得税について

まず、この税金は 土地・建物それぞれの 固定資産税評価額に対して、 3%の税金が掛かると言われています。 (本来は4%のようなのですが、 2024年3月31日の取得までは 特例で3%のようです)

固定資産税評価額とは、 各市町村が算定する 固定資産税の基準となる価格のことで、 実際の売買金額ではなく、 土地の場合、時価の7割程度で、 建物の場合、時価の5〜6割程度 が目安だとされています。 つまり、実際の土地の価格が 1000万円だとしたら 評価額は約700万円であり、 実際の建築費が2000万円だとしたら、 評価額は1000万円〜1200万円 だということですね。

でも、この不動産取得税は、 新築マイホームを購入するにあたっては、 単純にこの評価額に先程の税率を掛けるのではなく、 土地・建物いずれにも軽減措置があり、 それらを控除して計算するようになります。
土地の場合は、 そもそも評価額の2分の1が 課税標準額になっている上に、
A:45,000円 B:土地1㎡あたりの価格×2分の1 ×住宅の床面積の2倍×税率(3%) (*住宅の床面積は200㎡が限界)
A・Bのいずれか高い方が税額から控除されるし、 建物の場合は、 評価額から1200万円が控除される感じですね。

こうやって文字で見ると、 もう嫌になっちゃうでしょ? まどろっこしいというか、 読んでいると面倒くさくなっちゃう 気持ちはよく分かります(笑) ということで、 メチャクチャ分かりやすく 200㎡(約60坪)の土地を1000万円で購入 100㎡(約30坪)の家を2000万円で建築したとして 計算していってみますね。

この場合、土地の評価額は700万円となり、 建物の評価額は1200万円となります。 (1000万円〜1200万円の間ぐらいです) では税額はどうなるのかというと、 土地→700万円×2分の1×3%-105,000円=0円 建物→(1200万円-1200万円)×3%=0円 というわけですね。

土地の中の105,000円の計算式は、 700万円÷200㎡×2分の1×100㎡×2×3%ですね。 というわけで、 よほど広い土地を買うとか、 よほどドデカイ家にしない限りは、 ほぼほぼ不動産取得税はかからない (かかっても知れている) ということを 覚えておいてもらえたらと思います。

いらないものだという 認識があるがゆえに、 僕も説明をよく忘れてしまうんで(笑) とはいえ、土地の不動産取得税の軽減措置は、 家が建っていることが前提であるため、 まだ家が建ってない状態だと 軽減措置がなされていない納付書が どうしても先に届いてしまうので、 その時は一旦納付して、 家が出来た後に還付してもらうか、 あるいは納付先である税事務所に連絡して 指定の書類を持っていくことで、 免除してもらうかのいずれかを 選択していただくようになるので、 それも一緒に覚えておいてください!

内容が気になった方や具体的にお話しを聞きたい方は下記よりお問合せできます。
https://sn.d-owariya.co.jp/#contact

82.60坪の土地に建つ家

土地の固定資産税評価額は、 200㎡(約60坪)までは 6分の1なのに対し、 200㎡を超える部分は、 3分の1となっています。
つまり60坪を超えてしまうと、 超えてしまった部分に関しては 固定資産税が倍に跳ね上がってしまう というわけですね。

仮に、土地の評価額が 坪あたり15万円の土地が100坪あるとしたら、 15万円×60坪÷6=1,500,000円 15万円×40坪÷3=2,000,000円 となるって感じです。
つまり、60坪以上の土地は 固定資産税が割高になってしまうので、 この観点からしても、 土地を購入する目安としては 60坪を最大とすることをオススメしています。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

ということで、 今回はそんな60坪の土地には 一体どんな家が建つのかについて お伝えしていきたいと思います。
これまで同様に、 「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と、 「車1台につき約4.5坪必要だ」という 2つの前提条件をベースとして、 一緒に考えていきたいと思います。

✔︎車を4台置きたい場合

この場合、駐車スペースには、 4.5坪×4台=18坪が必要となり、 これに加えて家の周囲の余白が 約10坪必要となるので、 合わせて28坪が家以外に必要だ ということになります。
そして60坪から28坪を差し引いた、 残り32坪を家に使うことが出来ます。
帖数に換算すると64帖ですね。
では、これまで同様に、
玄関ポーチに1帖
玄関に1帖
玄関ホールに1帖
LDKに16帖
トイレ、洗面にそれぞれ1帖ずつ
脱衣、風呂にそれぞれ2帖ずつ
必要だと仮定して、 残りの39帖をどうつくるのかを 考えていってみましょう。
(もちろん平屋1本で考えていくので 今回も階段を省きます!)

まず寝室に6帖、 そして寝室のクローゼットに3帖とり、 次に、子供部屋を4.5帖ずつ2室と クローゼットとして合計1.5帖とるとしたら、 残りは19.5帖となります。
続いて、玄関収納に2帖とり、 パントリー収納に4帖とるとします。
となると、残りは13.5帖となるのですが、 ここから仮に中庭を7.5帖つくったとしても、 まだ6帖ものスペースを何かに使うことが出来ます。

畳コーナーをつくりつつご主人の書斎をつくるとか、 あるいは、畳コーナーや書斎がいらないのであれば、 その分、納戸(収納)をつくるとか、 いつも室内干しされるのであれば脱衣室を広げるとか、 といった感じですね。
かなり、フレキシブルに 間取りを考えることが出来そうですよね。

✔︎大切なコトは広く買い過ぎないコト

このように、60坪広さがあれば、 ゆったりとした平屋を建てることが出来るし、 置く車の台数がもっと少なくていいのであれば、 さらに広々とした平屋を建てることも出来ます。
ゆえ、そもそも地域的に もっと広い土地しか売ってない場合は 仕方がありませんが、 そうじゃない場合は、 たとえ平屋を建てる場合でも、 これ以上の広さの土地を購入する必要はありません。

理由は、そもそも土地購入費用が 高くなってしまうから。 そして、土地が広くなり余白が出来れば、 外構工事費用が高くなってしまうから。
さらに、冒頭でもお伝えしたように、 土地にかかる固定資産税が 高くなってしまうからです。

つまり、イニシャルコストが高くなると同時に、 ランニングコストまで高くなってしまい、 あなたに掛かる負担が大きくなるからですね。
また、それと同時に庭の維持管理にも 余分な手間と余分なコストが かかってしまうだけですしね。
ということで、 少しでも広く土地を買いたい という気持ちも分かりますが、 やみくもに広い土地を買わないように 気をつけていただければと思います。

家づくりを無理のない 予算で行うためには、 土地や外構工事の費用を いかに抑えられるかも、 家の費用をいかに抑えられるかと 同じくらい大切なことですからね。
土地探しは、 予算とどんな家が建てたいのかを知ってから 始めても決して遅くないので、 焦ってフライングしないように 気をつけてくださいね!

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81.55坪の土地に建つ家

「家を建てるなら平屋にしたいなー」 とお考えの方に オススメさせていただくことが多いのが、 55坪という広さです。
この広さがあれば、 土地の形や日照条件がよほど悪くない限りは、 平屋を建てることが出来るからです。
駐車スペースが4台必要だとしてもです。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では今回も、これまで同様に 「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と 「車1台につき約4.5坪必要だ」という 2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。
平屋にしたいとお考えの方は、 ぜひ参考にしていただければと思います。

✔︎車を4台置きたい場合

この場合、駐車スペースには 4.5坪×4台=18坪が必要となり、 これに加えて家の周囲の余白が 約10坪必要となるので、 合わせて28坪が家以外に必要だ ということになります。
そして55坪から28坪を差し引いた 残り27坪を家に使うことが出来ます。 帖数に換算すると54帖ですね。
では、これまで同様に、
玄関ポーチに1帖、
玄関に1帖、
玄関ホールに1帖、
LDKに16帖、
トイレ、洗面にそれぞれ1帖ずつ、
脱衣、風呂にそれぞれ2帖ずつ必要だと仮定して、 残りの29帖をどうつくるのかを考えていってみましょう。 (平屋一択で考えていくので今回階段は省きます!)

まず、寝室に6帖とり 寝室用のクローゼットに3帖とるとしたら、 残りは20帖になりますね。
続いて、子供部屋を4.5帖ずつ2室とり、 かつクローゼットを合わせて1.5帖つくるとしたら、 残りは9.5帖ということになります。
そして、中庭を4.5帖とったとしたら、 残りの5帖は収納スペースとして使うことが出来ます。
土間収納2帖とパントリー3帖、 あるいは土間収納1帖と パントリー4帖といった感じですね。
車を4台とめるとしたら、 理屈上はこんな感じの平屋を つくることが出来るというわけですね。

✔︎車は3台で構わない場合

車の台数が1台減れば、 家に使える面積が9帖分増えます。
畳コーナーをつくるとか、 リビングダイニングキッチンをもっと広げるとか、 中庭を広げる、収納を広げる といった選択肢が生まれます。
もっとも、家が大きくなれば、 その分コストも高くなるので、 予算との兼ね合いも考えた上で、 どうするかを考えるべきですけどね。
建てられるかどうかと 建てるべきかどうかは、 全く別の問題ですからね。

これもあくまで理論上の話なので、 土地によって出来る場合もあれば、 出来ない場合もあるので、 あくまで一つの目安としていただければと思います。
逆に言うと、 土地を探し始める前に 自分がどんな家にしたいのかが ある程度明確になっていれば、 ずいぶん探しやすくなるし、 決める時も決断しやすくなると思うので、 ぜひご夫婦で話し合ってみて いただければと思います。
もちろん自分自身の予算を知った上でですけどね。 予算を把握していかないと、 とんでもなく予算オーバーしてしまう 可能性が高くなってしまいますから。
では、次回は、 60坪の土地について お伝えしていきたいと思います。

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