103.2階建てと子ども部屋

「家」と聞くとまず頭に浮かんでくるのが 「2階建て」というキーワードですが、 そうなれば必然的に2階につくられるのが 「子供部屋」です。 ですが自分自身の経験も踏まえて この当たり前は、 建てる前に本当にそれでいいのかを よく考えるべきだと感じています。
そんなこんなで今回は、 2階に子供部屋をつくった場合 これからの暮らしがどうなりそうなのか、 一緒に考えていきたいと思います。

おはようございます。
SIMPLENOTE半田スタジオサイトウです。

では、たいていの方が お子さんが小さいうちに家を建てられると思うので、

✔︎子供が小さいうち
✔︎子供が思春期になった時
✔︎子供が出て行った後
✔︎自分たちが歳をとった時

この4つのステージに分けて考えていきたいと思います。

✔︎子供が小さいうち

子供部屋を2階につくった場合、 小さな子供たちはほぼ確実に 自分の部屋を使うことはありません。
小さな子供たちは、 絶対にお母さんの近くで遊ぶからです。
そして、子供たちの玩具や絵本が いつもリビングダイニングに散乱することになり、 片付いていない生活感に溢れた家になってしまいます。
なんせ、持ってくるにしても片付けるにしても、 いちいち階段を上り下りするのは面倒臭いものですからね。

✔︎子供が思春期になった時

思春期になると、 子供たちはやっと自分たちの部屋を フル活用しだします。
そして、友達や恋人と電話したりする時、 親と適度な距離がとれる 2階のプライベートルームは 子供にとって最高の空間となります。
つまりこの時期を中心に考えるなら、 子供部屋は2階の方が 良さそうな気がするというわけですね。
実際、うちの娘たちも 自分の部屋をフル活用していますしね。
まー、と言ってもずっと部屋で居るわけじゃなく、 半々ぐらいリビングでいますけどね。

✔︎子供が出て行った後

正味、子供たちがいつ家を出て行くかなんて 全く分かりません。
高校卒業と同時に出て行く子もいれば、 大学卒業まで居る子もいるし、 もしかしたら結婚するまで居る子もいると思います。
ですが、子供たちは いつかは出て行くものだとした上で 間取りは考えるべきだと思います。
つまり、子供たちが出て行った後、 今よりも齢をとった自分たちが いかにその部屋が使いやすいかを 考えておくべきだということです。
家を建てる時に、です。 そして、その部屋を収納として 使う可能性が高そうな気がするなら、 2階と1階では一体どちらの方が使いやすいのでしょうか。

✔︎自分たちが歳をとった時

自分たちがさらに歳をとり 老後生活を送っているとしたら、 寝室は2階と1階ではどちらが使いやすいでしょうか。
洗濯物を2階に持って行ったり、 わざわざ2階まで服を着替えに行くよりも、 1階で全て事が足りた方がいいのではないでしょうか。
となると、 1階を充実させておいた方が 良さそうな気がしますよね。 とはいえ、それに備えて和室か洋室を もう1室余分に1階につくろうとしたら、 200万円ぐらい建築コストが上がってしまうので、 やがて使わなくなる子供部屋を 将来上手く活用することを 考えておくのも1つの手ですよね。

いかがだったでしょうか? 2階建ての家と 子供部屋を2階につくることは、 現在の家づくりの当たり前となっていますが、 本当にそれが正解なのか 少し考えてみていただけたのではないでしょうか?

ということで、 家を建てる時は実際の暮らしをよく考え、 また先のことまで想像を巡らせ、 合理的に間取りを考えていただければと思います。
これが無駄なコストをカットしながら、 住みやすい家をつくる最善の思考です。

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