子ども部屋の広さは 6帖がスタンダードですが、 ここ最近は4帖半へと変わりつつあるようです。
実際、弊社も4帖半で 提案させていただくことが多いのですが、 2.6m×2.6mのこの空間に 置こうと思っているものが シングルベッドと学習机だとしたら これでも全く問題ありません。
また、子どもたちの多くは、 高校卒業とともに家を出ていくでしょうし、 となると、そのまま帰ってこないかもしれないので、 その点も考慮すると、 そこにかけるコストを最小限にしておくことは、 賢明な選択ではないでしょうか。
おはようございます。 SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。
ということで、 前回の寝室に引き続き、 今回は子ども部屋について お伝えしていきたいと思います。 主な論点としては、 子ども部屋の広さではなく、 2階につくるべきなのか、 それとも1階につくるべきなのか、 ということです。
✔︎子どもが小さいうち
まず、子どもが未就学の時に 家を建てる方がほとんどだと思いますが、 では、子ども部屋を2階につくった場合、 果たして子どもたちは 自分の部屋を使いやすいのでしょうか。
もちろん、答えは「No」ですよね。
子どもたちは、お母さんの姿が 見える場所でずっといますからね。
つまり、子どもたちは ずっとリビングやダイニング付近で過ごすため、 そこに子どもたちの絵本やおもちゃなどを 集中して置くことになり、 いつもリビングダイニングが 散らかった状態になってしまいます。
全く使われてもなく散らかってもいない 2階の子供部屋とは裏腹にです。
一方で、子ども部屋が1階にあると、 絵本やおもちゃを 子どもの部屋に置いておきやすくなるし、 常に母親の姿が見え、気配が感じられれば、 自分の部屋でも安心して過ごすことが出来ます。
結果、リビングやダイニングを 比較的片付いた状態のまま保ちやすくなります。
どうせ子どもたちは、 片付けてもすぐに散らかすでしょうから、 それが自分の部屋であるなら、 少々散らかっていても全く気にならないし、 来客時もそのドアさえ締めておけば、 片付けにあたふたすることもないですしね。
✔︎子どもが思春期に入ってから
多くの方が、 主に思春期のことを想定して 子ども部屋をつくろうとします。
十分なプライバシーを担保してやるために、 親が居るリビングやキッチンとは 階層を隔てた2階にすべきだと。
もちろん思春期の子どもたちにとって これは嬉しいことかもしれませんが、 この時期を重視すると、 2階に子ども部屋をつくってしまう 可能性がグンと高くなります。
結果、先程お伝えした通り、 子どもが思春期に入るまでの間 リビングやダイニングが散らかりやすく、 10年余りもの長期間片付けや掃除に悩みながら 過ごし続けることになります。
なので、子どもの思春期の時を 重視してやりたいという方は、 必要な時、子どものプライバシーが 確保してあげられるように、 1階に子ども部屋をつくることを オススメしています。
✔︎子どもが出て行った後
悲しい現実かもしれませんが、 進学や就職、結婚などを機に やがて子どもたちは家を出て行きます。 となると、 子どもたちの部屋は空き部屋となるのですが、 家を建てる時は、 そうなることを想定した上で、 間取りを考えておくべきです。
そして考えると、子ども部屋は 2階にあるより1階にある方が、 使い勝手がいいような気がしませんか? 自分たちの部屋として使うにせよ、 収納部屋として使うにせよ、 客間として使うにせよです。
また、もっと長い目で考えると、 歳をとり足腰が悪くなったとしても、 1階だけで過ごせるようにしておけば、 生活に困ることもなければ、 1階に部屋や収納が足りないことによる 増築工事をする必要もなくなりますしね。
いかがですか?
子ども部屋に関しては、 ずっとその用途で使い続ける空間ではないため、 この部屋をライフスタイルに応じて活用出来れば、 より使いやすく、利便性に富み、 暮らしやすい住まいをつくることが出来ます。 なので、この子ども部屋に関してもまた 固定概念に縛られず、 柔軟に考えてみてもらえたらと思います。
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