51.悪しき土地の固定概念

この分譲地にあるA・B・Cの中で、最も売れにくい土地はCです。南に隣接して家が建っているため、日当たりが悪くなりそうだし、土地の面積もやや小さめだし、土地の形もやや微妙だからです。
それゆえ、不動産屋さんは、同じ立地であるにもかかわらず、少しでも売れやすいようにと、この土地だけは価格を低めに設定します。

おはようございます。
SIMPLE NOTE 半田スタジオ 齋藤です。

では、このCは、AやBに比べて約200万円安いとしたら、あなたは、この土地を買いたいでしょうか?
ですよね。
わざわざ率先して買いたいとは思わないですよね。
でも実は、この3つの中で最もオススメなのは、このCなんですよね。

では、その理由について、お伝えさせていただきますね。

✔︎より安く買うことが出来る!!

その一番の理由が、価格交渉がしやすいため、より安い価格で手に入れることが出来る可能性が高いということです。
AやBは人気があるため、価格交渉なんてしようものなら、一瞬で一蹴されそうですからね。
ただ、いくら安く買えそうだとはいえ、この土地に家を建てるとなると、日当たりが悪くなるんじゃないかという不安がどうしても頭から離れないですよね?

✔︎日当たりが悪い土地は、家も日当たりが悪くなってしまうのか?

この土地に家を建てる場合、最もやってはいけないことが、敷地の一番南にリビングを配置することです。間違いなく日陰になってしまうからです。
それゆえ、この土地では、リビングに南からの光を入れるならば、南に隣接して建つ家から、リビングまでの距離を充分にとるか、あるいは、より高い位置からリビングに光を落としてくるか、のいずれかの方法を選択すべきです。
そして、そのように考えるコトが出来れば、たとえ日当たりが悪い土地であったとしても、リビングに直射光を入れることが出来るし、家の中をいつも明るい状態で保つことも出来ます。
また、日陰となる部分には、直射日光が必要のない部屋を配置するようにします。玄関やトイレや収納といったスペースですね。収納に至っては、直射日光を絶対に入れるべきではないし、玄関やトイレに至っては、ただ明るくするだけなら、必ずしも南からの光に頼らなければいけないわけじゃないですからね。
つまり、、、

✔︎家の明るさと土地の日当たりの良さは比例しない

ということです。
あるいは、言い換えると、設計とは土地が持つ問題を解決するための手段であるため、そもそも土地の日当たりなんて一切気にする必要がないというわけですね。

この基本原則さえ理解しておけば、土地に無駄に多額の費用をかける必要がなくなります。
結果、家づくりの予算を抑えることが出来るし、利息の支払いもその分圧縮することが出来ます。

ということで、土地を選ぶ時には、南向きにこだわる必要なんて一切ないということを覚えておいていただければと思います。この思い込みがなくなれば、家づくりの幅が一気に広がるし、家づくりのコストも随分と抑えられますから!

それでは、、、

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