2023年 7月 の投稿一覧

56.家を建てたら保険なんてほぼ必要なし!?

前回お伝えさせていただいたように、 老後や進学に備えつつ 家づくりをしようと思うと、 よほど世帯収入が高くない限り、 収入よりも支出の方が 上回ってしまうことになります。
それゆえ、家づくりを進める前に、 ご自身の家計について把握し、 無駄があれば見直すように していただきたいのですが、 それと同時にしなければいけないことが、 生命保険を見直すことと、 家に掛ける予算を正確にはじき出すことです。

おはようございます。
SIMPL NOTE半田スタジオ サイトウ です。

では、生命保険から お伝えしようと思いますが、 なぜ生命保険を見直すべきだと思いますか?
その理由は 住宅ローンの金利の中には 団体信用生命保険という生命保険料が 含まれているからです。

つまり、住宅ローンを借りた人に もしものことがあった時のために、 銀行は保険会社に保険をかけている ということですね。
では、もしもの時があった時、 どのようなことになるのでしょうか?

まず、収入がゼロになりますが、 住宅ローン返済もゼロになります。
ご主人の手取りが約22万円だとしたら それがゼロになるのですが、 ローン返済が8万円だとしたら、 これもゼロになるということですね。
また、車も1台減ることになりますよね。 車を維持していくためには、 車両代、燃料代、車検、保険、 メンテ代などを全て含めると、 毎月7万円ぐらいかかっている と言われているのでこれもゼロになります。

こづかいや携帯代や生活費なども、 その分減ることになりますよね。 仮にこれらの費用が約7万円だとしたら?
22万円-8万円-7万円-7万円=0となり、 減った収入分支出も減った ということになりますよね。
しかし、これだけではありません。

ご主人に、もしものことがあった場合、 奥さんが、子供たちを養っていくことが出来るように、 遺族年金が入ってくることになります。
これについては、 詳しくはネットで調べていただければと思いますが、 言いたいことは、もしものことがあったとしても、 家さえ持っていれば家族を守っていくことが出来る ということ、なんですよね。
それゆえ、もしもの時に備えて 保険にたくさん入っているとしたら、 それらを一旦見直していただくことを オススメしているというわけですね。
住宅ローンが保険で 一括返済されたことによって、 土地と建物という資産が 無料で手に入ることになりますしね。

それはつまり、 その家を売却し実家で暮らすようにすれば 大学や専門学校への進学費用を つくることが出来る、 ということでもありますからね。

ということで、 家づくりをするタイミングでは、 今入っている生命保険(医療保険も)を、 必ず見直していただければと思います。

家という資産は、あなたの家族を もしものことが起こった時にも、 守ってくれる存在ですから

では次回は、 あなたの人生を大きく左右しかねない 「家」の予算の考え方について お伝えしていきたいと思います。
この考え方は、間違いなく全ての方が、 絶対に持っておくべき考え方なので、 ぜひ次回もご覧いただければと思います。

内容が気になった方や具体的にお話しを聞きたい方は下記よりお問合せできます。
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55.家の予算を設定する前に考えるべきコト

家族を持ち生活をしていくには、 たくさんの費用が掛かります。
電気代に水道・下水道代、 車のローンに、ガソリン代、車検代、 車の保険代、生命(医療)保険料、 携帯電話代に、ネット代、CATV代、 子供たちにかかる様々な費用に、 (保育料、習い事費、学費、塾代)、 食費・雑費、外食費、こずかい、レジャー費 といった費用です。

そして、賃貸であれば、 これに加えて家賃が必要なのですが、 家を持つとなると、 単純に家賃がローンに変わるだけじゃなく、 さらに固定資産税や火災保険が必要となるし、 定期的に必要となるメンテナンス費用も、 コツコツと積み立てていかないといけません。

おはようございます。
SIMPL NOTE半田スタジオ サイトウです。

それゆえ、家を建てる時は、 予めこういった費用を把握した上で、 家に回す費用をいくらにするのかを 決めないといけません。
かつ、前回、前々回お伝えさせていただいた 老後資金や教育資金を 貯めていくことを前提とした上で、 予算を決める必要があります。

では、共働きで世帯の年間手取り金額が 500万円だと仮定して考えていってみますね。
冒頭でご説明させていただいた項目に 具体的な費用を入れ込んでいってみると
電気代:12,000円(毎月平均)
水道代:3,000円
下水道代:3,000円
ガソリン代:15,000円(2台分)
車のローン:20,000円
車の保険代:10,000円(2台分の月割り)
車検代:10,000円(2台分の月割り)
携帯電話代:20,000円(家族全員分)
ネット・CATV代:7,000円
生命(医療)保険料:30,000円(2人分)
子供費用:70,000円(保育料、習い事など)
こづかい:20,000円
食費・雑費:60,000円
外食費:10,000円
レジャー費:10,000円(年間120,000円)
となり、この段階ですでに、 300,000円もの費用が掛かっているのですが、 家を建てるとなると、 さらにここから以下の費用が必要となります。

住宅ローン:?????
固定資産税:8,000円(年間96,000円)
火災(地震)保険:2,000円(10年で240,000円)
メンテナンス費:10,000円(15年で1,800,000円)
といった感じです。

仮に、あなたが住宅ローンを 毎月95,000円の返済で設定した場合、 (3350万円の住宅ローン) 合計で毎月415,000万円の出費となるのですが、 これを年間支払い額にしてみると、 498万円の支出が必要だということになり、 今の2人の収入では 生活していくだけでカツカツとなり、 全く貯蓄が出来ないということになります。
つまり、老後資金も大学資金も 全く積み立てられないというわけです・・・

✔︎貯蓄を優先し余力が残る資金計画をすること!

仮に、あなたがこのような状態で 家づくりをしてしまったら、 あなたが迎える将来は、 以下のような状態になるでしょう。

子供たちを大学に行かせるとしたら、 全て奨学金でまかなわざるを得ないか、 あるいは、お金がないことを理由に 子供たちは進学を諦めざるを得ない・・・ そして老後に至っては、 年金だけでは全く足りないことから、 職種を問わず、また体調に関係なく 死ぬまでずっと働き続けるしかない・・・ といった感じです。
それゆえ、自分たちの老後資金と、 ある程度の大学資金を貯めることを 前提とした上で、家にかける予算を 決めていかなければいけません。

例えば、老後に向けての貯蓄として、 公的年金に加えて私的年金を、 夫婦揃って60歳まで 2万円ずつ積み立てていくだけで、 老後のゆとりが大きく変化します。 (前々回の記事を参考にしてください)

また、全額は無理としても、 少しでも奨学金負担を軽減出来るように、 毎月3万円ずつでも、 進学資金を積み立てていってやれば、 子供たちは、進学し易くなるでしょうし、 あるいは他の可能性に挑戦し易くなるでしょう。

しかし、この2つを合わせて、 毎月の負担が7万円も上がってしまうと、 家計は赤字になってしまうので、 家計の無駄を見直さなければいけません。

さて、あなたなら、 一体どこを見直しますか? ということで、次回は、 家づくりの予算の設定の仕方と、 生命保険の考え方について、 お伝えしたいと思います。
もちろん、 家と生命保険以外の出費についても、 見直し出来るところがあると思うので、 それらについては、 ご夫婦でしっかり話し合って 決めていただければと思います。

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54.人生をプランするコトの大切さ

住宅資金、教育資金、老後資金。 この3つは人生の中の3大支出ですが、 住宅を購入する時は、 教育資金や老後資金についても同時に考え、 備えていくいいタイミングです。
つまり、今のことだけじゃなく、 少し先のことはもちろん、 もっと先のコトまで並行して考え、 その上で家づくりの計画を立てるべきだ ということなのですが、 とはいえ、そのためには、 教育資金や老後資金について 最低限の知識を持っておかないといけません。

おはようございます。
SIMPL NOTE半田スタジオ サイトウ です。

それでは、今回は、 その中の教育資金について お伝えさせていただきますね。
今後は、社会保障費や税の負担が上がること、 そして、前回お伝えさせていただいたように 不足する可能性が高い年金の上乗せ貯蓄を、 現段階からコツコツとしなければいけないことから、 私たちの可処分所得は増えるどころか、 逆にどんどん減っていくことになるのですが、 一方で、大学への進学率が上がっているため、 厳しい家計の中、子供への投資資金を 貯めていかないといけません。

なんせ2018年の文部科学省の調査によると、 大学への進学率は約58%となっており、 どうやら大学への進学が以前に比べて 当たり前となりつつあるようですからね。 奨学金ありきで、大学を考えてしまうと、 子供たちに大きな借金を 背負わせてしまうだけですしね。

そんなこんなで、子供たちのために 具体的なプランを立てないといけないのですが、 では大学に進学するとした場合、 一体どれくらい必要なのか、 あなたはご存知でしょうか?

✔︎現実と向き合ういいタイミング

大学の費用は、 国立なのか私立なのかによっても違えば、 私立の場合、文系か理系かによっても違ってきます。
また、県外の大学に行くとなれば、 学費だけじゃなく、 家賃や生活費などの仕送りも してやらないといけないのですが、 ここでは、この中でも比較的負担が大きい、 県外の私立理系の大学に4年間通うと仮定して、 一体どれくらいの費用が必要になるのか 考えていってみますね。

まず、私立理系の学費には、 4年間で約540万円かかると言われています。 (4年分の学費と入学準備金の合計額です)
そして、仮に家賃と仕送りに 毎月7万円かかるとしたら、 学費とは別に336万円もの費用が かかることになります。

つまり、合わせると876万円もの費用が 1人あたり必要なのですが、 仮にあなたにお子さんが2人いる場合は、 子供の大学資金として1752万円が 必要だということになりますよね。
一人あたり200〜300万円程度の 学資保険に入っている程度では、 全く話にならない金額です。

では、どうするべきなのでしょうか?
収入面と照らし合わせながら 考えていってみましょう。

仮に、あなたのお子さんが、 4歳と2歳だとしたら、 上の子が大学を卒業するまでの期間は18年間、 下の子が大学を卒業するまでの期間は20年間、 ということになりますが、 奨学金を全く利用させないようにするために、 1752万円を20年に渡って 一律で貯め続けていくとすれば、 毎年87.6万円を貯蓄しないといけません。

ということで、 あなたの年間の手取り金額から、 87.6万円を教育貯金として 差し引いてみてください。 そして、これに加えて 前回お伝えした私的年金のiDeCoに、 2人揃って毎月20,000円ずつ預けるとして 20,000円×12ヶ月×2人=48万円を あなたの年間の手取り金額から さらに差し引いてみてください。

いかがでしょうか? 仮に、2人合わせた合計手取り収入が 年間で500万円だとしたら、 あなたが使える金額は、 364.4万円ということになり、 毎月に換算すると 約30万円強ということになります。

あるいは、2人合わせた合計手取り収入が 年間で450万円だとしたら、 あなたが使える金額は、 314.4万円ということになり、 毎月に換算すると 約26万円強ということになります。

そして、この金額の中で、 住宅ローンを払い、 家と車を維持し、 生活をし、学校や習い事に通わせ、 税金や保険を支払い、 旅行に行ったりしないといけないというわけですね。

いかがでしょうか? いけそうでしょうか?
おそらく、この残った費用で 暮らしていくのは結構キツそうですよね・・・ ということで、 教育資金や老後資金に備えつつ 生活していこうとしたら、 一体どれくらい不足しそうなのか?
一体どれくらい大学資金を 奨学金に頼らないといけないのか?

そして、家を建てるとすれば、 どれくらいお金をかけるのが適切なのか?

次回は、これらについて 一緒に考えていければと思います。

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